黒い森 の商品レビュー
前からも後ろからも読めるという本。 真中に袋とじがついてます。 恋人から「ミステリーツアーの目的地で待っている」というメールをもらって、樹海にはいった主人公。ツアー客は、一人一人と消えて行く。 「樹海伝説―騙しの森へ」のスピンオフともいえるだろう。 樹海の怖さとか、...
前からも後ろからも読めるという本。 真中に袋とじがついてます。 恋人から「ミステリーツアーの目的地で待っている」というメールをもらって、樹海にはいった主人公。ツアー客は、一人一人と消えて行く。 「樹海伝説―騙しの森へ」のスピンオフともいえるだろう。 樹海の怖さとか、他人への不信が招く恐怖とか、面白いんだけど、袋とじでなんか興ざめした。 切るのが面倒だし、第一綺麗に切れない。せっかくの本が痛んだ感じがして、そのがっかりがせっかくの面白さを半減させてるように思う。 折原一は、樹海に魅せられているのだろう。 ただ、その結論というか成果、みたいなものが上梓されるには、まだ時間がかかるのかもしれない。
Posted by
表からも裏からも読めて、更に真ん中には袋とじ……という造りが面白かったです。生存者編→殺人者編の順で読みました。生存者編は、先の見えない樹海にハラハラしながら読んだのですが、殺人者編は似たようなシチュエーションに慣れてしまったのか、やや淡白に思えてしまいました。結末もそれなりに面...
表からも裏からも読めて、更に真ん中には袋とじ……という造りが面白かったです。生存者編→殺人者編の順で読みました。生存者編は、先の見えない樹海にハラハラしながら読んだのですが、殺人者編は似たようなシチュエーションに慣れてしまったのか、やや淡白に思えてしまいました。結末もそれなりに面白かったけど、わざわざ袋とじにする程の意外性は感じませんでした
Posted by
※辛口です 「ミステリー・ツアーの目的地で待っている」 親に交際を反対され、駆け落ちを決めた樹里に、不可解なメールが届いた。行き先は、作家が家族を惨殺したと伝えられる樹海の山荘。ツアー客が一人、また一人と樹海に消える中、彼女は恋人が待つ目的地へ辿り着けるのか? そして山荘の一室...
※辛口です 「ミステリー・ツアーの目的地で待っている」 親に交際を反対され、駆け落ちを決めた樹里に、不可解なメールが届いた。行き先は、作家が家族を惨殺したと伝えられる樹海の山荘。ツアー客が一人、また一人と樹海に消える中、彼女は恋人が待つ目的地へ辿り着けるのか? そして山荘の一室で待っていたものとは…。 仕掛けはトリッキーで楽しいんです。表裏から呼べる装丁や、袋綴じもワクワクしました。でも、肝心の内容が・・・惜しいというか残念というか・・・ ツアーの目的に目をそらされているうちに、肝心の主役二人の最後に取った思わぬ行動に読者が「ぎゃふん」てな予想外の結末を演出してるはずなんですが、どうしても本の意匠が凝りすぎたせいで内容負けしてる気がします。犯人を推理することに主眼を全く置いていないので、そういう意味でも全く楽しめませんでした。というか、正直買ったことを後悔してます・・・(汗) ただ、ミステリー好きな作家や編集者が楽しんで作ったんだろうな~という愛は感じましたが、それだけです。解説で稀作だ!と絶賛してますが、う~んそうか? コテコテのミステリファンじゃなければ楽しめるのかな?読むのに一時間もかからないのは良かった。
Posted by