大学生のための文章表現入門 の商品レビュー
著者は大学で国語表現について教鞭を執っており、文章術に関する書物を多数執筆している。 その中でこの本は「文章作成の基礎と手順」体系的に示したものである。資料編を除き、三部構成である。 まず第一部では、文書を定義し、機能や種類、目的や文章評価の観点について述べている。 次に...
著者は大学で国語表現について教鞭を執っており、文章術に関する書物を多数執筆している。 その中でこの本は「文章作成の基礎と手順」体系的に示したものである。資料編を除き、三部構成である。 まず第一部では、文書を定義し、機能や種類、目的や文章評価の観点について述べている。 次に第二部では、さまざまな文章に共通する文章作成手順の王道を紹介する。具体的には、主題の選定、資料の収集、構成、草稿、推敲、清書の六つであり、十分かつ、簡潔に述べている。 そして第三部では、各文種の文章を作成する技法について解説している。内容としては、レポート、論文、論説文、説明文、要約文(読書報告)、エッセイ、報道文、就職論文(作文)、エントリーシート、手紙、が述べられている。 資料編を含めても約170ページとコンパクトでありながら、文章に関する体系的な分類と網羅性、そして、明快かつ本質的な説明を特徴としている。 そのため、この本は、文章作成についての知識や「骨格」を自分の頭の中に構築するのに向いている。 ゆえに、文章をあまり書いたことがなく、文章作成についてピンとこない初心者に対して、初めの一冊としてオススメできる。
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