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凌辱作品として後半はどうかと思うが密度は濃い

前作『三匹の美獣女教師【肉刑】』にも増して、凌辱的な前半と誘惑的な後半との対比がはっきりしてきた感のある作品。最初からトップギアという状態で、冒頭から義母への悪戯が始まっており、18頁目で早くも合体。このまま第二章の始め(63頁目)でムスコが抜かれるまで延々と続く描写は圧巻である...

前作『三匹の美獣女教師【肉刑】』にも増して、凌辱的な前半と誘惑的な後半との対比がはっきりしてきた感のある作品。最初からトップギアという状態で、冒頭から義母への悪戯が始まっており、18頁目で早くも合体。このまま第二章の始め(63頁目)でムスコが抜かれるまで延々と続く描写は圧巻である。しかも、この後も義母との交わりはずっと続く。主人公の義息が義母に襲い掛かった原因や背景といったドラマ部分を凌辱中に挿み込むスタイルなので、それはもぅ家中の至る所で朝昼晩なく戯れ、交わりっ放し状態のいやらしさが続くのである。ただ、第一章で義母は早くも堕ちてしまい、第二章ではこの被虐の服従に悦びを覚え、第三章では娘(主人公の義妹)に嫉妬心を燃やすなど、後半に義母とは異なる手法での義妹や秘書の“堕とし”展開があるとはいえ、何だかメインディッシュを早くも平らげてしまった印象にもなる。この義母が何故義息に襲われなくてはならなかったのかがドラマ部分の肝だからである。 元より義兄以上の感情で憎からず想っている義妹だけに陥落は早い。もっと言えば、この顛末の発端ともなった秘書はもっと早い。即堕ちである。本作は、頑強に抵抗するヒロイン達を籠絡し、調教する過程を追ったものではなく、嫉妬に始まる些細な復讐劇のどんでん返しというか、ミイラ取りがミイラになる展開なのである。そのため、次々に服従していくヒロイン達がご主人様たる主人公に平伏す後半は、その関係性こそ凌辱的ながら内容的には全く以て誘惑作品と変わらない。そもそも性根の優しい主人公が訳あって魔少年と化している流れからして、ハードな凌辱を求める諸兄には戸惑う部分があるかもしれない。この意味では、「結局一番悪いのは亡夫(主人公の亡父)じゃん」という、森作品ファン向けの1冊と言えよう。

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