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ボーナス・トラック の商品レビュー

3.9

76件のお客様レビュー

  1. 5つ

    17

  2. 4つ

    33

  3. 3つ

    16

  4. 2つ

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2024/10/24

雨の夜、暴走車の後を走っていた草野は事故を目撃する。暴走車は逃走してしまったが、草野は被害者の青年に心臓マッサージをしてみたりマウスtoマウスを試みたり、あれこれ手を尽くしてみる。 その草野に死んだ亮太の声が聞こえ、姿が見えるようになった。 亮太は草野の住むアパートに同居し、草...

雨の夜、暴走車の後を走っていた草野は事故を目撃する。暴走車は逃走してしまったが、草野は被害者の青年に心臓マッサージをしてみたりマウスtoマウスを試みたり、あれこれ手を尽くしてみる。 その草野に死んだ亮太の声が聞こえ、姿が見えるようになった。 亮太は草野の住むアパートに同居し、草野の行くところに共に行く。 なんだかんだ言って、ふたりは良き友人なのだ。 ひき逃げ犯を見つけ、亮太が天に昇るまでのあれこれ。 だけど亮太がいなくなって寂しくなるなぁ。

Posted byブクログ

2023/12/29

会話がポンポン進むし、プロレスゲームしながらどうでも良い会話を描写してみたり、なんだろうね、日常?ていうかね。いやこれ読んでも読まなくても良いんじゃねって気がしてきたり、でも小難しいことばっか言われても読んでられんし、そういう意味じゃついーっと読めるわけですな。ストーリー云々とい...

会話がポンポン進むし、プロレスゲームしながらどうでも良い会話を描写してみたり、なんだろうね、日常?ていうかね。いやこれ読んでも読まなくても良いんじゃねって気がしてきたり、でも小難しいことばっか言われても読んでられんし、そういう意味じゃついーっと読めるわけですな。ストーリー云々というか、雰囲気を楽しんだ感じもしなくもない。 でも個人的にはもうちっと深みがあると良かったなぁ。

Posted byブクログ

2023/10/12

房総グランオテルの次ですね。これがデビュー作なのか、最初から砕けた発想豊かさある、めちゃくちゃ面白いって事、これからどんどん読んで行くだろう自分。涼太と草野と奇妙な出会いから始まり、成仏する幽霊も出ている、車のドアを開けるが実際には残像だけが残るとかラーメンを美味そうに啜るとかア...

房総グランオテルの次ですね。これがデビュー作なのか、最初から砕けた発想豊かさある、めちゃくちゃ面白いって事、これからどんどん読んで行くだろう自分。涼太と草野と奇妙な出会いから始まり、成仏する幽霊も出ている、車のドアを開けるが実際には残像だけが残るとかラーメンを美味そうに啜るとかアイデアが溢れてる、首コキコキが気付いてたのも面白いし、涼太が成仏するのも必然かな。デビュー作なのか言葉が多い気がするけど中身は越谷オサムさんですね。幽霊になっても人間関係出来上がるんだね、沖縄行くとかショウちゃんの家とか行かない所

Posted byブクログ

2023/06/16
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

草野哲也 多趣味で充実していたといえなくもない学生生活を送っていた。業界大手ハンバーガーチェーンに勤める。十月八日生まれの二十五歳。 横井亮太 埼玉の二流半の大学に通っていたが、六月九日午前二時二十分に車に跳ね飛ばされて死亡する。十九歳。武蔵学院大二年生。 南浩人 草野の勤め先にいる学生アルバイトの中でもっとも頼りになる男。一八四センチ九十七キロ。 柳井 草野より六つ年長の社員。中途採用でキャリアは三年足らずだが、前職がファミリーレストランでマネージメント能力が高い。 店長 草野が勤めるハンバーガー店の店長。四十手前。二十代のころはかなりの「トンパチ」で、女性客にしつこく絡むチンピラ二人を店から叩き出した代償に出世が大幅に遅れたという伝説を持つ。 荒井 アルバイトの一人。 高橋 アルバイトの一人。 南愛子 高校生のアルバイト。しょうちゃんと呼ばれている。南浩人の妹。 野尻明日香 高校生のアルバイト。首をコキコキ鳴らす。 横井順子 亮太の母親。 カズヨ 亮太の父の姉。 横井亮一 亮太の父親。 絵里子 亮太の従姉。 ハタケヤマユウコ 南浩人に見える幽霊。複合ショッピングセンターの駐車場にいる。 藪本 Sスタッフの一人。大学の二部に通っている。 森田 大学生の女子スタッフ。

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2023/04/02

現実離れしている設定とはいえ、人間関係や職場等の描写にリアリティがあってうまく帳じりがとれていると感じた。 幽霊が登場する物語でありながら極端に暗くなりすぎず、かえって不自然に明るくなりもしなかったため読みやすかった。 野尻さんが良いキャラだったので、もう少し掘り下げて欲しかった...

現実離れしている設定とはいえ、人間関係や職場等の描写にリアリティがあってうまく帳じりがとれていると感じた。 幽霊が登場する物語でありながら極端に暗くなりすぎず、かえって不自然に明るくなりもしなかったため読みやすかった。 野尻さんが良いキャラだったので、もう少し掘り下げて欲しかった。

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2022/08/23

序盤が長くてだれてしまった もっと体力がある時に、気が向いたら読み直してみよう ハンバーガー屋の件はリアリティがあり引き込まれた

Posted byブクログ

2022/04/10
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

39ページまで読んで既読に気がついた。横井亮太と同姓同名の人がいたので。それにしてもこういうことがないようにブクログを始めたのに……エンディングが思い出せなかったのでもう一度読んでみることにした。オイラは南みたいな男になりたいな、というのが今回の感想。パチンコ屋で登場する四歳の女の子。今のオイラはきっと草野のように弱いと値踏みされて地面に引き倒されるんだと思う。あんな父親にだ。優しいだけじゃ、なんか足りない。草野がそんな奴じゃないことはわかる。でも、オイラは強くて優しいのがいい。南は自分のことを逃げてばっかりみたいに思ってたみたいだけどそんなことない。強いからできることってあると思う。それが全てじゃないことがわかる年齢になったからこそそう思う。

Posted byブクログ

2022/01/08

越谷さんらしい本でした。 しかもこれがデビュー作なんでしょ? ビックリです。 発想もおもしろいし、伏線回収もしっかりしてました。 設定がおもしろいんだと改めて思い知らされました。 次、また読む機会があったら楽しみな作家さんでした。

Posted byブクログ

2021/09/06

初読みの作家さん。 弱冠19歳の横井良太が深夜、雨の中でひき逃げに合って死亡する、その直後に現場を通りかかってしまった草野さん。草野さんはビビりながらも人工呼吸なんかして一生懸命助けようとするが亮太くんは即死していて。 その縁なのか、亮太の霊は草野さんにくっついてきてしまう。 最...

初読みの作家さん。 弱冠19歳の横井良太が深夜、雨の中でひき逃げに合って死亡する、その直後に現場を通りかかってしまった草野さん。草野さんはビビりながらも人工呼吸なんかして一生懸命助けようとするが亮太くんは即死していて。 その縁なのか、亮太の霊は草野さんにくっついてきてしまう。 最初は「幻覚」だと思い込んでたけど、さすがに幽霊だと気付いても、へーって感じでスルーするって(笑)ひき逃げで幽霊になった亮太にも悲壮感はなし✨ とても読みやすくてドラマの脚本のようでした!面白かったです☆彡

Posted byブクログ

2021/08/14

大雨の火曜日、ハンバーガーチェーンの社員である草野は、夜遅くに帰宅する途中で交通事故の現場に遭遇する。倒れている青年と、逃げてしまった黒いスポーツカー。青年は即死したはずであったが、翌朝目覚めるとその青年が自宅のソファで眠っていた…。 ネタバレにもならないだろうから書いてしまう...

大雨の火曜日、ハンバーガーチェーンの社員である草野は、夜遅くに帰宅する途中で交通事故の現場に遭遇する。倒れている青年と、逃げてしまった黒いスポーツカー。青年は即死したはずであったが、翌朝目覚めるとその青年が自宅のソファで眠っていた…。 ネタバレにもならないだろうから書いてしまうと、弾かれて即死した亮太は、幽霊として草野と意思疎通をする話である。幽霊は草野以外には見えないし、声も聞こえないため、草野の職場をうろつくことで、第三者として草野の職場を俯瞰することができる。 一方で、作者によって工夫された幽霊としてのルール。草野以外には声も聞こえないとか、物を触ることができないとか、触ると物が分裂するなど、この作家のデビュー作の荒々しい部分はあるものの、考えられた努力の跡が見られるのは非常に好感が持てる。 常時いても怖くない幽霊、実の家族からも全く見えず、第一発見者の草野しか頼れないという悲哀の部分を湿っぽくせず、「新幹線も飛行機も乗り放題だぜ」というカラッとした部分が、この作品の魅力的なところであろう。 終盤では「レッチリのファースト(難解)」「鼻血ジャケット(Andrwe WK "I Get Wet")」など、小出しに出してきたところは、本当はもっと書きたかったのだろう。印象は悪くならないから、もっと書けばよかったのに。 オチはかなり早めに読めてしまうだろうが、それでも楽しめる作品である。 幽霊が出てくるというところで、大人っぽい小説ではないのかもしれない。でもまあ、子供に見せたくないような話も一切出てこなかったし、何よりもドライで明るい雰囲気は、中高生の読書感想文にも向いていると感じる。

Posted byブクログ