「今泉棚」とリブロの時代(1) の商品レビュー
世代的にはまったく違う 僕のリアルタイムで体験した伝説の棚といえば、松丸本舗である 今泉棚、よく聞くけども、どんなもんよ?と思ってたけども、この本を読んで、今泉さんの知識量とパワーに驚く。 なるほど、どんな棚だったんだろうか、再現してみて欲しいなー。 本棚、このアーカイブさ...
世代的にはまったく違う 僕のリアルタイムで体験した伝説の棚といえば、松丸本舗である 今泉棚、よく聞くけども、どんなもんよ?と思ってたけども、この本を読んで、今泉さんの知識量とパワーに驚く。 なるほど、どんな棚だったんだろうか、再現してみて欲しいなー。 本棚、このアーカイブされない知の形体。アーカイブしようがないだろうなー。
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池袋のリブロはよく利用していた書店。といってもこの「今泉棚」があった時代の自分は中学生くらいだったので、実際に見たことはない。この中に描かれているような「熱気」を感じたことはない。昔の人は本を読んでいたんだなと思う。 池袋で人文書と言えば芳林堂が有名だったが、今泉氏が人...
池袋のリブロはよく利用していた書店。といってもこの「今泉棚」があった時代の自分は中学生くらいだったので、実際に見たことはない。この中に描かれているような「熱気」を感じたことはない。昔の人は本を読んでいたんだなと思う。 池袋で人文書と言えば芳林堂が有名だったが、今泉氏が人文書の棚を作ろうとした時、人文書の取次大手・鈴木書店が芳林堂に遠慮して、取引をしてくれなかったとか。すでに芳林堂は閉店し、鈴木書店も倒産した。隔世の感がある。 でも「パラダイム」のことを「パラダイス」の間違いじゃないかと指摘した上司の話が書いてあるが、そういうとこをみると、本屋にいても本を読まない人は全く読まないということもわかる。いくらなんでも、そんな恥ずかしい発言したくないなぁ。 あ〜、もっと本を読もう!
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もはや伝説の書店人、今泉正光さんの”仕事”を垣間見る事ができる。 とにかくケタ違いの”仕事”に圧倒された。 書店本来のあるべき姿、それを生業とする人間が持つべき矜持が詰まっている。 膨大な知識、教養から編み出される「棚」。 こういう書店人がそばにいてくれる地域の人たちは、なんて幸...
もはや伝説の書店人、今泉正光さんの”仕事”を垣間見る事ができる。 とにかくケタ違いの”仕事”に圧倒された。 書店本来のあるべき姿、それを生業とする人間が持つべき矜持が詰まっている。 膨大な知識、教養から編み出される「棚」。 こういう書店人がそばにいてくれる地域の人たちは、なんて幸福なんだろう。 読めば読むほど自分の未熟さ、狭小さを思い知らされる。 雲の上の存在だけれども、1cmでも1mmでも近づきたい。
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ホームページに感想を書きました。 「伝説の書店員、今泉正光」 http://www.ne.jp/asahi/behere/now/newpage125.htm
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80年代の伝説「今泉棚」を作った今泉正光へのインタヴュ。普段自分がやっている「書店の仕事」とのあまりの差にうずくまりそうになる。時代が違う、というヒトコトでは済ませてはいけないたくさんのヒントを拾い続けなきゃなー。
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八〇年代のリブロ池袋店は、さまざまな伝説を生んだ。例えば、定価が四千五百円もする現代思想の専門書三百部が、発売初日にほとんど売り切れた。あるいは、出版社に問い合わせても絶版や品切れの本が、定価で棚に並んでおり、神保町の古本屋がわれ先にと買いに来た。 この仕掛け人が著者。出版...
八〇年代のリブロ池袋店は、さまざまな伝説を生んだ。例えば、定価が四千五百円もする現代思想の専門書三百部が、発売初日にほとんど売り切れた。あるいは、出版社に問い合わせても絶版や品切れの本が、定価で棚に並んでおり、神保町の古本屋がわれ先にと買いに来た。 この仕掛け人が著者。出版社の倉庫を見せてもらい、返品などで眠る本を拾ったのだ。その手腕に圧倒される。 (週刊朝日 2010/10/29)
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自分が一番リブロに通っていた93-95年、今泉さんはすでに現場の人ではなかったのか。にしてもリブロは20代前半の自分にとって未知な世界に出会える背伸びをする場所だった。書店は単に本を売る場所ではない。文化・思想の発信拠点、音楽・映画・文学・建築・科学etc…が交錯するサロン的な存...
自分が一番リブロに通っていた93-95年、今泉さんはすでに現場の人ではなかったのか。にしてもリブロは20代前半の自分にとって未知な世界に出会える背伸びをする場所だった。書店は単に本を売る場所ではない。文化・思想の発信拠点、音楽・映画・文学・建築・科学etc…が交錯するサロン的な存在。今こそこういう場所が復活して欲しいと切に思う。
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出版人の仕事生活について書かれている。 戦後生まれの筆者の世代は出版、知については全盛だったのだろう。 若気の至りで中途半端な知識や教授に議論を挑んだりしていたそうだ。 かつては学習参考書が良く売れる時代があった。旺文社が全盛だった。 書店を転々としているが、その中でもいろいろな...
出版人の仕事生活について書かれている。 戦後生まれの筆者の世代は出版、知については全盛だったのだろう。 若気の至りで中途半端な知識や教授に議論を挑んだりしていたそうだ。 かつては学習参考書が良く売れる時代があった。旺文社が全盛だった。 書店を転々としているが、その中でもいろいろなことが起きているので、なかなかな楽しそうだな。 ニューアカデミズムというのは1983年頃から始まる。知がファッションになって過ごしやすくなった時代。 知が特別な権威のものでなく、ロックやファッション、漫画などの楽しみ方の一つとなったということ自体は知の健康のためにも良い。 思想哲学だけでなく、文学、美術、宗教、歴史、科学などすべてが一緒に入っていた。これらは実はバラバラなようでつながっていた。
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