7人のシェイクスピア(2) の商品レビュー
すごくワクワクする。ワンピースの空白の100年のリアルバージョンとでも言った感じかな、、 ソネットのところとか興奮してしまった。
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第一部は少年時代から商人として暮らしていた青年シェークスピア、シェークスピア研究史では「The Lost Years」と呼ばれているそうだが、その時代を描いていている。しかし、直接には題名の秘密はわからない。ただ、第二部のおもしろさを堪能したいなら、ここを読んでおかないと話にならない。
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タイトルの割に全くシェイクスピアが登場しなかった1巻を読んで、話がどう展開していくのか、続きがずっと気になっていました。 あまりに悲惨な運命を担った少女リー。 迫りくる不幸が見える能力を持つため、生まれ育った中華コミュニティに不吉だと疎まれ、人身御供となって、縛られ、箱に詰めら...
タイトルの割に全くシェイクスピアが登場しなかった1巻を読んで、話がどう展開していくのか、続きがずっと気になっていました。 あまりに悲惨な運命を担った少女リー。 迫りくる不幸が見える能力を持つため、生まれ育った中華コミュニティに不吉だと疎まれ、人身御供となって、縛られ、箱に詰められて流されたのが、第1巻のラストシーン。 まさかこれで彼女の命は・・・と思いましたが、彼女は無事、川の岸辺に流れ着いたところをイギリス人に救い出されました。 彼女を助けたのは、商人のランスとワース。 月の女神のお告げだと信じての行為です。不思議な運命に手繰り寄せられた彼ら。 当時は、アジア人のストレート黒髪や、黒い眼は、イギリスでは珍しかったようです。 華僑はコミュニティの外には出なかったのでしょうか。 家政夫のミルが、彼女を献身的に介護し、元気になってからは、英語を知らない彼女に言葉を一から教えていきます。 かいがいしく世話をするミル。まるでヘレン・ケラーとサリバン先生のよう。 なるほど、中国人は英語を理解しないため、コミュニティ内だけで暮らしているのでしょう。 『BECK』の時は、著者の書く表情は強烈すぎるように思いましたが、この作品では特にそうは感じません。 慣れてきたというより、抑えた複雑な感情を出しているようです。 それぞれのキャラクターの表情がとてもよく、すいすいと作品の中に入っていけます。 当時は、ギルドごとに、教会での芝居を演じていたらしいことがわかりました。 その芝居の質によって観客は盛り上がり、寄付の額も違ったとのことで、商人たちは競っていい脚本を書くよう精を出していたとのこと。 イギリス演劇の萌芽時代には、そういう背景があったんですね。 高級品だった砂糖に小麦粉を混ぜてごまかすシーンなどあり、(なるほど)と思いました。 当時の砂糖は、今のような透明な砂糖とはまた違う、粗く白いものだったんでしょう。 そういった文化や風俗も、よく描き込まれており、著者は、時代背景や当時の産業をよく調べこんでいるなあと思います。 リーの持つ不思議な力が、少しずつ明らかになってきます。 虐げられ続けた彼女に対して、レディの礼をとるランス。紳士的です。 彼女ができるのは予言。でも予言のみで、それまで詩や日記というものを知らなかったのが意外でした。 才能を誰にも認められず、磨かれないまま、逆にその能力を忌み嫌われてきたということでしょう。 ところで彼らが暮らす場所はリバプール。まだストラットフォード=アヴォン=エイボンじゃないんですね。 『BECK』では、登場人物たちはかなり露出が高い恰好をしていましたが、この作品は時代的なものもあり、肌は極力見せません。 その辺も上品でよいし、当時の建築や服飾なども丁寧に再現しており、作品に奥行きを感じます。 続きが楽しみです。
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チャイナタウンでは散々な目にあっていたリーが、ランスと出会い、穏やかな日々を送るようになってます。2ヶ月で言葉を覚え、きれいな詩を書き、その内容がランスにどんどん影響を与えるようになってきました。 次巻も楽しみ。
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シェイクスピアのソネットを読みたくなるねぇ。詩の情景を絵に載せてくるからつい入りやすそうな気がしてくる。「七人」というのがまだまだ謎。ランスがことあるごとに不敵な笑みをしているので余計にミステリアス。いい表情だ。ミルはいい人過ぎてなごむ。この人がいないとギスギスしすぎて辛いところ...
シェイクスピアのソネットを読みたくなるねぇ。詩の情景を絵に載せてくるからつい入りやすそうな気がしてくる。「七人」というのがまだまだ謎。ランスがことあるごとに不敵な笑みをしているので余計にミステリアス。いい表情だ。ミルはいい人過ぎてなごむ。この人がいないとギスギスしすぎて辛いところだった。石を投げる場面でのリーの言葉に心打たれる。後の詩にしてもそうだけど「言葉」の力を感じる場面だ。ミルにしてもリーにしても信仰や信念という確固たる観念から紡がれる言葉というものには相手がどのように感じるかは別として心を動かす迫力があるように感じるし、そのような印象を絵から受ける。
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表紙買いして正解。謎の中国人少女、リーと出会い、美しい言葉の数々に触発されるランス。商売に焦りを感じるワースと喧嘩したり、ミルのやさしさにふれたり。芝居にのめりこみながら着実に「富を手に入れる」目的に近づいている。それにしても週刊誌に載ってるとは思えないくらい、絵が美しい。書き込みがすごい。
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ハロルド作石さんと言えば、私的には「ストッパー毒島」と「BECK]ですけど、みなさん的には「ゴリラーマン」と「BECK」かな?1巻はちょっとわかんなかったのですが、2巻から超絶面白くなってきました。リーちゃんかわいい。
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リーかわいい!! なんか、だんだん、つながってきた! というか、シェイクスピア女性説??? やばい、おもしろい!
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