文豪はみんな、うつ の商品レビュー
精神科医が書いているのもあって文豪の診断(分析)もしっかりされているし、病気もほかの事例を用いて詳しく説明されてていてすごく興味がわきました。 文豪ってやっぱり自分の心の一部をさらしているからこそ、こんなにも多くの人の心に残る作品が書けるんだろうな 繊細なのも才能だよね それを公...
精神科医が書いているのもあって文豪の診断(分析)もしっかりされているし、病気もほかの事例を用いて詳しく説明されてていてすごく興味がわきました。 文豪ってやっぱり自分の心の一部をさらしているからこそ、こんなにも多くの人の心に残る作品が書けるんだろうな 繊細なのも才能だよね それを公開できるのが作品か?
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明治・大正期の文豪たちの波瀾万丈な人生を、病や時代背景ともに振り返る一冊。文豪たちの作品を読みたくなる。精神科医の先生が著されているので、なぜその疾患だったと思われるかまで詳しく書かれている。座敷牢や心中ブーム、結核、戦争など死や狂気が身近な時代… ほぼみんな自殺、ほぼみんなう...
明治・大正期の文豪たちの波瀾万丈な人生を、病や時代背景ともに振り返る一冊。文豪たちの作品を読みたくなる。精神科医の先生が著されているので、なぜその疾患だったと思われるかまで詳しく書かれている。座敷牢や心中ブーム、結核、戦争など死や狂気が身近な時代… ほぼみんな自殺、ほぼみんなうつか統合失調症…そしてほぼみんな文学部英文学科か… 夏目漱石ー妄想を伴う精神病性うつ病 有島武郎ーうつ状態・執着性格(縊死心中) 芥川龍之介ー統合失調症&うつ病(服毒自殺) 島田清次郎ー統合失調症(精神病院にて結核) 宮沢賢治ー躁うつ病(肺炎) 中原中也ー幻覚妄想状態・統合失調症(結核腫) 島崎藤村ー反応性うつ病(眠るように) 太宰治ーパーソナリティー障害・疲ばい性うつ病(入水自殺) 谷崎潤一郎ー不安精神症・パニック障害・強迫神経症(腎不全など) 川端康成ー睡眠薬中毒・うつ状態(ガス自殺) 結核により亡くなった作家 正岡子規、国木田独歩、長塚節、樋口一葉、石川啄木、梶井基次郎、宮沢賢治、中原中也、織田作之助
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宮沢賢治も躁鬱だったんか、なるほど… あれら神々しいほどの自己犠牲精神の世界観は、わずかな躁状態にあったからこそ見えた世界だったのかなあ…
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
今なら治ったであろう病。 けれども治っていたら、彼らの作品は生まれたのかどうか。 切り口は興味深かったけれど、もっと踏み込んだはなしも知りたかったなあ。なんか年譜を読んでるだけみたいな章もあったので…。まあ、それはそれぞれの評伝を読んでっていうことなんだろう。
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果たして幸せな一生だったのかなと...思ってしまいます。 天才と言われども、世間の評価に一喜一憂し、不安定な精神状態の中を生きている現実を見せられます。 ただ、作品の中にうつ的な内容が読み取れる...っていうのはどうなんでしょう? 文学って人間の弱い部分や暗部を描く方向性があり、...
果たして幸せな一生だったのかなと...思ってしまいます。 天才と言われども、世間の評価に一喜一憂し、不安定な精神状態の中を生きている現実を見せられます。 ただ、作品の中にうつ的な内容が読み取れる...っていうのはどうなんでしょう? 文学って人間の弱い部分や暗部を描く方向性があり、それがある程度誰にでも当てはまるからこそ、多くの人に共感されうるのでは?と思います。
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偉大な文豪は得てして私生活が エキセントリックだったりするけど、 それってビョーキのせいだったんじゃね? ――というお話。 帯の煽り文句「病んだ!書いた!死んだ!」が ナイスですが(笑) 内容はそんなに刺激的でもないです。 事実に精神科医の考察が添えてあるだけなので。 個人的に気...
偉大な文豪は得てして私生活が エキセントリックだったりするけど、 それってビョーキのせいだったんじゃね? ――というお話。 帯の煽り文句「病んだ!書いた!死んだ!」が ナイスですが(笑) 内容はそんなに刺激的でもないです。 事実に精神科医の考察が添えてあるだけなので。 個人的に気持ち悪かったのは、中原中也の項のラスト。 中也の年老いた元恋人の言動に、 かなり病んだ印象を受けます。
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ほとんど知られていることをまとめて著者の診断をちょっと塗ったくらいの内容だった。取り上げられている作家も有名どころばかりだし、まあ入門書(……何の?)にはちょうどいいくらいかなと思う。文学的というより医学的というより、作家の狂気と(わたしたちが)ラベリングしたい部分を面白おかし...
ほとんど知られていることをまとめて著者の診断をちょっと塗ったくらいの内容だった。取り上げられている作家も有名どころばかりだし、まあ入門書(……何の?)にはちょうどいいくらいかなと思う。文学的というより医学的というより、作家の狂気と(わたしたちが)ラベリングしたい部分を面白おかしく拡大している感じ。島田清次郎のことはあまり知らなかったのでその章は面白く読めた。
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病気のメカニズムを語る上では、期待外れかもしれないが、私はむしろ文豪たちの一生に興味があったので、この本はよかった。
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文豪と呼ばれる人々の、うつ病や精神疾患の可能性について言及した本書。 著者自身、あとがきでも「あくまで自分の診断」とことわっているが、実際に精神病院への入院歴や発病がはっきりしている人もいるものの、著作やもれ伝わっていた作家の言動などから、著者が判断しているだけというあいまいな...
文豪と呼ばれる人々の、うつ病や精神疾患の可能性について言及した本書。 著者自身、あとがきでも「あくまで自分の診断」とことわっているが、実際に精神病院への入院歴や発病がはっきりしている人もいるものの、著作やもれ伝わっていた作家の言動などから、著者が判断しているだけというあいまいなケースもある。 ことの真偽はともかく、視点としては面白い。 十人の作家が取り上げられており、そのほとんどが本当に著名な人物ばかりだが、恥ずかしながら島田清次郎については全く知識がなかった。 チャンスがあれば、彼の出世作「地上」も読んでみたい。 最終章の川端康成が特に興味深かった。 蛇足。 先日読んだ「芥川賞を取らなかった名作たち」で佐伯一麦が「ブルジョワ出身でない作家が出てくるようになった最初は、たぶん村上春樹」というようなことを書いていたが、なるほどここで取り上げられている作家たちは、実家が旧家・名家であるとか裕福であるとか、そんな人たちばかりだなと妙に納得。 小川洋子さんのエッセイ集「妄想気分」というタイトルは彼女の造語だと思っていたが、精神医学用語だったらしい。「周囲の世界が不気味で何か起こりそうな感じがすること」という意味。
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この本を見ると作品の見方が変わるかもしれません。結構みんなうつ傾向がひどくてなんだかなーという感じです。 題名がするととんでものように見えてしまいますが、そんなことはありません。結構まじめに分析されていて当時の世相が豊富に盛りこまれているので、文豪の作品を読む前に一読しておく...
この本を見ると作品の見方が変わるかもしれません。結構みんなうつ傾向がひどくてなんだかなーという感じです。 題名がするととんでものように見えてしまいますが、そんなことはありません。結構まじめに分析されていて当時の世相が豊富に盛りこまれているので、文豪の作品を読む前に一読しておくといいかもしれません。
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