そのころ、白旗アパートでは の商品レビュー
絵本みたいな童話みたいな終わり方。ふわっとさせて彼らの人生続くし青春も続きまっせ的な感じ?そんなのもありなんですかね、好きじゃないけど。
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青春の締め切りみたいなものを感じさせるお話。 学生時代に読んだらもっとはまったかも。 伊藤たかみさんの文章はやっぱり好き。
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通称、白旗アパートと呼ばれる、屋上に白旗が上がったオンポロアパート、その中の3人の住人の日常を描いた話。はじめはウダツのあがらない3人のエピソードは少し退屈なように思えましたが、アパートの取り壊しが決まって、現状から解放されていくラストは、ちょっとだけ前向きで清々しく良かったです...
通称、白旗アパートと呼ばれる、屋上に白旗が上がったオンポロアパート、その中の3人の住人の日常を描いた話。はじめはウダツのあがらない3人のエピソードは少し退屈なように思えましたが、アパートの取り壊しが決まって、現状から解放されていくラストは、ちょっとだけ前向きで清々しく良かったです。加藤氏のキャラクターがおもしろかった。
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本を読む時期ってあるように思う。 大学生の頃に読むときっと心に残る一冊になったかも…今はそれほどでも。 今からどんな人生が待っているのかなんて考える頃に出会いたかった。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
おもしろかった。 貧乏アパートでのおバカな日々。 とはいうものの、貧しくも楽しかった青春、とゆー感じでもない。 思いかえすと、恥ずかしいような、懐かしいような、 大切なような、そんな気持ちになるような日々、という意味では青春ものっぽくもあるのだが、 青春ものにつきものなキラキラ感は皆無である。 けど、なんかちょっといいカンジではある。 三人三様に結構好きだった。
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モラトリアム人間達の話。人生に白旗をあげた人達がここからどうかするんだろうが、投げっぱなしスープレックスの様に後は読者の想像にお任せで終わる。 その余地があるのが良いと狙っているのか?
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東京のボロアパートに住む青年たちのお話。 仕事、勉強、恋愛が上手くいかなくても、東京の「隙間」のような居場所を見つける。ただ、それは若い間だけ。いつかはその隙間から出て、青春から抜け出さないといけない。 全然、さわやかさがない青春の物語だったなあ。
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「そのころ、白旗アパートでは」伊藤たかみ◆白旗がはためく〈白旗アパート〉に住む売れない作家・加藤氏、二浪二留の大学六年生・フトシ、26歳の浪人生・藤井寺君…敗北ムードの日々から一歩踏み出す日は近い(はず)!ぐだぐだでダメダメだけど彼らは確かに生きていて、たくましくて妙に頼もしい。
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なかなか面白かった。 文調は全然ちがうけど、貧乏で阿呆なキャラ設定が、 ちょっとモリミーを思い浮かべた。 2013-1
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読んでいて、「ルーザーズ・ヘブン」という言葉を思い浮かべた。朝日新聞の 芥川賞作家 楊逸さんの新刊の書評にでてきた言葉で、「負け犬の楽園」というような日本語訳がついていたように思う。あまりに激しい競争社会に疲れた中国の人達の、いっそそういう社会からドロップアウトしてしまったら楽か...
読んでいて、「ルーザーズ・ヘブン」という言葉を思い浮かべた。朝日新聞の 芥川賞作家 楊逸さんの新刊の書評にでてきた言葉で、「負け犬の楽園」というような日本語訳がついていたように思う。あまりに激しい競争社会に疲れた中国の人達の、いっそそういう社会からドロップアウトしてしまったら楽かもしれない…という気持ちを表す言葉であると書いてあったように思う。競争社会から落ちこぼれ、自由に気楽に生きている人達に対する憧れに似た気持ち。 この本の登場人物も人生に白旗を掲げたような人達で、それを象徴するかのように屋根の上に白旗がはためくおんぼろアパートで暮らしている。 終盤、アパートが取り壊されることになったときに登場人物の一人が言う「人生にも節目節目に締め切りがある」という言葉が印象に残った。まさに今 私もそういう状況だからだ。自分の意思に関係なく、突如、今の状況に終わりが設定されてしまった。でも、この本を読んで、人生の新しい段階にに向かえと背中を押されているのかもしれないと感じられて、少し勇気づけられた。
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