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明日の風 の商品レビュー

3.5

7件のお客様レビュー

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2022/05/30

戦後間もない時代、在日朝鮮人たちの壮絶で生気に満ちた営みを描く。暴力や性、民族の慣習、父親との確執、未来への絶望と希望。血生臭さが漂ってくるような生々しく、臨場感溢れる描写が続く。 時代にも境遇にも翻弄され生きた人間ドラマ。壮大な物語ではあるが、不完全燃焼で終わってしまった感もあ...

戦後間もない時代、在日朝鮮人たちの壮絶で生気に満ちた営みを描く。暴力や性、民族の慣習、父親との確執、未来への絶望と希望。血生臭さが漂ってくるような生々しく、臨場感溢れる描写が続く。 時代にも境遇にも翻弄され生きた人間ドラマ。壮大な物語ではあるが、不完全燃焼で終わってしまった感もある。

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2013/11/18

内容は興味深いものがあるが、 同じような文章が再度出てきたり、構成がめちゃくちゃ。 著者が高齢なのでボケてるのだと思うが、 編集者がきちんと指摘してあげなきゃ。

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2013/07/08

小説には一気にのめり込めるものとどれだけ丁寧に読み進めてもなかなか入っていけないものとがありますが、本書は間違いなく前者です。「血と骨」(幻冬社、1998年)の焼き直しのような内容ですが、その圧倒的に壮絶な内容はリアルで強烈な臭いや色まで想像させる小説です。 在日朝鮮人の生き様を...

小説には一気にのめり込めるものとどれだけ丁寧に読み進めてもなかなか入っていけないものとがありますが、本書は間違いなく前者です。「血と骨」(幻冬社、1998年)の焼き直しのような内容ですが、その圧倒的に壮絶な内容はリアルで強烈な臭いや色まで想像させる小説です。 在日朝鮮人の生き様を通して人生の悲しみや怒りが凝縮されており、血と骨と同様の複雑な読了感を持ちました。

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2011/04/11

・よく調べてないけど、おそらく著者本人の幼少から成人するあたりまでを描いたであろう青春小説。戦中から北朝鮮への帰国くらいまで。「血と骨」は映画でしか観てないんだけど、内容相当かぶってる。凶暴な父親との確執。自伝小説まとめ版、みたいな感じなのかな。 ・当時の在日朝鮮人たちの暮らしが...

・よく調べてないけど、おそらく著者本人の幼少から成人するあたりまでを描いたであろう青春小説。戦中から北朝鮮への帰国くらいまで。「血と骨」は映画でしか観てないんだけど、内容相当かぶってる。凶暴な父親との確執。自伝小説まとめ版、みたいな感じなのかな。 ・当時の在日朝鮮人たちの暮らしが垣間見えてそこは凄く興味深い。特に豚足を日本人の前で食べるあたりのエピソードにはいろいろ感じるものがあった。 ・しかし後半100ページくらいは同じ事を何度も違う表現で書いてた。梁石日ボケて来てるのかと心配になったわ。 ・面白いんだけど、結局なんか物語としてはちゃんと終わってないような。帰国のシーンで唐突に終わるんだよなあ。良くも悪くも梁石日。本人が「最後まで話を考えずに書く」みたいなこと言ってたし、納得だわ。

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2011/07/20

久しぶりに手に取ってみた梁 石日、だけれどこれって「血と骨」と同じではないの?何故に今またこのテーマなのか?中盤に進むにつれ内容がエスカレートするであろうとわかってきたので中断。あ〜年始めの第一冊目がこんな調子で・・・ちょっと落ち込む。

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2011/09/18

在日朝鮮人である作者の子供時代が描かれている。劣悪な家庭環境は想像を絶する。『血と骨」を読んで知ってはいたがなんとも凄まじい父親。父親の暴力と抑圧、貧しさ、母親や姉の苦労や絶望は言葉で言い尽くせない。ストレートに書き綴られる子供時代の様々な出来事は辛いけれど引っ張られるように読ん...

在日朝鮮人である作者の子供時代が描かれている。劣悪な家庭環境は想像を絶する。『血と骨」を読んで知ってはいたがなんとも凄まじい父親。父親の暴力と抑圧、貧しさ、母親や姉の苦労や絶望は言葉で言い尽くせない。ストレートに書き綴られる子供時代の様々な出来事は辛いけれど引っ張られるように読んだ。悲惨な体験ばかりでなく、人付き合いの良い作者の様々な対人関係が面白い。こんなに数々のすごい経験をした梁石日さんは本当に強いひとだと思う。生きるというたくましさにあふれ、力強い一冊。自分に欠けているものがここにある。

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2010/10/19

おおむね「血と骨」の焼き直し+「修羅を生きる」のエピソード附加+α。語りの濃密さでは「血と骨」に及ばないし、推敲が足りないのか時系列が不確かだったりエピソードの重複が目につく。それでも読ませてしまうのは圧倒的にパワフルなファクトの力。こと梁石日に関しては脳内でこね上げた話より彼の...

おおむね「血と骨」の焼き直し+「修羅を生きる」のエピソード附加+α。語りの濃密さでは「血と骨」に及ばないし、推敲が足りないのか時系列が不確かだったりエピソードの重複が目につく。それでも読ませてしまうのは圧倒的にパワフルなファクトの力。こと梁石日に関しては脳内でこね上げた話より彼の人生譚の方が段違いに魅力的だ。

Posted byブクログ