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なんとなく・青空 の商品レビュー

3.9

8件のお客様レビュー

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2023/02/17

日常生活の中にある様々なものたちからの詩。 お皿やコップなどなど。「のはらうた」とは一味違うけれど工藤さんらしい。 あべ弘士のオブジェも雰囲気が合っていて良かった。

Posted byブクログ

2021/08/29

・あっけらかんとした詩とあっけらかんとしたオブジェ。 ちょっと抜き書き ・「なんとなく」は最終的返事 ・ミノムシは「中途半端がいい」と思った…… ・猫については/なにがあっても不思議はない ・定義のない世界で

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2021/01/19

好き、好き!こんな詩。全部好きです! うぅ…、困ってしまう。この素敵な詩を、皆様に 紹介したいのですが、…選べない。  表題作 なんとなく・青空 は、やはり素晴らしい。だって、 気がつくと となりに 青空が 腰をおろしていた ー で、始まるのですよ。シュールです。読み終えると、な...

好き、好き!こんな詩。全部好きです! うぅ…、困ってしまう。この素敵な詩を、皆様に 紹介したいのですが、…選べない。  表題作 なんとなく・青空 は、やはり素晴らしい。だって、 気がつくと となりに 青空が 腰をおろしていた ー で、始まるのですよ。シュールです。読み終えると、なんとなく ニコニコしてしまいました。 無理やり選んだ好きな詩を紹介します。   目ざめると ぼくね、あのね、と テントウムシが いっしょうけんめいなので なにかとおもったら 太陽に弟子入りしたいのだそうである わたしはね、と スミレがささやく 耳をよせて きいてみると 太陽がのぼる前の すみれ色の空になりたい という あっちでは モンシロチョウが いつか綿雲になる気でいるし こっちでは たんぽぽが 金色の小川をつくろうとしている ある朝 とつぜん 噴水のように 春が あふれた いろんな いのちが 「みてみて!」と よびかけてくる   それだけ? いつものように散歩すると いつものように道ばたでひなたぼっこする猫がいる いつものように疑問がわき いつものように質問する (猫に逢うと あなたもそんな気にならない?)   なにしてるの? すわってるの   それだけ? それだけ   なにみてるの? ただみてるの   それだけ? それだけ (猫のおでこには謎がいっぱい詰まってるはずなんだがなあ)   あんた綿雲だったことがあるでしょ? まあね   それから? それだけ   あんた満月だったこともあるでしょ? まあね   それから? それだけ 猫については なにがあっても不思議はないと思う   けっしん あけがた せみが しずしず あらわれ 「おまちどうさま」と殻を脱ぎはじめた 眠さもわすれ 見つめると 「この殻はなあ   生まれかわるための じかん の家さ」 よいしょっと羽を抜き出し せみ 私をみて 「あんたも生まれ変わりたいのかい?」 ・ ・・どきっ・・・ 殻をかぶっているのを見破られたか しかし どうやったら生まれ変われる? 「決心するんだよ いっしょうけんめい」 ひとりで行かなくちゃならない道があるのだ  いま歌わなきゃ いつ歌う?   歌いきったら死にます と 飛び立ったせみを 空は しっかり抱きよせ 見えないところで涙をながした 、、、この詩集を紹介して頂いた、やまさん。 読んで頂いた皆様、ありがとうございました。、、

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2019/12/08
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

工藤直子さんが身のまわりのモノや風景相手に、にこにこ微笑みながらおしゃべりしているような詩集。 「隣に腰をおろしている」青空や、スプーンやカップ、テントウムシ達と、「あのね」とそっと語りかけたり「みてみて」と呼びかけたり、人生についてナベブタやお皿、ドアノブに問いかけてみたり。愛について窓と椅子と語り合ったり。 工藤さんのまわりはこんなにも賑やかで微笑ましくて愛しい。 コートを着た「冬」がまた今年ものしのしとやって来た。 子供の頃から寒い冬が苦手な私も、工藤さんの軽やかな詩のお陰で、いつもより楽しく過ごせそうな気がした。 特に好きな詩は『けっしん』。 ある日の明け方、蝉が殻を破って生まれ変わる様を描いたもの。 脱ぎ捨てた殻は生まれ変わるための「じかん」の家。 自分の殻を脱ぎ捨てたい工藤さんが、どうやったら生まれ変われるのか問うたならば、蝉曰く「決心するんだよ。いっしょうけんめい」 「ひとりで行かなくちゃならない道があるのだ。いま歌わなきゃいつ歌う?歌いきったら死にます」 決心して飛び立つ潔い蝉を、一人見送り涙する工藤さん。 私も尊い瞬間に立ち会えた。 『迷路うろうろ』 ある夜思い悩んで泣きそうな工藤さん。 そんな工藤さんに机が腕をひろげて話しかける 「泣きたきゃオレの胸に突っ伏して思いきり泣きな」 さらにおでこをなでて言う 「明けない夜はない、だろ 迷路にだって終わりはある」 ーそうか「終わり」の次は「はじまり」だぞきっと 「なんじゃこりゃ」でなく「なんじゃらほい」だぞきっと。 心はいつのまにか えいえいおう になり アホみたいだけど いい気持ち …詠んだ私もいつの間にか いい気持ち。

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2019/09/01

ものや自然に親しい視点が好き。題名も素敵。 すずしくてちょっとさみしい、けど勇気が湧いてくる詩だった

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2016/01/07
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

1回目よんでいるとほんわかしてくる。 2回目あれ、なんか説教じみてない? 3回目、いやいや 私の心の持ちようかも なんとなく 中途半端がいい 春があふれた なにがあっても不思議はないと思う どこかでだれかがが「ね!」っていって

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2013/07/01

『ミセス』2008年1月号~2009年12月号連載分を加筆修正して収録。 身のまわりのモノや風景と自分のやりとり、というか、空想・妄想を詩にした、とのこと。

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2010/09/05

旭山動物園や『あらしのよるに』で有名になったあべ弘士とのコラボ。このコンビは彼が有名になる前からずっとつづいている。 工藤直子の、小動物や動物園の獣たちをテーマに書いた詩の数々はもう大きくなった子どもたちも大好き。とくに『ごりらはごりら』の何編かは今も時に口をついて出る。 ...

旭山動物園や『あらしのよるに』で有名になったあべ弘士とのコラボ。このコンビは彼が有名になる前からずっとつづいている。 工藤直子の、小動物や動物園の獣たちをテーマに書いた詩の数々はもう大きくなった子どもたちも大好き。とくに『ごりらはごりら』の何編かは今も時に口をついて出る。 今回は食器や家具の語りだった。 元気が出る詩集。

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