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生命壱号 の商品レビュー

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2013/01/29

「神戸大に、郡司ペギオ幸夫、という私の友人がおりまして、彼が今年の夏に本をくれたんですよ。『生命壱号』という。中身は、この何年か、彼の弟子の人と共同研究してきた、複雑系やオートポイエーシスについての話です。彼はやっぱりこう、非常に確信的なものを持って、哲学的なことを語るわけですよ...

「神戸大に、郡司ペギオ幸夫、という私の友人がおりまして、彼が今年の夏に本をくれたんですよ。『生命壱号』という。中身は、この何年か、彼の弟子の人と共同研究してきた、複雑系やオートポイエーシスについての話です。彼はやっぱりこう、非常に確信的なものを持って、哲学的なことを語るわけですよ。で、当然、哲学者の中での彼の評判は悪いんです、ものすごく。まともな哲学者と日本で言われているひとたちは、郡司ペギオ幸夫は哲学づいたことを書いているけど、哲学的思考じゃないじゃないか、単なる流行を追っている思い付きじゃないか、という風に言うわけ。確かにそりゃそうなんだよ、書いたものだけ見てればね。  でも、僕は彼とずっと個人的に話をしている。個人的に話をしていると、確かに彼は哲学の知識はない、あんまりない。ないわけじゃないけど、制度的なものじゃない。でも、なぜかわからないけれど、彼が言っている話っていうのは、確かに何かがある」 (第01回 2010年09月20日 前編)

Posted byブクログ