メタノールエコノミー の商品レビュー
470ページもある大著ですが、そのほとんどは既存エネルギー(化石燃料、再生可能エネルギー、原子力エネルギー、水素エネルギー、燃料電池など)の技術的な解説で、サブタイトルの「CO2をエネルギーに変える逆転の発想」については、正味100ページ程度しかありません。 10章メタノールエ...
470ページもある大著ですが、そのほとんどは既存エネルギー(化石燃料、再生可能エネルギー、原子力エネルギー、水素エネルギー、燃料電池など)の技術的な解説で、サブタイトルの「CO2をエネルギーに変える逆転の発想」については、正味100ページ程度しかありません。 10章メタノールエコノミー総論、12章5節二酸化炭素からメタノールへのケミカルリサイクリング、14章結び及び今後の展望を最初に読んでみて、さらに詳しく知りたいと思ったら、11〜13章を読めば充分かなと思います。 本書のポイントは、扱いの難しい水素を中心にしたエネルギー社会を目指すのは無理があり、それよりも二酸化炭素と水素からメタノールを作る手間をかけてもメタノール中心にしたほうが技術的なハードルが低く安全だという主張です。この主張には説得力があり、一読の価値があります。
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