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中国人を理解しないで生きていけない日本人 の商品レビュー

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2024/06/11

近くて遠い国、中国。最近の日中関係は極端に悪い訳でもなく、良いかと言われると普通に街中には中国人が溢れ、私は彼らとも一緒に仕事をしている。幸い私のところで仕事を手伝ってくれる子は非常に礼儀正しく、優しくて思いやりに溢れている。いつも長期休暇などに国へ戻るとたくさんのお土産を買って...

近くて遠い国、中国。最近の日中関係は極端に悪い訳でもなく、良いかと言われると普通に街中には中国人が溢れ、私は彼らとも一緒に仕事をしている。幸い私のところで仕事を手伝ってくれる子は非常に礼儀正しく、優しくて思いやりに溢れている。いつも長期休暇などに国へ戻るとたくさんのお土産を買ってきてくれたりする。当然そうしたものは、特に高額なものを受け取ることは会社の規則で禁じられており、いつも気を遣わせてしまい申し訳ない気持ちになる事もある。コンビニに行けば中国人だけでなく他の国の人も沢山いるから、外国人に対する免疫はある方だと思う。ただやはり互いの文化の違いや習慣の違いには戸惑うこともある。以前、友人の中国人と飲みに行った時も、本来私が年上だから支払いをしようと思ったら、誘ったのが自分だからと、私がトイレに行っている間に会計を済ませてくれていた。また帰り際には私が食事中終始美味しいと言ってた料理を持ち帰り用に大量に袋に詰めて店の人から手渡された。友人が手配していた様だ。細かい気配り、周囲の人への配慮、ユーモア、どれを取ってもその友人は国という壁も感じさせない最高の友である。 本書は中国の孔子を先祖に持つ方が書かれた本である。内容としてはタイトルの通り、日本人が中々理解できない中国人の考え方や振る舞いを解説することで、日中友好を深めんとするものとなっている。個人的には前述した様に中国人に対して、過去の過ちはすまないと思う気持ちもありながら(それすら公式に認めない立場の人も多いだろうが)、友人としてうまく付き合っている。本書に見られる様な中国人の感覚に納得できる部分も多く、割り勘を願い出た時には何か一瞬、これは素直に奢ってもらったほうが、相手の気が済むかなと思わせる仕草を見たこともある。直感で面子を潰さないようにしなければと感じた事がある。また、他の中国の方、この方も私より随分年上だがいつも商売の話を持ちかけて、本書に記載される商人の一面をよく見せてくれる。タンがすぐに絡むようではあるが。 本書は読み始めると少しだけ違和感を感じる部分がある。というより、全般にわたり何となく筆者が上から目線である事を感じるかもしれない。確かにGDPは日本を抜いたから、何か上に立ったという感覚は持っているのであろう。また両国には負の歴史があるから日本に対して謝罪すべきという気持ちも理解できる。そうした事を踏まえても、内容としては圧倒的に人口が多く、経済規模も大きな中国を無視して日本が成り立たないとでも言わんばかりの記述もある。こうなってくると、数が多く無視できないのだから、中国人を理解して合わせるのが当然、それが理解できないと「友達になってあげませんよ」という気持ちが滲み出てくる内容が多い。私は偏った考え方や意見は持ちたく無いから、極力そうした発言の意図や筆者の心持ちを理解しようと努めるが、読み進めるうちにあからさま過ぎて多少苦笑気味の顔で読む箇所も散見される。 確かにそうかもしれない。経済的には中国は無視できないだろうから、大儲けしたい人は努力してそうした中国人の考えを受け入れて、合わせてあげると願いは叶うだろう。ここからが筆者の勘違いであるが、日本人全てが金儲けを人生最大の目標にしているわけではないという事だ。中国人は商人と言い切る筆者であるから、恐らくそちらが普通だという感覚は、正に筆者が言うように商人の考え方なのかもしれない。わざと筆者もその商人になりきり、そうした文面にする事で、中国人の理解を深めるための技法かもしれないが。 若干そうした記載が、読み進めるスピードを落として考えさせられる訳だが、それ自体が中国人の考え方だと割り切って読む分には、中々本当の中国人を知るための良い機会になるかもしれない。あまりに自分の友人が、性格もよく相手を敬い、丁寧に接してくるがために、些か違和感を感じてしまった。現在は本書中で予想された通り習近平氏が中国を統べている。益々勢いづく同国ではあるが、不動産バブルが弾ける危険性、一人っ子政策により将来的には日本を遥かに凌ぐ高齢社会が待っている中国。それまでにロボティクスや更なるITテクノロジーの進化で、衰退を食い止められるか。私はその頃この世には居ないかもしれないが、気になる隣人である。

Posted byブクログ

2014/03/25

中国人について知りたくて読書。 著者は中国を背負っての発言、発信となるので仕方ないという印象。 中国人相手にビジネスや交渉するときの注意点は参考になると思われる。面子の話も同様に参考になる。 著者は日本が長すぎて祖国の現状を理解していのか、バスや庶民が集まるような場所へ行か...

中国人について知りたくて読書。 著者は中国を背負っての発言、発信となるので仕方ないという印象。 中国人相手にビジネスや交渉するときの注意点は参考になると思われる。面子の話も同様に参考になる。 著者は日本が長すぎて祖国の現状を理解していのか、バスや庶民が集まるような場所へ行かないのかと感じるのは、今の中国人はタンを吐かない。手鼻をしない。順番を守るや割り込まないの類を述べているが、一体全体どこのを見ての話なのか。今年に入っても国際線の機内でもタンを吐く人を普通に見かけたが…。 また、本書ではなく何かの番組で中国人は泥酔しない、酔っても吐かないと述べていたが、昼間からバス停や駅で吐いたり、泥酔して寝ている人を見かけるが、あれは泥酔ではないのであろうか。美しい妄想かファンタジーに浸ってしまっていると感じる。 80后や90后と呼ばれる新しい世代の価値観や生き方の変化については勉強になる点がある。しかし、この世代は、親日だという説明は何を根拠に。別の専門家や統計を見ると、若い世代ほど反日であるとする説も多数があるが、この点をどう考えているのか知りたい。 日本人と一番相性がいいのは南の方の人というのも、根拠が乏しい。あまりバランスがいい内容とはいえない。 読書時間:約1時間 本書は知人からいただいています。有り難うございます。

Posted byブクログ

2012/01/01

著者は、孔子の直系の子孫。日本に住んで25年だそうだ。中国人との付き合い方のアドバイスが書かれている。中国人に限らず、日本人と同じような行動を期待する事に無理があるわけで、著者の中国人気質の説明を知っているかどうかは大きい。

Posted byブクログ