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白雪姫たちの世紀末 の商品レビュー

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2018/12/26

2010年刊。著者が専門としたドイツ文学の作家ローベルト・ムージル『生徒テルレスの或乱』中に登場する「黒い群の女王」という表現から出発し、グリム童話の白雪姫、ミレイ「オフィーリア」、クリムト「ユーディット」、19世紀後半ウィーンの建築物やオペラ、思想家等へと話題を拡げ、世紀転換期...

2010年刊。著者が専門としたドイツ文学の作家ローベルト・ムージル『生徒テルレスの或乱』中に登場する「黒い群の女王」という表現から出発し、グリム童話の白雪姫、ミレイ「オフィーリア」、クリムト「ユーディット」、19世紀後半ウィーンの建築物やオペラ、思想家等へと話題を拡げ、世紀転換期における西欧文化に通底した時代的心性を浮かび上がらせようとする試み。魅力的な論題と文学批評やフェミニズム論とも交叉する展開で、もっと深く掘り下げて欲しいと一寸感ずるものの、本書が闘病中の執筆であり遺著であることを知って力作と言うしかない。

Posted byブクログ

2010/11/19

あまり馴染みのないドイツ文学について映画や絵画などとも絡めて解説してもらった。紹介された本を読んでみたくなった

Posted byブクログ