みだらな保母さん の商品レビュー
タイトル通りの淫らな保母さんだった
やけにストレートなタイトルだが、これが意外(?)にも文字通りに淫らな保母さんだった作品である。主人公(20歳)の叔母にして未亡人な園長先生(34歳)と保母さん(27歳)の2人を軸に、30歳前後の人妻(園児の母)や一目惚れされた大学の先輩(22歳)も出てくるバラエティ豊かな布陣。主...
やけにストレートなタイトルだが、これが意外(?)にも文字通りに淫らな保母さんだった作品である。主人公(20歳)の叔母にして未亡人な園長先生(34歳)と保母さん(27歳)の2人を軸に、30歳前後の人妻(園児の母)や一目惚れされた大学の先輩(22歳)も出てくるバラエティ豊かな布陣。主人公ラヴ一直線な先輩が良いキャラだったので、もう少し出番があればさらに良かったと思うが、それでもドラマ部分は良く出来ており、チェリー君卒業を目論む主人公がいろいろと巻き込まれつつ時に逆襲しつつ、最後には相応に目的を達するまでが面白おかしく描かれている。特に序盤と終盤に出てきた、いかにも保育園という変化球なプレイが大いに笑わせてくれた。ただし、かなり屈辱的な格好にもさせられるため、一部の属性持ちな諸兄でないと興奮しないような気もする。主人公は最終的にはノリノリだったが(割と硬派なキャラなのに)。終盤ではこのプレイでヒロイン達に仕返しする……のだが、淫ら極まるヒロイン達に押し返されてしまう展開だったりする。 時に官能小説では、チェリー君なのにいきなり絶倫でテクもあってヒロインが一撃でメロメロ、なんてこともあるのだが、本作では主人公の未熟な「筆おろし」で満たされなかったヒロインが、その昂りを鎮められないばっかりにちょっとした展開となる。後の伏線的意味合いでしかないのだが「チェリー君が相手なら仕方ないかなぁ」と思いつつも、甘々な誘惑系愛読者ならばご遠慮願いたい方向でもある。本作のヒロイン達は、1人を除いて主人公ラヴではないのである。これが本作の好みを分けると思う。保母さんの悪戯も時に主人公を可哀想にさせる。これに対して主人公もまた一部のヒロインには、その淫らな本性を若干蔑むような心情が綴られているので、愛情豊かでファンタジーな作風を期待すると肩透かしを喰らうであろう。その意味では割とリアルな心情描写ではあるのだが、それ故に、この顛末の傍観者たる読み手が少しガッカリしてしまう現象が起こるような気がする。一応、全て丸く収まるのだが。その代わり、情交描写はかなりいやらしくて「実用性」も充分である。
DSK
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