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アレン・ギンズバーグと旅するサンフランシスコ の商品レビュー

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2011/06/20

 アメリカの面白さに触れようと思うなら、アメリカの50〜60年代に触れないわけにはいかない。公民権運動で人種問題がクローズアップされ、物質文明へのアンチテーゼで麻薬から宗教、さまざまなタブーが解放された時期。そんな文化の最前線にいたのがビートニクス。  アレン・ギンズバーグはそ...

 アメリカの面白さに触れようと思うなら、アメリカの50〜60年代に触れないわけにはいかない。公民権運動で人種問題がクローズアップされ、物質文明へのアンチテーゼで麻薬から宗教、さまざまなタブーが解放された時期。そんな文化の最前線にいたのがビートニクス。  アレン・ギンズバーグはそんなビート・ジェネレーションのスター詩人だった。サンフランシスコの画廊で自作の詩「吠える!」を朗読し、アメリカ中の若者が新しい世代の到来を知った。この詩集は当時発禁処分を受けるほどのインパクトがあった。若者が背広を脱ぎ、髪を伸ばし、ヒゲヅラでピースサインを交わし、愛を語り合う。ある意味アメリカに革命を起こしたギンズバーグの足跡を追う一冊。  なぜアメリカが変わらなければならなかったのか? そのアメリカがなぜ反動的に保守的な国に戻ってしまったのか? ギンズバーグもお気に入りだった、フリスコ(サンフランシスコの愛称)のカフェ・トリエステでこの本を開けば、なんらかの発見があるに違いない。そんな気持ちにさせてくれる一冊。

Posted byブクログ