自分の頭で考えるということ の商品レビュー
人間は当事者意識がない限り、失敗から学ばない。 論理的に言語化し、推理して、失敗の理由を白目にさらさないとダメ。理性的な過程を踏まないと失敗からの学習はできない。
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羽生さんの本は初めて読んだ。端々に刺激になるエピソードや考察が。 特に印象に残ったのは、「目的」と「全検索」が生み出す人の盲点を突くコンピュータの”勝負”や、人の美意識・恐怖心・制約が生み出す強さ。 大量の情報や技術の向上により、人はより「全検索」的思考を実践できるようになろう...
羽生さんの本は初めて読んだ。端々に刺激になるエピソードや考察が。 特に印象に残ったのは、「目的」と「全検索」が生み出す人の盲点を突くコンピュータの”勝負”や、人の美意識・恐怖心・制約が生み出す強さ。 大量の情報や技術の向上により、人はより「全検索」的思考を実践できるようになろうかという中で、人が自分の頭で考えることの価値について考え直す機会を得た。
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読み終わった、、といいものか、どうか。。。多分いけない(笑) この本で、というか、羽生さんの印象は、変わらない。さすがは、当代きっての天才、いや『人物』です。かれは、幼少のころから、頭角を現し、長く、本当に、ナガク、トップランナーです。言っていることも、納得の、ことが、多い、稀...
読み終わった、、といいものか、どうか。。。多分いけない(笑) この本で、というか、羽生さんの印象は、変わらない。さすがは、当代きっての天才、いや『人物』です。かれは、幼少のころから、頭角を現し、長く、本当に、ナガク、トップランナーです。言っていることも、納得の、ことが、多い、稀有な、トップランナーです。 彼を中心というか、周りの方々も、渋い、ひとが多く。。。彼の心境の変化、というものが、言葉や、態度や、棋風に表れ、表現され、みんなの心に届き、あらゆる、変化、となって、世の中をよき方向に『押し上げる』ことの可能性を持った、可能性の人、かな・笑 印象の変わったのは、むしろ、茂木さん、この対談は必見です。
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プロ将棋士の戦略が、過去のデータからであることなど初めて知った。パソコンの全検索の手法がそれと類似しているが、人間的な感性とパソコンとの感性は違うということや、情報化によって現代人は、情報整理に時間をかけるが、考える時間が減っていることなど、なるほど~っおもうことがあった。
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全部検索をする、過去しか参照しないコンピューターに対し、人間は無駄な要素含め考え選択する。近年、検索作業が増え、自分の頭で考える時間が減っていることへの警鐘を鳴らされている。
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おそらく、「将棋」とは世界一完成度の高いボードゲームであろう。 長い月日と血を吐くような先人たちの努力によって、様々な戦略や攻略が生み出されているが、その頂上はいまだに見えず。 その複雑さは、現代技術の粋を集めたコンピューターでも底が知れない。 現代棋士の代表格である羽生善治...
おそらく、「将棋」とは世界一完成度の高いボードゲームであろう。 長い月日と血を吐くような先人たちの努力によって、様々な戦略や攻略が生み出されているが、その頂上はいまだに見えず。 その複雑さは、現代技術の粋を集めたコンピューターでも底が知れない。 現代棋士の代表格である羽生善治氏の思考法を、稀代の脳科学者茂木氏が語り合いながら紐解いていく対談集。 「自分の頭で考える」ということを放棄しがちな現代人には目から鱗の一冊です。
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茂木さんの「君はこうだから、つまり脳科学的にはこうだよね」という、一度体内で咀嚼してから再び吐き出すという話し方が、昔からあまり好きではありません。 反論したくても、脳科学的にそうであるなら、納得せざるを得なくなっちゃうから。 けど本著で、天才羽生善治が対等に言い合っているのが面...
茂木さんの「君はこうだから、つまり脳科学的にはこうだよね」という、一度体内で咀嚼してから再び吐き出すという話し方が、昔からあまり好きではありません。 反論したくても、脳科学的にそうであるなら、納得せざるを得なくなっちゃうから。 けど本著で、天才羽生善治が対等に言い合っているのが面白かった。 「いいぞ善治、もっとやれ!」な。 面白かったのは、人間の本質が「逸脱」であるということ。 コンピュータは全検索により、最も良い手法を常に見つけ出す。 だから近い将来将棋のプロが勝てなくなった時、果たして彼らに価値はなくなるのかというと、羽生さん曰く否。 人間には「何かを見つけたい」という気持ち(神経経済学で言えば「必ずしも効用関数を最大化するために行動しない」)があり、そこが人間たる最大の「味」だと言っています。 競技においてこんな考えを、しかもその道のキングが言っちゃうのは、なかなか無いのではないでしょうか。
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ネットワークにつながらない頭脳を持つ。 人生のほとんどが、目的がはっきりしない、価値観が変わる「序盤」。周りの動きを取りこむ他力。 直感が最善を選ばないのは人生が逸脱だから? 思考の拡がりと考えることの違い ○深く考えている時はそれほど視覚が必要ない(18頁) ○ところが目隠し...
ネットワークにつながらない頭脳を持つ。 人生のほとんどが、目的がはっきりしない、価値観が変わる「序盤」。周りの動きを取りこむ他力。 直感が最善を選ばないのは人生が逸脱だから? 思考の拡がりと考えることの違い ○深く考えている時はそれほど視覚が必要ない(18頁) ○ところが目隠しをして真っ暗闇でとなると、これは難しい(19頁) ○制約がたくさんある。だから強いんです。(49頁) ○コンピューターになくて人間にあるのは、恐怖心みたいなものだと思うんです。それが同時に美意識をも生んでいる。(50頁)
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人間は心理的に失敗から学ぶことは少ないそうだ。あまり、直視できないのだろう。 しかし、将棋の世界では対局の後に長い時間、反省会に費やす。 負けた方からしたら、失敗をできるだけ詳細に見て、分析して敗因をはっきりさせる。 日常生活でそれができればいいのだろう。無理だと思うけれど。
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茂木さんと羽生さんの対談集。脳の素晴らしさ、将棋の奥深さ、コンピュータソフトのありかた等が良く分かりました。
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