写らなかった戦後(3) の商品レビュー
戦後日本の最初の過ちは「敗戦」を「終戦」と詐称し、天皇の戦争責任を免責したことである。 この強烈な書き出しで始まる本作品は、日本に絶望しながらも、救いの種を一粒でも投げようとする福島菊次郎の遺言書ともなっている。
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戦後の日本が、無かったことにしようとしてきた出来事、人々を長年にわたってとらえ続けてきた筆者の描く戦後史。 知らないでいること、無関心でいること、そういう暮らしをしていると自分もこの国に良いように騙され、搾取され、抑圧され、使い捨てられてしまう怖さを感じた。この国のメッキの下には...
戦後の日本が、無かったことにしようとしてきた出来事、人々を長年にわたってとらえ続けてきた筆者の描く戦後史。 知らないでいること、無関心でいること、そういう暮らしをしていると自分もこの国に良いように騙され、搾取され、抑圧され、使い捨てられてしまう怖さを感じた。この国のメッキの下にはどんな思想、力学が働いているのか、写真家というミクロな視点から積み上げて構成した大作。
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