鰻にでもする? の商品レビュー
あとがきのひとことに激しく共感。 食べ物の味はもちろん、冷蔵庫の使い方、調理道具の使い方、かまぼこ板の生まれ変わりなど、キッチンには大事な考え方が詰まっている。ページの途中にある写真も、丁寧に年を重ねてきた道具たちの歴史が見えた。 こんな贅沢しちゃっていいのかな、を日々に取り入れ...
あとがきのひとことに激しく共感。 食べ物の味はもちろん、冷蔵庫の使い方、調理道具の使い方、かまぼこ板の生まれ変わりなど、キッチンには大事な考え方が詰まっている。ページの途中にある写真も、丁寧に年を重ねてきた道具たちの歴史が見えた。 こんな贅沢しちゃっていいのかな、を日々に取り入れることって実は一番大切だったりする。
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食について語るというジャンルは,まずごはんを食べる人であれば誰でも何かしら語れるという意味でもひじょうに参入障壁がひくい. きょうのお昼はどこで何を食べた話という毎日くりかえされる終わりなき日常の一コマから,140文字のつぶやき,はたまたスマホでイケてる写真に添えられる一文に至...
食について語るというジャンルは,まずごはんを食べる人であれば誰でも何かしら語れるという意味でもひじょうに参入障壁がひくい. きょうのお昼はどこで何を食べた話という毎日くりかえされる終わりなき日常の一コマから,140文字のつぶやき,はたまたスマホでイケてる写真に添えられる一文に至るまで,SNSで流通する食ジャンルの言説たるや膨大である. というなかでの,平松洋子氏のエッセイである. 書かれた内容もさることながら,背後にある様式美とでもいうようなものが,現在膨大に流通する食にまつわる言説とは一線を画すところが,本書を読む醍醐味ではないかしら.
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旅に出て、あの人にこそ、というお土産を見つけたときの嬉しさ。旅に出なければけっして出会うことのなかった味。私の日常のはんぶんは、旅の時間の中にあるのではないか。つかず離れず、むだなおしゃべりはせず、おとなな喫茶店のマスター。旅のみちづれのカップ酒。トースト専用の焼き網。平松さんの...
旅に出て、あの人にこそ、というお土産を見つけたときの嬉しさ。旅に出なければけっして出会うことのなかった味。私の日常のはんぶんは、旅の時間の中にあるのではないか。つかず離れず、むだなおしゃべりはせず、おとなな喫茶店のマスター。旅のみちづれのカップ酒。トースト専用の焼き網。平松さんの文章は正直で、気取りがなくて、並々ならぬ食べ物への愛情がある。
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食べ物が書かれてるところでは、無性にお腹がすき、調理器具が書かれているところでは、台所仕事がしたくなった。 写真も素敵だった。 トーストを網で焼きたい。 油揚げ、食べる機会を増やしたい。 そして何より、カップ酒を飲んでみたい。 ”「だめな側」にいれば気持ちいい思いができるぞ。”...
食べ物が書かれてるところでは、無性にお腹がすき、調理器具が書かれているところでは、台所仕事がしたくなった。 写真も素敵だった。 トーストを網で焼きたい。 油揚げ、食べる機会を増やしたい。 そして何より、カップ酒を飲んでみたい。 ”「だめな側」にいれば気持ちいい思いができるぞ。” 66ページ
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食をめぐる話。旨すぎるよ。本当によだれがでてしまうくらいに、平松さんの文章は美味しい。ぞっくりと食指が湧き出し、身震いするくらい咽喉が鳴るのですが・・。 雑誌のエッセー1編ならそれでいい。しかし書籍としてボリュームを持つと、もう旨いものの連打で、げっそり。満腹を過ぎ食べすぎ症状が...
食をめぐる話。旨すぎるよ。本当によだれがでてしまうくらいに、平松さんの文章は美味しい。ぞっくりと食指が湧き出し、身震いするくらい咽喉が鳴るのですが・・。 雑誌のエッセー1編ならそれでいい。しかし書籍としてボリュームを持つと、もう旨いものの連打で、げっそり。満腹を過ぎ食べすぎ症状が出る。そうだ、たまに開けて読めばいいんだよな。
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平松洋子の描く食描写は、ほんとうに「うまそう」。 とにかく目でみたものを舌先で感じているのではと邪推。 パセリへの偏愛なんか、最高だと思う。
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こんなふうに感じながら生活したい、と思う。 こんなふうに日々の生活を書きとめることができたらよいのに。
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