新しい公共を担う人びと の商品レビュー
新しい公共の存在感を増す中で、行政との連携・協働の在り方はいったいどうなのだろうか?という疑問を持ち続けていた。本書には、「勝手な楽器を持ってきて、勝手に鳴らすことに意味がある」と書かれているが、実際の現場では、行政の振る指揮棒に合わない音を「雑音」と捉えられてしまっているケース...
新しい公共の存在感を増す中で、行政との連携・協働の在り方はいったいどうなのだろうか?という疑問を持ち続けていた。本書には、「勝手な楽器を持ってきて、勝手に鳴らすことに意味がある」と書かれているが、実際の現場では、行政の振る指揮棒に合わない音を「雑音」と捉えられてしまっているケースが少なくないのではないだろうかと思う。そして、それは行政、新しい公共にとって残念なことではなく、そのサービスの受益者にとって、残念なことである。誰がどのように連携しあうのか勿論大事なことだけれども、「だれのために」行なおうとしていることなのかが大切だ。
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「新しい公共」ということばが良く聞かれるようになりましたが、「それって具体的にどういうこと?」という問いに答えてくれるのが本書です。 そもそも「新しい」と言いながら、実はいにしえの日本で長く行われていた「コミュニティの自立した営み」こそが「新しい公共」の原点だったのですね。 ...
「新しい公共」ということばが良く聞かれるようになりましたが、「それって具体的にどういうこと?」という問いに答えてくれるのが本書です。 そもそも「新しい」と言いながら、実はいにしえの日本で長く行われていた「コミュニティの自立した営み」こそが「新しい公共」の原点だったのですね。 行政が大きくなり、従来コミュニティが担っていた「公(おおやけ)」の役割の大半を占めるようになったせいで、今や住民は「公」は行政の役割だと思い込んできました。 けれども多くの人たちが、これからは市民・市民活動団体・企業も公共を担っていこうよ!いく必要があるよ!と気がつき始めました。 この本は行政の事情や用語が苦手な人にもわかりやすく書かれた「新しい公共を担う」ための入門書としてお薦めできます。
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新しい公共の活動は多様だが、大きく4つに分類される。 1.行政機能の代替であり、行政が担うべきサービスを自らの意思で住民に提供する活動である。 2.公共領域の補完であり、行政が担うべきとまでは言えないが、故郷的価値の高い領域のサービスを提供する活動。 3.民間領域での公共性発揮で...
新しい公共の活動は多様だが、大きく4つに分類される。 1.行政機能の代替であり、行政が担うべきサービスを自らの意思で住民に提供する活動である。 2.公共領域の補完であり、行政が担うべきとまでは言えないが、故郷的価値の高い領域のサービスを提供する活動。 3.民間領域での公共性発揮であり、ビジネス的な色彩が強い事業について、それに公共的な価値を賦与して住民に提供する活動。 4.中間支援機能であり、活動に関係する官と民や民と民を仲介し、他の団体を支援する活動。 民間企業の社会貢献が注目され始めたのは企業のCSRの必要性が唱えられた2000年ごろから。民間企業がもっと地域の公共のためにお金を使うべきだ。
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