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西洋医がすすめる漢方 の商品レビュー

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10件のお客様レビュー

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2024/06/21

著者の新見正則氏は外科医です。 本書は西洋医による著者が薦める漢方治療を概観したものです。 新見氏は「無医村で働くこと」を目標に慶応大学に進学します。 卒業後は一般外科を専攻し、夢への第一歩を踏み出しました。 外科を専攻したのは、「無医村だと全ての科を1人で担当する可能性がある...

著者の新見正則氏は外科医です。 本書は西洋医による著者が薦める漢方治療を概観したものです。 新見氏は「無医村で働くこと」を目標に慶応大学に進学します。 卒業後は一般外科を専攻し、夢への第一歩を踏み出しました。 外科を専攻したのは、「無医村だと全ての科を1人で担当する可能性があるから」で、内科は後で何とかなると考えていたからです。 しかし様々な臨床を経験する中で、西洋医学の限界に直面し、もう1つの道として「漢方」に心惹かれました。 「漢方を学んで良かったなと思ったのは、患者さんに『何か困ったことはないですか』と聞けることです。  それまでは、自分の専門領域で治せる答えになるように誘導していたのです。」 当初は独学で勉強していたのですが、漢方医の「松田邦夫氏」との出会いがあり、弟子入りすることになりました。 本書はそうした著者の漢方世界に踏み込むに至った「遍歴」と、臨床光景、自身の処方スタイルなどが紹介されていました。 師匠である松田氏は名医と呼ばれた「大塚敬節(よしのり)氏」の本格的な日本漢方を伝えていました。 西洋医学にどっぷり漬かった新見氏は、「妖怪言葉」のような漢方用語に当初は戸惑いを感じました。 しかしそれらを西洋医学に翻訳するように学び、臨床の知見を積み重ねていきました。 後半は著者が処方する中心的な方剤、生薬について解説されていました。 「癌や老衰で蕨陰期に入って往生が近くなった時、茯苓四逆湯または人参湯+真武湯を使います。  この処方は最期の瞬間まで、体を元気に保ってくれる妙味があるのです。 」 「処方が浮かばない時、まず使うのが柴胡桂枝湯です。  次に考えるのが、患者が実なら大柴胡湯と桂枝茯苓丸、虚なら小柴胡湯と当帰芍薬散です。  それでも行き詰まったら、水毒に効く五苓散を処方しています。」 本書はこのように西洋医師から見た漢方世界が語られていました。 著者は漢方の世界観を、「病名や症状」を中心とした西洋医学の世界観で翻訳して体系化していました。 そのため東洋医学の知識がなくても、書中で展開される漢方世界を理解しやすいものでした。 無効例や失敗例を重ねながらも「打率」を上げる工夫や、処方のコツなども披露されていたので興味深く読みました。

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2022/03/28

購入したのは、もうずいぶん以前のことだと記憶しているんだけど、途中で挫折したというか、飽きたというか、そんな状態になってしまい、長らく積読状態にあったもの。自分の中で熱が上がっていることもあり、先日の漢方図鑑に引き続き、本書も改めて、頭から通読。症状ごとの処方例の項がよい感じ。こ...

購入したのは、もうずいぶん以前のことだと記憶しているんだけど、途中で挫折したというか、飽きたというか、そんな状態になってしまい、長らく積読状態にあったもの。自分の中で熱が上がっていることもあり、先日の漢方図鑑に引き続き、本書も改めて、頭から通読。症状ごとの処方例の項がよい感じ。ことある毎に紐解きたい。

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2014/09/22

もともと外科医であった先生が漢方薬を学び家族にも喜ばれるようになったそうです。 初心者にもわかりやすく漢方薬について解説してあります。 西洋医学の補助輪として漢方を使うことを勧めています。 現象を改善するのが漢方薬。患者さんの症状にあわせて使用することで改善すればそれでよしという...

もともと外科医であった先生が漢方薬を学び家族にも喜ばれるようになったそうです。 初心者にもわかりやすく漢方薬について解説してあります。 西洋医学の補助輪として漢方を使うことを勧めています。 現象を改善するのが漢方薬。患者さんの症状にあわせて使用することで改善すればそれでよしということです。 http://ameblo.jp/nancli/entry-11928439917.html

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2013/11/27

すっと入ってきました。 ”漢方薬の出番は、少なくとも私が外来で使用している理由は、西洋医学の限界を感じた時です” ”必ず西洋医学的診断と治療は試みるべきで、漢方治療が先行することは通常は慎むべきと思っています” というスタンスで書かれているからだと思います。 漢方に詳しい先...

すっと入ってきました。 ”漢方薬の出番は、少なくとも私が外来で使用している理由は、西洋医学の限界を感じた時です” ”必ず西洋医学的診断と治療は試みるべきで、漢方治療が先行することは通常は慎むべきと思っています” というスタンスで書かれているからだと思います。 漢方に詳しい先生の講演などでは「わざわざ漢方でなおさなくてもいいんじゃない?」って症状を漢方でなおした症例を呈示してドヤ顔しているのをみて違和感を感じることが多いですが、この本は上記のスタンスが貫かれているために拒否反応無く読めました。 そして、西洋医学では対応しきれない主訴が無数にあって毎日のように巡り会うのは事実ですからね。 外来に出る以上、それを無視するか、別の方法を探すかのどちらかしかない。

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2012/08/28
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

血管外科のプロが面白く、そして理知的な文章で漢方ー東洋医学と西洋医学の違いや付き合い方を教えてくれる。どちらか一方が正しいとか、そうゆうことじゃなく、どちらも目的は一つだし、お互いをサポートし合う関係だとゆうこと。現役Dr.で現場で処方する立ち位置からの話だから、現役の若い医療従事者や、自然療法家の方々にもぜひ読んで頂きたい。

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2012/02/06

難解な漢方について、とてもわかりやすく書かれてあって、 とても読みやすかった。 「未病」という考え方が、すごく重要であることを、 自分の身をもって、しみじみ感じます。 西洋医学では軽視されがちなことも、 漢方であれば、患者さんにも満足を与えることをができると わかりました。 漢方...

難解な漢方について、とてもわかりやすく書かれてあって、 とても読みやすかった。 「未病」という考え方が、すごく重要であることを、 自分の身をもって、しみじみ感じます。 西洋医学では軽視されがちなことも、 漢方であれば、患者さんにも満足を与えることをができると わかりました。 漢方の魅力を知るのに、とても良い本です。

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2011/12/04

タイトルのごとく、現代のお医者さんが漢方の魅力を紹介した本。 漢方、というと、なんとなーく、体への悪い刺激が少なそう、「薬漬け」という言葉から一番遠そう、というイメージ。その分、ピンポイントでは効かないんじゃないかなーというイメージもあった。「漢方治療」と「漢方薬治療」の違いっ...

タイトルのごとく、現代のお医者さんが漢方の魅力を紹介した本。 漢方、というと、なんとなーく、体への悪い刺激が少なそう、「薬漬け」という言葉から一番遠そう、というイメージ。その分、ピンポイントでは効かないんじゃないかなーというイメージもあった。「漢方治療」と「漢方薬治療」の違いってことらしい。へー。中国のあの長い歴史から生み出されたものは、一筋縄ではいかないよね。 しかし漢字がこみいっていた。既出でもなかなか読めないものだな。

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2011/01/29

僕にとって漢方薬はプライマリーな専門領域ではない。しかし勉強はしたい。アプローチとしては患者を見ながらそのつど経験値を積んでいくというやり方と、本を読んで包括的に学ぶ。これをブランコのように行ったり来たりしながらスコーシずつ理解を深めていくというものだ。本は同じような書き筋だと飽...

僕にとって漢方薬はプライマリーな専門領域ではない。しかし勉強はしたい。アプローチとしては患者を見ながらそのつど経験値を積んでいくというやり方と、本を読んで包括的に学ぶ。これをブランコのように行ったり来たりしながらスコーシずつ理解を深めていくというものだ。本は同じような書き筋だと飽きてしまう。だからいろいろなアプローチで読みたい。証から入るもの、証からあえて入らないもの。いろいろなことば、いろいろな文体を楽しみたい。 本書も、特徴ある「ことば」を持っていて、通読しやすかった。リーダブルな教材であるというのは、ノンスペシャリストにとって必須の条件の一つだ。

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2010/11/14

「気・血・水」や「陰陽、虚実、表裏、寒熱」に関する詳しい解説はほとんどなし。なので読みやすい。西洋医学的な考え方で漢方もある程度使えるんだな、と読んでて思った。漢方入門書としてはかなり良いのではないかと思う。漢方だけで治そうするのではなく、西洋医学の補助輪としての漢方という考え方...

「気・血・水」や「陰陽、虚実、表裏、寒熱」に関する詳しい解説はほとんどなし。なので読みやすい。西洋医学的な考え方で漢方もある程度使えるんだな、と読んでて思った。漢方入門書としてはかなり良いのではないかと思う。漢方だけで治そうするのではなく、西洋医学の補助輪としての漢方という考え方は非常に大事なんではないかと思った。 内容は一般の方向けに書かれており間口は広い。でも、一般の方ではなく、医師、薬剤師で漢方に少しでも興味がある人に是非読んで欲しい。(出来れば興味なくても読んで欲しい。)

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2010/09/02

胃痛、腰痛、肩こりからインフルエンザ、認知症まで。臨床の現場では、原因ではなく症状を見て処方する漢方治療は結構効く。元「サイエンス至上主義者」の外科医が、患者と向き合う中で発見した漢方の魅力を語る。

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