やわらかな棘 の商品レビュー

朝比奈あすか【著】

2012/08/20

4つの短編

長く付き合っていた比呂人に最悪の屈辱的な別れ方をされ、傷つき復讐をしようと計画を練る晴美

資産家の祖父と女優の母のもとで裕福に育ったことに抵抗があり、普通の人として生活をする保育士でアフロヘアーの姉の奈津子と比呂人と結婚した妹の奈那子

シングルマザーとして娘の美雨と入院している母と生活している亜季

弟の死をきっかけに崩れた家族と摂食障害になった布由

暗い…

小さい子供をもつ親って設定が他の本でも出てくるよね。
子供の名前がドキュンなのもすごい意識してるよねｗ
春待ちは一番暗い気がするけど最後が希望的。
アフロの奈津子のキャラが好き)^o^(

2012/06/29

微かに繫がっている人達のバラバラな話。
普通に生活しながら、みんな何かを抱えてる。
そんな「普通」の話。
僕はすごく好きです。

割とたくさん人が出てくるので、読みながら思い出すのが少し大変でした。

2012/04/05

４話収録で登場人物が少しずつ繋がっていたので読みやすかったです。

どのお話も、始まりはせつない感じでしたが
みんな最後は前を向いて行く所で終わっていたのが良かったです。
みんな何かを抱えながら生きている。
捉え方次第と言う感じがしました。

とても静かな本でちょっとダークな感じも多かったけれど
嫌な重さは残っていないので、後味は悪くありません。

2012/01/31

一気に読みました。過去に仲が良かった四人組の、時間が経ってからの微妙な心理や、今現在の、それぞれ異なる人生についての描写が面白かったです。

2011/02/06

読み終えた後に　タイトルの意味が　「ああ！」とわかる。
オムニバス形式で20代女性の視点から
一人一人が描かれている。

20代30代の人生に疲れた人に読んで欲しいなあ。
たぶん、幸せな時には向かない。

2010/11/27

一気に読めた…
ストーリーは直接じゃないけど間接的にどこかつながっている人物が主人公になりながら続く日常？のはなし。
だけど、ちょっと深くてせつなくて痛いところもある話。もちろん妙に納得できるところもあるし、うーんってところもある。
読みやすかった。

2013/04/02

一見、幸せそうに見える人も実はそうでなかったり。。。
自分で捉えた自身の姿と、
他者が捉えた自身の姿は大抵の場合、一致していなかったり。。。

架空の話とは言え、現実世界と通ずる所がたくさんありました。
様々な角度から見なければ、物事をきちんと理解出来ないんだよなぁ、と
当たり前と言えば当たり前な事を改めて思いました。

あとは誰かを傷つける事でしか
心の安定を保つことが出来ない時がある、という悲しい現実でしょうか。。。
自分のその棘をどうｺﾝﾄﾛｰﾙするのか、
そして他の人が持つその棘とどう付き合うのか、
というかどう対処するのか。

なかなか答えが見出せない難しい問題です。

（2010年10月12日読了）

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　2010/10/10
　旦那の親族によるお台場での結婚式時、時間潰しで立ち寄った本屋さんにて購入。

2011/07/16

酒を飲んだ時に上旬や同僚の悪口をついつい言ってしまう事があります。その内容を告げ口されるという経験が無きにしも非ずですが、別れた彼女に腹いせとしてメールで会社中にながされたとしたら？もっと怖い話ですね。「あいつもバカだな」との一言でやり過ごす事が出来るほどの上司はそうそう居ないでしょうし。さらに発言を録音までされたりして、それが配布されたら。気の弱いひとはノイローゼになっちゃいますよね。犯人はそれが目的なんだから。でも、そんなことをしようという気に彼女をさせるぐらい悪い事をしたんですよ。安藤裕子を聞きながら読むといいかも。

2010/09/25

面白かったです～
読んだキッカケが何だったか全然覚えてませんがｗ
４話のオムニバスになっているんですが、
登場人物は全てつながっていて、
それぞれにスポットを当てている人が違っています。
相手方から見たらどういう感情なのか？
というのも比較できて面白いです。
全員それぞれが心に「棘」を抱えていて、
結果的に劇的には幸せにならないのだけど、
最後に救いを見出していく話ばかりでよかったです。

2010/09/16

好きだった人に復讐したいOL。結婚と仕事に迷う保育士。家族のカタチに戸惑う若い母親。弟を亡くして以来何も食べられなくなった花屋のアルバイト。それぞれが見つけた出口は―――。

それぞれの章の登場人物が繋がっている、短編のような長編。「ヒヨコと番長」「美しい雨」は特に心にぐっときた。人はみんな棘を持っている。そのやわらかな棘で、人を傷つけたり自分を傷つけたりしてしまう。だけどその痛みを乗り越えて生きて行く。そういう人間の強さを感じられる作品。