ご主人さん&メイドさま(2) の商品レビュー
支離滅裂でハチャメチャな超展開なのにオチはキマる
新人さんの2作目にして全404頁の力作である。しかも、電撃文庫の『ベン・トー』を目指しているのか、結構びっしり書き込んでいる。説明過多や二重表現も散見されるので、作者のテンションの高さと意気込みは感じられるが、この辺りがもう少し落ち着けば、幾ばくかは文章表現だけで削れるだろう。た...
新人さんの2作目にして全404頁の力作である。しかも、電撃文庫の『ベン・トー』を目指しているのか、結構びっしり書き込んでいる。説明過多や二重表現も散見されるので、作者のテンションの高さと意気込みは感じられるが、この辺りがもう少し落ち着けば、幾ばくかは文章表現だけで削れるだろう。ただ、瞬間的な笑いや小ネタのセンスは今回も維持されているので、この世界観に寛容であれば充分に楽しめる1冊かと思う。 本巻では表紙を飾ったチビっ娘にしてロボっ娘なメイド【ぐぐる】が登場する訳だが、これが陣とメイドさまの間に割り込む恋敵的ポジションではないところに妙味がある。何しろぐぐるのキャラが際立っているのである。いわゆる無表情キャラに好対照な設定を与えたアイデアはナイスと言える。ロボっ娘だけに人間とはどうしても相いれない切なさを盛り込んだストーリーも王道ながら良く出来ている。また、ぐぐるの製作者たるテロリストが強烈な残念っぷりを見せながらも意外な人との繋がりがあることで不要に作品世界を膨張させることなく、その過去をネタにして超絶かつ滑稽なおバカさを出していた。しかも、出自や生い立ち、その影響について自分がどう対処するか、といった他力本願と自立に纏わるメッセージさえ込めているのはなかなかの手腕である。まぁ、今回も随分とキモい敵キャラではあるが……。 しかし、こうも支離滅裂でハチャメチャな内容なのに、クライマックスとオチが良好なので読後感だけは悪くないという不思議な作風である。いまどきキッズアニメでももう少しマシだよ?と思いつつも実にアツいバトルで仲間と共に突破口を開いていく超展開に加え、今回も最後の挿絵が反則的にナイスだった。さらには、本巻でもいいところで活躍していた高木伊集院も少し気になってきた。ある意味、陣より実力あるんじゃね?とさえ思える彼の素性は今回も謎である。
DSK
ひたすらお馬鹿な設定を勢いだけで読ませ切った前巻の続編 さーて、あの勢いはどうなっただろう? と興味半分恐れ半分で読み始めてみたら…… すっげえ! 前巻同様、中二病満載のお馬鹿話をすごいテンションで描ききった! すみません。わたし、作者を見くびってました。 これは、本物(の変態...
ひたすらお馬鹿な設定を勢いだけで読ませ切った前巻の続編 さーて、あの勢いはどうなっただろう? と興味半分恐れ半分で読み始めてみたら…… すっげえ! 前巻同様、中二病満載のお馬鹿話をすごいテンションで描ききった! すみません。わたし、作者を見くびってました。 これは、本物(の変態?)ですね(笑) 設定はひたすらお馬鹿なんだけど、話の展開はほんと王道ど真ん中。 だから、この大いなる(笑)お馬鹿設定さえ許せるなら、素直に面白い。 加えて今回登場の無口おちびロボメイドの設定とか、ほんと反則! この話で、ウルウルさせられるとは思わなかったよ。 不満があるとすれば、今回メイドさまにあまり出番がなかったこと。 でも、時々見せるメイドさまのかわいさには、卒倒しそうになった(笑) 次巻はもう一度メイドさまメインの話を読みたいぞ!
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一巻から引き続きおバカでハイテンション。でもなぜかバトルでは熱くなったり、いい話もあったりするから困る(笑)ぐぐるのキャラ(無口なようで微妙に違うような気もするドジっ娘)は何か新鮮。
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外見と中身にギャップがあるロボットメイドが新キャラ。 おバカなのりと熱さは健在。 相変わらずおもしろかった。 次回も楽しみ メイド・バカな主人公の活躍に期待。
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