ファージング(2) の商品レビュー
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ファージング2巻も面白かったです。 今作の中心は、貴族の6人姉妹の内の一人で女優をしているヴァイオラ・ラークと、カーマイケル警部補。全く違う流れがひとつになっていき、怒涛の爆殺計画ラストまでハラハラしました。 ヴァイオラがいるラーキン姉妹、それぞれの嫁ぎ先や所属組織でバラバラの方向にいるの面白いです。次女はヒムラーの妻で、四女はロシアに属する共産主義者。三女のヴァイオラが、離れたくとも絶ち難い姉妹関係によって巻き込まれたヒトラー暗殺計画と、ハムレットの舞台を成功させることの間で板挟みになりまくるの気の毒。。 カーマイケル警部補も、ネチネチした上司のせいでヤードを辞めると決意してたものの、ノーマンビー首相がイギリスにも作りたいゲシュタポの長官させられることに。マーク・ノーマンビーの悪意凄いな…前作の最高に素敵なレディ・サーキーも消されてたし。 …ロイストンがいきなり退場したのびっくり。密告は駄目だけど有能ではあったのに。今後はジェイコブスンが彼の代わりになるのかな。 最早、ノーマンビーとヒトラーを暗殺してもこの国のファシズムはびくともしない、みたいな事にカーマイケル警部補が思い当たるのリアルでした。ゲシュタポになる気だけど、ゲシュタポでありながらこっそり逃したりして国民の意識を変える!というカーマイケルを信頼しつつ、最終巻も読みます。
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ナチと講和した英国は、だんだんとファシズムが国民生活に浸透してきている。政治派閥ファージング・セットは政権を取って、より強権的な国家体制に向かおうとしている。カーマイケル警部補は、老女優宅での爆発事件を探るうちに、ファシズムに対抗しようとしている勢力があることを捕まえるが。
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1巻に続き、またしても読者である自分は一傍観者でしかないのかと思い知らされる。主人公はこれからどうなってしまうのだろう。こんな中途半端に、人生の決定的瞬間だけ見せられて、本を閉じるなんて。ダヴリンと一緒にいる主人公に共感できたのが読んでいて楽しかった?不誠実であることには気づいて...
1巻に続き、またしても読者である自分は一傍観者でしかないのかと思い知らされる。主人公はこれからどうなってしまうのだろう。こんな中途半端に、人生の決定的瞬間だけ見せられて、本を閉じるなんて。ダヴリンと一緒にいる主人公に共感できたのが読んでいて楽しかった?不誠実であることには気づいていても、心のこもった性的交流と愛称のよさ。周りは仲のよいカップルと言ってくれる。クープシューのママにほほえましいものを見るような目で見られたのを思い出した。 大活躍のカーマイケルが30代ではなくなんと20代なのは作者の好みの問題としかおもえない。マイナス2点。 もし今夜ふたりの殺害に成功しても、それはやつらの側に新たな武器を提供するのと同じこと
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1がとても良かったので、勢い込んで読んだのだけど、ちょっと肩すかしかな。前作のルースとデイヴィッドが、文句なく肩入れしたくなる魅力的なキャラクタだったのに比べると、今回のヴァイオラはやや共感を誘いにくいし、デヴリンはもう一つ人物像がはっきりしない感じがする。さらに、1のようなミス...
1がとても良かったので、勢い込んで読んだのだけど、ちょっと肩すかしかな。前作のルースとデイヴィッドが、文句なく肩入れしたくなる魅力的なキャラクタだったのに比べると、今回のヴァイオラはやや共感を誘いにくいし、デヴリンはもう一つ人物像がはっきりしない感じがする。さらに、1のようなミステリ的興味も薄い。完結篇に期待したい。
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ファージング三部作、第二巻。ミステリー、ファンタジー、SFにまたがる作品。 衝撃だった1作目から、作中ではあまり時間が経っていない設定。今度の語り手は女優のヴァイオラに。 1作目での感想にも書いたけど、とにかく「在り得る」感がすごい。また、英国大好きな私にとっての「英国あるある」感も。とにかく密で奥行きがあるんだな。 そして、またもやラストでぐああぁ、な終わり方。んもー!と思いながら、またすぐ3作目を手に取った。
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ファージング3部作の第2作。1作の数ヵ月後の話。なかなかおもしろかったが、前回同様最後があっけない。3作目は違うのか。期待。
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ファージング1はフーダニットだけど2はサスペンスっぽい仕上がり。内容の構成として、徐々にカーマイケル警部補にシフトしている感じ。ロイストンもいなくなっちゃうしね涙
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ジョー・ウォルトンが送るパラレルワールドの「つなぎ」にあたる本書。ナチス・ドイツはソビエト・ロシアとクルスクで膠着状態にある。アメリカではファッショを信奉するリンドバーグ(実話)が大統領に就任し、イギリスは「ファージング・セット」による右傾化した政権運営が行われていた。物語はひょ...
ジョー・ウォルトンが送るパラレルワールドの「つなぎ」にあたる本書。ナチス・ドイツはソビエト・ロシアとクルスクで膠着状態にある。アメリカではファッショを信奉するリンドバーグ(実話)が大統領に就任し、イギリスは「ファージング・セット」による右傾化した政権運営が行われていた。物語はひょんなことで「首相と総統の暗殺」に関与することになった女優の手記とスコットランドヤードの捜査官の記録の二頭立てで進んでいく。歴史が雄弁に語るように、「暗殺計画」などというのは突発的に思いつかれ、杜撰に幕引きを迎えるものだ。『暗殺のハムレット』でも、まるで四則計算でも解くかのような容易さで爆弾が製造され、暗殺の舞台となる劇場に据え付けられる。政治家や革命家は大義名分を声高に叫び、人々を煽情するものと思いがちだが、人間の行動など案外単純で、思いつきで出し抜けに為されるものかもしれない。捜査官は前作の『英雄たちの朝』から引き続き物語の中心におり、いくつも脛に傷を負わせられながら、パラレルワールドをヒタヒタと歩かされる。つなぎのせいかややダレるが、彼の背中を見つめながら読み進める価値あり。
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ファージング3部作の2作目。 「英雄たちの朝」と異なり面白くなってきました。 時代背景については・・・うん、なるほどね。
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2作目はのっけから女優が爆死っていう派手な展開。 イギリス国内がどんどん恐ろしい事になってくる。 ヴァイオラにイライラさせられ通しだったのだけど、でも彼女のような状況に追い込まれたら、大概の人はあんなものなのだろう。少なくとも高潔に死ぬ事なんて出来ないだろうなぁ。 そうし...
2作目はのっけから女優が爆死っていう派手な展開。 イギリス国内がどんどん恐ろしい事になってくる。 ヴァイオラにイライラさせられ通しだったのだけど、でも彼女のような状況に追い込まれたら、大概の人はあんなものなのだろう。少なくとも高潔に死ぬ事なんて出来ないだろうなぁ。 そうしてどんどん深みから抜け出せない人が増え、自分の行動を正当化するために“敵”を作り、世の中は悪くなって行くのだろうな。 悪くなりきって、人が大勢死んで、そして平和を求め、平和に飽き、また悪くなって……その繰り返ししかないのか。 これを読んでいる途中でロンドンの暴動が起き、とても暗い気分になった。 今までハムレットには全く興味がなく、あらすじを知っているだけできちんと読んだ事がないのだけど、この本の中に出て来るハムレットはとても観てみたい。
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