切れた鎖 の商品レビュー
「共喰い」よりも本作の「蛹」や「切れた鎖」の方が芥川賞受賞作品らしく感じた。怒りや苛立ちの表現がうますぎてゾワゾワする。
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うううーむ‥‥ 難しい、、、中々理解出来ず何度も進めたり戻ったりして読み終えたが。 僕には難し過ぎてダメだった
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写文したくなる名作 やっぱり「血縁」なんやなテーマは。しかし、共喰いより断然面白い。 家族はバトンを繋いでいくけどその中身は思いや、時代で形を変えて受け継がれる。そしてそれはいかなる力でも切れないと思わせる。いくら時代がグローバリズムを称揚しても、関係なかったことにはできない。...
写文したくなる名作 やっぱり「血縁」なんやなテーマは。しかし、共喰いより断然面白い。 家族はバトンを繋いでいくけどその中身は思いや、時代で形を変えて受け継がれる。そしてそれはいかなる力でも切れないと思わせる。いくら時代がグローバリズムを称揚しても、関係なかったことにはできない。関係ないことにしようとして「関係ないやん」と思うこと自体、関係に縛られている。 著者は「切れた鎖」でその呪縛を解き放とうとしたのではなく、あえて浮き彫りにしたんだと思う。 とにかく素晴らしい作品。
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ちょっと読みづらい文章。内面を表現するので暗いイメージがつきまとう。特に「蛹」なぞはひきこもりでの外界との葛藤であり、妙な居心地の悪さ、圧迫感がある。2020.8.7
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【蛹】 地中の蛹の意識が事細かにぎっしりと書いてある。 いろんなメタファー的な解釈が可能と言えば可能だけど、保坂和志さんが言うようにそれをやることによって小説がそれまでのものになってしまうような気がする。架空の蛹の意識のあり方をたどってそこからなにかしらの示唆とかイメージを受け取...
【蛹】 地中の蛹の意識が事細かにぎっしりと書いてある。 いろんなメタファー的な解釈が可能と言えば可能だけど、保坂和志さんが言うようにそれをやることによって小説がそれまでのものになってしまうような気がする。架空の蛹の意識のあり方をたどってそこからなにかしらの示唆とかイメージを受け取る、それが面白いしそれで充分なのではないかと思った。
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文章がとても独特でした。 最初の話が1番好きでした。 主人公の頭の中に入り込んだ気持ちになった。 蛹と切れた鎖も面白かった。 よくわからない抽象的な感じが好きな人は好きなのかもしれない。
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新進気鋭の作家による中編集。まだ若手なのにかなりシュールな表現力・独特の世界観。一文一文を噛み締めるようにして読みたい一冊。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
不意の償い、蛹、切れた鎖の三篇を併録した田中慎弥の作品。全てを紹介しきれないので、一番印象に残った「不意の償い」だけを。作品の内容としては、身籠った妻と、主人公である父親になるという責任と、妻が身籠った過程による罪深さを軸に、一種の幻想空間のような世界が描かれている。田中慎弥の作品を読むのはこれで二作目だが、この人の作品は”一回だけ読了しても内容が掴めない”と云ったところか。凡人以下の私には一回では理解できない、文中の何かの比喩(ここでは、狸や猿など)を読み解く事が出来ると、一本の線で繋がるイメージが出来る。芥川賞を受賞した「共喰い」がそのように感じたからかもしれない。
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やっぱり蛹がよかった。けれども文章構成の美しさでは最初の話が素晴らしかったし、話そのものの豊饒さにかけては表題作が一番か。取り合わせがいい。読んでよかった。
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「不意の償い」「蛹」「切れた鎖」の短編三つ。 蛹が一番面白かった。 力を蓄えて、蓄えて、蓄えて、蓄えて、そして蓄えたままでいる。 その始まりから終わりまで、ずっと力を込めつつ読んでいた。 田中慎弥はまだ3冊目だと思うけれど、いつも表題作じゃないやつが一番面白い。 150120
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