「200年住宅」でよかった! の商品レビュー
今まで読んだ「家づくり」の本の中で、一番理想に近い家だ、と思った。 冬はあったかく、夏は涼しく、結露もない家、というのが私の理想の家。ここ10年ほど、寒冷地の貧相な賃貸でその3つにとても苦しめられてきたので、逆にデザインとかはもう本当にどうでも良くて、性能以外はこだわらない、くら...
今まで読んだ「家づくり」の本の中で、一番理想に近い家だ、と思った。 冬はあったかく、夏は涼しく、結露もない家、というのが私の理想の家。ここ10年ほど、寒冷地の貧相な賃貸でその3つにとても苦しめられてきたので、逆にデザインとかはもう本当にどうでも良くて、性能以外はこだわらない、くらいの勢い。 著者が契約した住宅メーカーでは、そうしたことに影響する部分(家の構造とか土台など)を非常に重視していることが理解でき、そのような出会いのあった著者を心からうらやましく思います。 著者のデザインの好みはマリーアントワネット的で、私の好みからはかけ離れているけれど、基本的な家づくりの考え方やベースの部分には非常に共感し、とても参考になりました。 読み物として、なんだかキラキラまぶしい本でした。 著者が完成した家を本当に愛していて、かつ、そんな家をつくるために貢献してくれた人たちすべてに感謝でいっぱいな様子が私にも伝わってきて、読んでいて私までも幸せな気分になりました。その感謝の気持ちを少しでも返したい、という思いも随所に感じます。著者のおおらかな人柄がにじみ出ていて、いい本です。 ちょっと、おちゃめが過ぎて、「すごろく」がどうとかいうメールとかは「忙しい時に客からこんな、極めてどうでもいい長文メールが来たら、大事なこと書いてるかもしれないから読み飛ばすこともできないし、すごい迷惑・・・」と思わなくもなかったですが。 そうそう、プロローグ部分の著者の半生も、すごく興味深く印象的だった。 特に北海道とインドで住んだ家の話。軽く衝撃だった。 この部分は非常におもしろく、純粋に読み物として楽しんで読んだ。
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