こころげそう の商品レビュー
主人公の宇多が男性だと気づいたのが14ページ目。名前と職業のせいで、宮部みゆきの『孤宿の人』の宇佐と重ねてしまったからかもしれません。(二人は全然似ていないのですが) 幼なじみの9人が大きくなって、恋愛したり、三角関係に陥ったりするわけですが、切ないのは宇多が好きだった於ふじとそ...
主人公の宇多が男性だと気づいたのが14ページ目。名前と職業のせいで、宮部みゆきの『孤宿の人』の宇佐と重ねてしまったからかもしれません。(二人は全然似ていないのですが) 幼なじみの9人が大きくなって、恋愛したり、三角関係に陥ったりするわけですが、切ないのは宇多が好きだった於ふじとその兄である千之助がすでに亡くなっていること。幽霊になってしまった後でも、宇多は於ふじに思いを打ち明けることが出来ません。そんな宇多を、同じく幼なじみのお絹が「濡れた猫のような、酷く不機嫌な顔をして」見ています。「ああ、恋ってやつはむづかしい」という惹句に納得!です。
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2010.10.5読了。 休み休み読んでいたにしても時間かかりすぎた。今まで時代小説をあまり読んでこなかったことを反省。 幼なじみたちの恋の行方、友人の死の謎など絡まっていた糸がほぐれてゆき、最後にすべて綺麗に結ばれるのがただただ美しい。伏線回収も見事で、すんなり物語に入り込める...
2010.10.5読了。 休み休み読んでいたにしても時間かかりすぎた。今まで時代小説をあまり読んでこなかったことを反省。 幼なじみたちの恋の行方、友人の死の謎など絡まっていた糸がほぐれてゆき、最後にすべて綺麗に結ばれるのがただただ美しい。伏線回収も見事で、すんなり物語に入り込める。 ラストは途中で見えてしまう人もいるだろうけど、それを気にしないくらいの美しさがあった。物語や伏線の糸がひとつひとつ綺麗に織り上げられた、織物みたいな本。
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これも実家においてくるつもりだったのにそもそも持っていき忘れてた。。 単純じゃないのにわかり易い。 ・・・ん、ちょっと変な表現だわ。 うまく言えないな。
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幼馴染の9人に起こる様々な事件…。下っぴき宇多の前に現れたのは亡くなったはずの於ふじ。好きだったけどそう言えなかった於ふじとの思いがけない再会。 江戸も今も変わらない恋愛のもどかしさと、時代物ならではのミステリーとがいい感じ。 読みやすい1冊でした。
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男女9人恋物語。ドラマになりそうなお話です。 ただその中には幽霊もいますが…。 幼なじみの男女がそれぞれのままならない恋に悩みつつ、市中の事件に振り回される連作短編になっています。 それぞれを解決する中で、千之助、於ふじ兄妹の死の真相がだんだん明らかになります。 幽霊が活躍し...
男女9人恋物語。ドラマになりそうなお話です。 ただその中には幽霊もいますが…。 幼なじみの男女がそれぞれのままならない恋に悩みつつ、市中の事件に振り回される連作短編になっています。 それぞれを解決する中で、千之助、於ふじ兄妹の死の真相がだんだん明らかになります。 幽霊が活躍しちゃうところは、畠中さんらしい面白さです。 解説(大矢博子著)にもありますが、ラストのシーンは切ないながらも、素敵です。
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素敵な幽霊話。そして、素敵な恋物語。 これが、私の真っ先に思った感想。 畠中さんの文章は安心できます。 連作短編小説だったのもあってか、なかなか読みやすかったです。 ほんま、この人はまとめ方がうまい。 ただ、お絹ちゃんは宇多に気持ちを伝えなくてもいいのかな、とも思ったり。 でも...
素敵な幽霊話。そして、素敵な恋物語。 これが、私の真っ先に思った感想。 畠中さんの文章は安心できます。 連作短編小説だったのもあってか、なかなか読みやすかったです。 ほんま、この人はまとめ方がうまい。 ただ、お絹ちゃんは宇多に気持ちを伝えなくてもいいのかな、とも思ったり。 でも、あのラストは最高のラストだと思います。 よかった。これは買ってよかった。
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