みんなが知りたい地図の疑問50 の商品レビュー
地図の定義、地図の作り方、地図に関する最近の動向まで知ることができてよかった。 著者も書いているが、地図は近年特に技術的な変化が激しいので、 この本の内容以外の技術もすでに出てきていると思う。 駅名表示がひらがなである理由が少し気になっていたのだが、このなぞも解けてよかった。
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地図に関する雑学知識がいっぱい。 おもしろかった。 今どきの地図作成はデジタル化が進んで、航空写真を基にコンピューターで作成されるが、九十九折の山道や複数道路が並行している場所などでは、厳密には不正確であるが見やすくわかりやすく、ずらしたり簡略化したりしている(転移、総描という...
地図に関する雑学知識がいっぱい。 おもしろかった。 今どきの地図作成はデジタル化が進んで、航空写真を基にコンピューターで作成されるが、九十九折の山道や複数道路が並行している場所などでは、厳密には不正確であるが見やすくわかりやすく、ずらしたり簡略化したりしている(転移、総描というらしい)。地図職人の感性だったもので、プログラム化も進んでいるが決め手となる技術は確立されてないらしい。p113 草原と砂漠の中でも道に迷わないブッシュマンに地図を書かせても、個別のランドマーク的なもの(木、川、家、それらの並び等)をバラバラと描くだけで、位置関係や方角は表せないらしい。それでももちろん道に迷わない。どうやって目的地に行くのか尋ねても「知っているから」と答えるだけだと。 筆者はブッシュマンの空間認識パターンが地図的ではないから言葉で説明するのが難しいのでしょうと解説しているが、むしろ我々の空間認識パタン(地図的な認識パタン)が言語的であるといえるんじゃないだろうか?p194 ミウラ折りも紹介されていた。p158
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タイトル通りの、地図うんちく本。けれど嫌みが無く、とても生産的。「そういえばこれ何でやったっけ」という疑問が網羅され、実用的な知識がたくさん入る。「地図とマップの違い」なんていう項目にちゃんとした回答を与えてくれているあたりに好感。 GIS業界の知見がバックボーンにあるからか...
タイトル通りの、地図うんちく本。けれど嫌みが無く、とても生産的。「そういえばこれ何でやったっけ」という疑問が網羅され、実用的な知識がたくさん入る。「地図とマップの違い」なんていう項目にちゃんとした回答を与えてくれているあたりに好感。 GIS業界の知見がバックボーンにあるからか、更新されるカーナビの地図や、その更新の大変さ(やっぱり現地調査が大事)という、業務に根付いた現実的な文章もけっこうあっておもしろかった。 Google MapやYahoo!地図に見慣れた今日この頃、「この地図は見やすい」と直感的には言えるけれど、逆にゼロから「どう描けば見やすい地図になるか」を考えるのは、けっこう大変だと思う。市場原理で「見やすい」地図が生き残ると考えると、普段見慣れた地図は、見やすさのために相当の工夫がなされているんだな、と思った。一言で地図と言っても奥深い。
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