祭り囃子がきこえる の商品レビュー
連休用の図書館本。 読んだことのない作家さん。 大きなお祭りを軸にした短編集。 他の著書は青春ものが多いようだけど、これは大人が主人公の話がほとんど。 さっぱりとしていて短時間で読めた。 他の著書は読まないかな…
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祭りにまつわる思い出と再会の話が綴られた8篇。 祭りの掛け声がきこえると、辺りの空気も違ってくるような気がします。ドキドキ、ウキウキとしたあの雰囲気は、このストーリーの様な奇跡?と思えるようなことがあってもおかしくないと思えてきたりする。 祭りに関する思い出が 何か無かった...
祭りにまつわる思い出と再会の話が綴られた8篇。 祭りの掛け声がきこえると、辺りの空気も違ってくるような気がします。ドキドキ、ウキウキとしたあの雰囲気は、このストーリーの様な奇跡?と思えるようなことがあってもおかしくないと思えてきたりする。 祭りに関する思い出が 何か無かったかしらって記憶をたどっていました。
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やはりこの作者の作品は素晴らしい。短編集だが、何れも読み応えがあり、特に冒頭と巻末は俊逸。また泣かせる本に出逢えた。
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死んだと思っていた昔の恋人との再会、ホスピスで最期を待つ母親をねぷたに連れていく息子…。情緒あふれる祭り囃子が呼び起こす、優しい記憶と郷愁に満ちた8篇。 祭りの情景が生き生きと描かれているし、どの話も展開に妙があって読んでいて飽きない。作者の力量を感じさせる。ただ短編(しかも8...
死んだと思っていた昔の恋人との再会、ホスピスで最期を待つ母親をねぷたに連れていく息子…。情緒あふれる祭り囃子が呼び起こす、優しい記憶と郷愁に満ちた8篇。 祭りの情景が生き生きと描かれているし、どの話も展開に妙があって読んでいて飽きない。作者の力量を感じさせる。ただ短編(しかも8篇もある)ゆえに、どうしても物足りなさを感じてしまう。 (C)
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読みきれず返却。傑作「透明約束」には及ばないが祭りをベースに人々の思いが交錯する熱いシーンを描いたすてきな短編集だ。読み終わらず期限切れで返却。いつかまた読まん。
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全国の祭りに関わる短編集。 五所川原のねぶた、沖縄のエイサー、 郡上八幡の郡上踊りに越中おわら風の盆…… 少年少女の初恋をテーマにした作品が多い中、 阿紀神社の蛍能は行き別れた父と娘の再会の物語。 蛍がつなぐ縁の糸。 表題作もそういえば、母親から両親の恋物語を聴く息子の話か。 川...
全国の祭りに関わる短編集。 五所川原のねぶた、沖縄のエイサー、 郡上八幡の郡上踊りに越中おわら風の盆…… 少年少女の初恋をテーマにした作品が多い中、 阿紀神社の蛍能は行き別れた父と娘の再会の物語。 蛍がつなぐ縁の糸。 表題作もそういえば、母親から両親の恋物語を聴く息子の話か。 川上健一の作品はいつも心温まる。 あ~、でも個人的には浅草のお酉さまの一夜の 淡い初恋物語が一番好きかな。 かつての少年も少女も今、しっかりと年齢を重ねて生きているところがとても良い。 希望が持てる結び。
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お祭りをテーマに、8つのショートストーリーで 構成されています。 内容は、川上 健一さんらしい、心暖まる物語です。 自分が中学生だった頃を思い出すと、あまずっぱい 気持ちになりますね。 男友達といつもよりちょっと悪い自分をさらけだしてみたり、 私服や浴衣姿の女子と会う...
お祭りをテーマに、8つのショートストーリーで 構成されています。 内容は、川上 健一さんらしい、心暖まる物語です。 自分が中学生だった頃を思い出すと、あまずっぱい 気持ちになりますね。 男友達といつもよりちょっと悪い自分をさらけだしてみたり、 私服や浴衣姿の女子と会うと、どきどきしたり。 そんな昔を思い出させてくれるような小説です。 とはいえ、物語自体は通常だとありえないドラマチックな 内容です。悪く言えば、べたですね。 わたしの出身地、宮城は本書に書いてあるようなお祭りは ないのですが、勇猛なお祭りで有名な田舎出身の方が 羨ましくも感じました。 さくっと読める本ですので、気持ちが落ち込んでいる ときに読むと良いと思います。
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各地の祭を舞台に別れ、出会い、再会、を描いた八篇の短編集。上記の通り、各地の祭を舞台に「いい話」をちゃらっと書いてみましたみたいなお手軽感が否めない。お祭りもちゃんと取材してるのかなぁ?書籍文献と映像文献を見て書いたんじゃないかと疑いたくなる。
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四季に恵まれた日本のお祭りは、その折々に収穫に感謝をささげたり、冬場の無病息災を願ったり、あるいは祖先の霊を慰めたりとローカル色豊かだ。そして、それらの個性豊かな祭りにはたくさんの人々が集い、かけがえのない一瞬の時間を周りの人々と共有する。全国の有名・無名のお祭りを舞台に、そこに...
四季に恵まれた日本のお祭りは、その折々に収穫に感謝をささげたり、冬場の無病息災を願ったり、あるいは祖先の霊を慰めたりとローカル色豊かだ。そして、それらの個性豊かな祭りにはたくさんの人々が集い、かけがえのない一瞬の時間を周りの人々と共有する。全国の有名・無名のお祭りを舞台に、そこに生まれた人生ドラマをいつもの川上節でヒューマニックに切り取った物語が8編。それぞれの祭りを象徴する特有のかけ声をタイトルに収録されている。(いずれも集英社「すばる」誌初出) オープニングは『ヤッテマレ』で、青森県五所川原の立佞武多祭りが舞台。ホスピスで寝たきりとなった母に乞われ、その息子が50年前に出奔してきた父母のふるさとの祭りを見せに向かう道中を描く。初めて聞く父母のなれそめ話と熱い祭りの思い出が心にしみる。 語り手は様々ながら、本当のような作り話(?)が各地のお祭りの個性を際立たせている。今夜も日本のどこかで、人の思い出に残るような祭りが開かれているんだろうか?
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