蛟堂報復録(5) の商品レビュー
報復屋の性格が悪いのはいいけど、彼女と一緒だとキャラがぶれる。かわった登場人物が多いわりに好きになれるキャラがいない。報復の題材が面白いのでつい読んでしまうけど読後感がいつもいまいちという微妙な小説。たぶん自分の中では30代で想像してるから20代の行動をとられてとまどってるのかも...
報復屋の性格が悪いのはいいけど、彼女と一緒だとキャラがぶれる。かわった登場人物が多いわりに好きになれるキャラがいない。報復の題材が面白いのでつい読んでしまうけど読後感がいつもいまいちという微妙な小説。たぶん自分の中では30代で想像してるから20代の行動をとられてとまどってるのかも。
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姥捨て山で瑠璃也や太郎殆ど優しさはないと十間あきらは辰史からの言葉を解釈したけどそれが1番だと思う 同じ立場なら私も同じ事をしたと思う。
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1姥捨て山 鍾馗様の人形を拾った稲荷運送のあきら。その人形から報復依頼を受けた三輪だが、虐待されていたはずの老女から息子への愛情を示され、鍾馗の依頼は実現しなかった。そして三輪の手には鍾馗が携えていた剣の鞘が残った 2打金線磚 婚約者に唆され酒の勢いで優秀な部下の黒田を解雇してしまった社長の時任。さらに後輩の坂内は辞表を叩きつけて失踪。坂内の彼女が報復を依頼する。「己の頭に煉瓦を打ち付けて身をもって王の改心を迫る部下」に目が覚めた時任は和解する 3ドン・ジュアン 悪意の嘘で大勢を不幸に貶めた宮野聖人は、被害者の兄から報復される。宮野は被害者の苦しみを悟るが、そのまま死を選ぶ
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『ああ。感情にも立場にも左右されることのない揺るぎない事実だ。いいか、よく聞けよ。そもそも報復とは自分の為にするものだ。自分の意思で報復を願う以上、それが他人の為の報復となることは絶対に無い。まあ、ようするにお前はさわのことを想う自分自身の為に、俺に報復を依頼したということになる」 『蛟堂報復録』シリーズ第五弾。 今回は3話収録されています。 いつもより、分厚いような…。 「姥捨て山」 母親ってすごい生き物だなと改めて思いました。 いや、思うところが微妙にずれているような気がしないでもありませんが。 たとえ、自分が捨てられることになっても、自分自身よりも子供のことを思う。 ただひたすらに子供の幸せを願う、そんな存在。 そんな愛を一身に受け続けていたにも関わらず、なんで人間ってあんな風になっちゃうんでしょうかね? このお話の一番の見どころは鍾馗さんの自分勝手さです。 人間の道理とか理とかで縛れない存在ってすごいですよね! 「打金磚」 この元ネタしりませんでした。 が、歴史上では結構よくあるお話ですよね。 っつーか、女の立場で言わせてもらうと、結構ハラタツんですけど!この被害者(?) そりゃ、いくら結婚間近で会社辞めちゃったって、恋人に合わせる顔がなかったにしても、一言もなしに消えるって、それはないでしょう。 探すっつーの! しかもこんな考えなしのせいで、依頼者の女の人、業を背負う羽目になっちゃったし。 戒首になったのは致し方ないとして、その後のことはもう少し考えてから行動すべきじゃないの?と一大人として疑問が残ります。 「ドン・ジュアン」 私、大好きです、ドン・ジュアン。 どっちかっていうと、ドン・ファンっていう響きの方が個人的には好きですが。 この話に出てくるお嬢様の性格があまりにも良すぎて、びっくり。 普通、もう少し難点があるものだろ!金持ちの上に性格がイイって!貧乏人の私からすると本気で嫌!(って何言ってるんだか) これにまたまた丑雄さんが出てくるんですが、いや~本当、嫌な人間ですよね。 比奈ちゃんの「貴方みたいな人が嫌いです。」の言葉には諸手を挙げて大賛成。 人には人のそれぞれの幸福の定義がある。 もちろんそれが人の犠牲の上に成り立ってもいいというわけではないけれど、自分には理解できない幸福、そんなものが存在するということを知らずして、他人を責めるだけの人間は軽蔑するしかないですよね。 だんだん辰史さんの存在感が薄くなりつつある気がするんですが…。 これ基本的に話が進んでないと思うんですが、やっぱり『報復録』だから、全体を通してのストーリィみたいのはなくてもいいんですかね。 それとも私が読みとれていないだけ?
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