炎天の雪(上) の商品レビュー
登場人物が多くてとにかく覚えるのが大変。 与左衛門がどうも中途半端な動機で、大槻党に入れあげるのかが理解しにくかった。 上巻の終りのほうから、五箇山に監禁されていた人間の 悲惨さが伝わってきて、何で一人が罪を犯したら親戚はともかくとして、子どもまで処罰の対象になるのか、 そこは子...
登場人物が多くてとにかく覚えるのが大変。 与左衛門がどうも中途半端な動機で、大槻党に入れあげるのかが理解しにくかった。 上巻の終りのほうから、五箇山に監禁されていた人間の 悲惨さが伝わってきて、何で一人が罪を犯したら親戚はともかくとして、子どもまで処罰の対象になるのか、 そこは子供を持つ親としてやるせない思いがした。
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加賀騒動にて失脚した大槻伝蔵の配流された遺児たちを救うのに、これまで親子三人でひっそりと暮らしていた町人与佐衛門たちが巻き込まれる物語で、夫婦の絆について考えさせられる。 大恩を受けた左七とは対照的に全く関係ない与左衛門が、人生をなげうってまでも何故関わっていくのが良く分からなか...
加賀騒動にて失脚した大槻伝蔵の配流された遺児たちを救うのに、これまで親子三人でひっそりと暮らしていた町人与佐衛門たちが巻き込まれる物語で、夫婦の絆について考えさせられる。 大恩を受けた左七とは対照的に全く関係ない与左衛門が、人生をなげうってまでも何故関わっていくのが良く分からなかった。 全体的に話が冗長で、読破するのに苦労した。
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江戸時代の金沢城下でおこる、加賀騒動から10年後の物語。 武家の娘 多美とかけおちをした細工職人の与左衛門。慎ましくも幸せに暮らしていた二人の前に、加賀騒動で自殺した、大槻伝蔵の無実を信じて出獄してきた佐七が訪れる。その出会いが、三人の運命を大きく変えていく。 優しく真面目で...
江戸時代の金沢城下でおこる、加賀騒動から10年後の物語。 武家の娘 多美とかけおちをした細工職人の与左衛門。慎ましくも幸せに暮らしていた二人の前に、加賀騒動で自殺した、大槻伝蔵の無実を信じて出獄してきた佐七が訪れる。その出会いが、三人の運命を大きく変えていく。 優しく真面目で腕の立つ職人だった与左衛門は、いつのまにか、酒と博打、女に溺れ、盗賊にまで落ちる。大槻伝蔵の無実をはらすために、復讐と恨みの心ばかりだった佐七は、人を信じ、大切な人を守るために生きることへ変わっていく。与左衛門とかけおちまでした多美の心も、次第に佐七へと移り変わる。 様々な人間模様と、時代背景で壮大な物語だけれど・・・ いくら心が揺れて、弱くても、そこは一線を守ってほしい、そこはいくら好きでも寝ないでしょ、そこまで落ちたら救いようがない、と思ってしまうところが、私的にはけっこう多くて・・・与左衛門は、実際に大泥棒として存在した人物らしいので、事実にもとづいているところがあるから、リアルに辛くなるのかもしれないけど。主人公の三人よりも、最初から最後まで、妹の多美を守り抜いた兄の前田忠隆とか、身代わりにまでなって大槻家に忠義を尽くした家臣の高桑とか、誰かのために一途だった人が印象に残ってる。たぶん、そんな生き方を感じる歴史小説の方が好きだ、という好みの問題だと思うけど。 どこかしっくりこなくて、辛くて重く、救われない感じが残ってしまった。
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ひとちがい 経王寺 奇怪な話 藩主の母 襲撃事件 悲運の子 大火 焼け跡 五箇山(ごかやま)
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貧しいながらも、親子3人で仲良く細々と暮らして主人公。 しかし、行方不明の女性と同じ名前だったということで、いつのまにやらお家騒動に巻き込まれるようになってしまった。 武家を捨てたはずの主人公は、一粒種の息子を職人ではなく武家奉公させることになり、夫との間にも隙間風が吹くようにな...
貧しいながらも、親子3人で仲良く細々と暮らして主人公。 しかし、行方不明の女性と同じ名前だったということで、いつのまにやらお家騒動に巻き込まれるようになってしまった。 武家を捨てたはずの主人公は、一粒種の息子を職人ではなく武家奉公させることになり、夫との間にも隙間風が吹くようになった。
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