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敵は海賊・海賊版 の商品レビュー

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14件のお客様レビュー

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2023/12/01

物語は、著述支援AIを利用して執筆していたつもりが、気づかぬ間にAIによって書かれたものになり変わっていた、という語り手の宣言から始まる。 この、AIを利用しているつもりが、いつの間にかAIに取り込まれてしまっていた、みたいな神林長平の小説でしばしば見るこの設定を最初に開陳され...

物語は、著述支援AIを利用して執筆していたつもりが、気づかぬ間にAIによって書かれたものになり変わっていた、という語り手の宣言から始まる。 この、AIを利用しているつもりが、いつの間にかAIに取り込まれてしまっていた、みたいな神林長平の小説でしばしば見るこの設定を最初に開陳されて、どういう話になるのかいきなり身構えることになったのだが、話の内容としては、一言でいえばドタバタ劇っぽい感じだ。 王女を探す侍女シャルと、シャルに王女探しを依頼された大海賊・匋 (ヨウ) 冥、海賊を追うラテルとアプロの海賊課刑事コンビを中心に物語が展開されていく。 ユーモラスな展開に毒気を抜かれながらも、章立てがopen level ~ break in level と表現されていたり、登場人物が数値データとして定義されていたりと、AI仕立てになっていて、どのように話に絡んでいくのかドキドキさせられながらも、後半の展開でその期待を裏切らない。タイトルの『海賊版』ってそういうことかァ~~ってなった。 話も面白かったけれど、キャラクターも好きだな。特に黒猫”型”刑事のアプロ。読んでいる間、頭のなかで、アプロがそれはもう動く動く。ねこの造形がはっきりイメージしやすいからだろうか。首につけたインタセプターで敵を攻撃するときとか、ジャンプしつつ、前脚を首元に縮めながら、からだをくの字に曲げてレーザービームを発射しているアプロの姿がありありと思い浮かんだ。ていうか口の悪い喋る黒猫ってかわいいな。それだけで好きかも。 面白い小説でした。

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2023/09/03

探してたSF作家神林長平、初読み 入門編ぽいこちらから読み始めてみた 海賊課に所属してる人間のラテルと猫型異星人によるドタバタ系SFシリーズ 海賊課といっても宇宙海賊を捕まえる(殺す?)やつら、かなり権力があるらしく結構横暴で「俺たちは海賊課だぞ」と関係ないやつにまで強気で暴...

探してたSF作家神林長平、初読み 入門編ぽいこちらから読み始めてみた 海賊課に所属してる人間のラテルと猫型異星人によるドタバタ系SFシリーズ 海賊課といっても宇宙海賊を捕まえる(殺す?)やつら、かなり権力があるらしく結構横暴で「俺たちは海賊課だぞ」と関係ないやつにまで強気で暴れます 話は面白かったけど難点がカタカナがマジで多く混乱する 人の名前、地名、乗り物、かなり似てる名前が多い上、今回はワープ?した先が全く同じ世界で全く同じドッペルゲンガーがいる世界に入り込む事で同じ名前の奴が2人ずついる(笑) その中でドタバタやるもんだからマジに混乱、メダパニすわ 俺の読解力次第じゃねーかと言われたらそれまでなんだけど、でもめげずに続編も読むわ だってセットで買ってしまったからね 話しは面白いのよ

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2022/10/02

久しぶりに読み直しました。 SFの世界観、物語の展開、戦闘シーン、どこをとっても面白く引き込まれる作品。 戦闘・友情・恋愛、さまざまな要素を含みながらテンポ良く展開する物語は圧巻です。 ラストの終わり方も綺麗、匋冥らしい締め方も面白かったです。

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2016/02/05

大好きなシリーズ。 久々に読み返し。 一番好きなキャラはアプロだけど、母艦も含めて皆好き。他の神林作品はあまり入りやすい感じでは無いけれど、この作品集はいつ読んでも世界観とキャラが好きだ。最初に読んでから20年以上経っているのに。 色褪せない。 命令系統のシステムの若干機械的な感...

大好きなシリーズ。 久々に読み返し。 一番好きなキャラはアプロだけど、母艦も含めて皆好き。他の神林作品はあまり入りやすい感じでは無いけれど、この作品集はいつ読んでも世界観とキャラが好きだ。最初に読んでから20年以上経っているのに。 色褪せない。 命令系統のシステムの若干機械的な感じと、高速言語とかカーリーの人間的な未来感がミックスしてる所が好きだ。 技術ら進歩しているが、未だに未来と感じられる所が楽しい。 きっと時が経ってもまた読み返したくなる。

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2015/02/04

物語に没頭できるものが読みたくて読み返し。 やっぱ面白いわー。そして歩く黒猫、たまににゃん喋りは可愛いから、ひどくてもしょうがない。

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2014/10/01

うはははは。ライトノベルちっくなこの感じ、懐かしい気分~とか言って気楽に読んでたらこんがらがりそうになった。そこが良いんですが!そうじゃなきゃ!おもしろおかしい世界に貼りついて読みたいの!でもとりあえず、アプロね。更にアプロね。なんて言ってもアプロね。どうしたってアプロね。アプロ...

うはははは。ライトノベルちっくなこの感じ、懐かしい気分~とか言って気楽に読んでたらこんがらがりそうになった。そこが良いんですが!そうじゃなきゃ!おもしろおかしい世界に貼りついて読みたいの!でもとりあえず、アプロね。更にアプロね。なんて言ってもアプロね。どうしたってアプロね。アプロ可愛すぎる。アホ可愛い!!なんてやつ!!猫族として、愛でずにいられようか!!

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2013/09/27

自分の中では初の神林長平作品でした。 頭文字語だらけの兵器、人間以上に人間らしいコンピュータインターフェース、登場する異なる惑星系の人々… 「そうそう、ギーク気味の男の子が憧れるSFってこれだよね!」っていう設定や空気感満載で、自分の心の中の中学2年生がくすぐられっぱなしでした。...

自分の中では初の神林長平作品でした。 頭文字語だらけの兵器、人間以上に人間らしいコンピュータインターフェース、登場する異なる惑星系の人々… 「そうそう、ギーク気味の男の子が憧れるSFってこれだよね!」っていう設定や空気感満載で、自分の心の中の中学2年生がくすぐられっぱなしでした。最高にワクワクしますね。 更に、この小説の世界を作り出している(書いている)のがロングピース社製の著述支援用人工知能、CAW systemという所が更に小説の大きな枠組となっている、メタな作りとなっているのもポイントでしょうか。 これから続編も読んでいきたいと思います。

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2013/09/03

『雪風』とは違ってコミカルなんだけど、1983年の作品とあってセンスが『昭和!』だった。キャラクターが倒れる様子を地の文で「ばた。」って描写するこの感じ、なんだかくすぐったい。シリーズものの一作目らしいけど、他のも読みたいから続編は保留かなあ。あ、あと解説のあの人が携わったあの作...

『雪風』とは違ってコミカルなんだけど、1983年の作品とあってセンスが『昭和!』だった。キャラクターが倒れる様子を地の文で「ばた。」って描写するこの感じ、なんだかくすぐったい。シリーズものの一作目らしいけど、他のも読みたいから続編は保留かなあ。あ、あと解説のあの人が携わったあの作品の白いあれはこの作品のクラーラの在り方を引いてるのね、っていうのが一つ発見だった。

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2013/07/19

雪風シリーズに続いての「敵は海賊」シリーズ。 どうも、ドタバタ劇的な感覚が強い。まぁシリアスな部分ももちろんあるが、登場人物たちがそれを強く感じさせないくらいコミカルに描かれている。特にアプロ。 もう何冊かこのシリーズを読んでみたくなった。

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2013/05/20

久しぶりに神林長平作品を読む。子供の学校での読書用と思って図書館で借りてきたが、構造が何層にも重なっており、ちょっと難しすぎるか。話自体は簡単で、考えさせられるようなことはなく、楽しく読める。イメージが頭に浮かぶような文体で、30年前の作品と思うとさすがだな、と思う。

Posted byブクログ