野又穫 もうひとつの場所 の商品レビュー
2010年度群馬県立美術館での展覧会のカタログ。 2017年に第2刷が再販されたものを手に入れた。 藤森照信がエッセイで指摘しているが、どの建物も構造と細部の納まりがしっかりしており安心感がある。 最初ロマネスクのように厚い壁と小さな窓で作られていた組積造の建物は、どんどん風...
2010年度群馬県立美術館での展覧会のカタログ。 2017年に第2刷が再販されたものを手に入れた。 藤森照信がエッセイで指摘しているが、どの建物も構造と細部の納まりがしっかりしており安心感がある。 最初ロマネスクのように厚い壁と小さな窓で作られていた組積造の建物は、どんどん風が通り抜ける軽く細い鉄骨造のようなものになり、さらにはテントや風船を備えたものになっていった。これは野又が西洋建築の歴史を、画家としての1人の生涯の中で、圧縮してなぞり直していると言うことだろうか。 してみれば鉄腕アトムやミッキーマウスとおぼしきポストモダンの時代も経ていることであり、これからはブロップでシームレスな形態の建築や、環境対応を重視した形態の建築が現れてくるのかもしれない。
Posted by
烏兎の庭 第五部 書評 1.27.16 http://www5e.biglobe.ne.jp/~utouto/uto05/diary/d1601.html#0127
Posted by
空想建築画家、野又穫さんの画集。 現実にはない建築物や構造物を描いていて、人の気配のないその空間には無機質さがあるのに、冷たさを感じない不思議な魅力が溢れている。
Posted by
- 1