日本を破滅から救うための経済学 の商品レビュー
現在、円高が進んでるが、これが実は異常なことではないというのが、この本に書いてある。というよりも、本来ならもっと円高が進む方が自然とまで受け取れる書き方だ。これを読むと、確かに、日本という国はもう次のステージに行くしかないのかもしれないと思う。しかし、とても困難な道だ。ところで、...
現在、円高が進んでるが、これが実は異常なことではないというのが、この本に書いてある。というよりも、本来ならもっと円高が進む方が自然とまで受け取れる書き方だ。これを読むと、確かに、日本という国はもう次のステージに行くしかないのかもしれないと思う。しかし、とても困難な道だ。ところで、この人の本を読むと、いつも思うが、自分があまりに経済学の知識がなくてがっかりする。とともに、とても勉強になる。たとえば今回は、「公共支出に向くサービスとそうでないサービス」を原理的に分ける方法を知った。たとえば教育はそれを受けた者のみならず、社会全体に役に立つ。こういう外部効果の大きいものは公共支出に向く。また、本人負担を拒否しても、その人を受益者として排除しづらいものも公共支出に向く。(徴兵なんかがそれにあたるのかな)この理屈で行くと、年金というのは公共でやるものではなく、民間が担うものだということになる。現在の年金の懸念に関する章はどうも腑に落ちないが、こういう原理的な話はそもそも知らないので、とても勉強になる。""
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数字、ファクト、ロジックで今の日本経済の問題点と処方箋を淡々と示した名著。金融政策の限界を論じた章が秀逸。「新自由主義」みたいなヒステリックなレッテル貼りはそろそろ止めて、是々非々の議論で日本を良くせねば、ね。
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・デフレの原因は供給側 ・海外工業製品が供給曲線を下方へ ・08年経済危機から総需要曲線が左方へ ・新興国の安い工業製品⇒物価下落⇒流動性トラップ⇒利子率下げない⇒投資増えず
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