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マンキツ(2) の商品レビュー

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中編も交えて漫喫をマンキツする話が続くが少し淡泊

先に出版された『マンキツ2-スペシャル・エディション』はオールカラーの愛蔵版だが、内容としては『マンキツ1』の後半部分しか収録されていないので要注意。スペシャル・エディションは2冊で本編1冊分なのである。 前巻を起承転結の「起」とすれば、本巻は「承」となろう。シリーズが長期...

先に出版された『マンキツ2-スペシャル・エディション』はオールカラーの愛蔵版だが、内容としては『マンキツ1』の後半部分しか収録されていないので要注意。スペシャル・エディションは2冊で本編1冊分なのである。 前巻を起承転結の「起」とすれば、本巻は「承」となろう。シリーズが長期化すればするほど「承」の部分が続く訳だが、本シリーズもそうした流れにあるのだろうか。漫画喫茶に訪れる客との心と体の交流を描く本線はそのままだが、どちらかと言うと連作短編のごとき体裁が強くなっている。就職活動に限界を感じつつある洋平の悩みは尽きないままだが、今回は各話のヒロインとなっていく客の方へ若干シフトした感があり、時にご都合主義的「あり得ねー」感が漂うものの、今を生きる人々の小さな悩みを垣間見せる、程良い人情話にもなっている。そして、第15話~第17話にかけて、職場に馴染めない(これに焦りつつも内心では馴染みたくないと思っているのかもしれない)OLとして洋平の友達が出てくる。メインキャラに縁のある人が出てくるのは新味だった。 ただ、肝心の情交描写については淡泊。ケータイコミックの限界なのかもしれないが、濡れ濡れではあるものの、がっつり絡み合うディープな演出は少ない。店内と思えばかなりイケナイことをしてはいるのだが、時には第14話のように女性宅へ招かれるような、漫画喫茶から離れた場所でお互いが淫らに求め合う展開がもっとあっても良いと思った。この話では「やっぱりそうなるのね?」というオチだし、漫喫以外の場所の話もあるにはあるのだが、こぅ、何と言うか、良好なシチュエーションの割に物足りないと思うのである。作者の独壇場たる超絶美麗な作画でようやく星4つに漕ぎ着けた感じである。

DSK