そんなはずない の商品レビュー
「平場の月」がとても良かったので、その後この作者の作品を何冊か読んだ。 どれも「平場の月」ほどの感動を得られるものではなかった。 多くの男と関係してきた鳩子だが、今付き合っている男は妹が心を寄せる男だ。 その妹との確執かと思ったが、そうでもない。 仕事も男も何だか中途半端で、こ...
「平場の月」がとても良かったので、その後この作者の作品を何冊か読んだ。 どれも「平場の月」ほどの感動を得られるものではなかった。 多くの男と関係してきた鳩子だが、今付き合っている男は妹が心を寄せる男だ。 その妹との確執かと思ったが、そうでもない。 仕事も男も何だか中途半端で、この作品も何が言いたいのか分からない。
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分かりそうで分からない… でも分かる!!あれ、分からない… と、不思議な感情に包まれた作品だった。 ただ、主人公の妹の言動に「怖い!!」「嫌だー!!」と怯えてしまった…。 でも、『私ならどういう人に薦めるかな』と考えると、ちょっとワクワクしてしまう雰囲気の作品。 姉妹がいる...
分かりそうで分からない… でも分かる!!あれ、分からない… と、不思議な感情に包まれた作品だった。 ただ、主人公の妹の言動に「怖い!!」「嫌だー!!」と怯えてしまった…。 でも、『私ならどういう人に薦めるかな』と考えると、ちょっとワクワクしてしまう雰囲気の作品。 姉妹がいる人に薦めて感想を聞いてみたい!! 今村夏子さんが好きな人にどうかな?? 男性と女性でも感じ方はガラリと違うかも… と、そんな事を考えてニヤリとしてしまった。
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30歳の誕生日を挟んで、ふたつの大災難に見舞われた松村鳩子。婚約者に逃げられ、勤め先が破綻。失業保険が切れる頃に変わり者の妹・塔子を介し、年下の男、午来と知り合って以来、心ならずも過去の男たちとつぎつぎに会う羽目に。新しい職場である図書館の同僚たちに探偵がつきまとい、鳩子の男関係...
30歳の誕生日を挟んで、ふたつの大災難に見舞われた松村鳩子。婚約者に逃げられ、勤め先が破綻。失業保険が切れる頃に変わり者の妹・塔子を介し、年下の男、午来と知り合って以来、心ならずも過去の男たちとつぎつぎに会う羽目に。新しい職場である図書館の同僚たちに探偵がつきまとい、鳩子の男関係を嗅ぎまわっている。果たして依頼人は?目的は? 妹の塔子が怖すぎ。そこまでするかって感じ。 頭で考えるんじゃなくて、全身で感じることが大切なのね。
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裏表紙を見て面白そうと、思ったが・・・失敗。 この人の作品は私には合わないみたい。 そういえば前に読んだ本もイマイチ合わなかったんだ
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最近「好かれようとしない」「肝、焼ける」を読んでいたので、 鳩子のようにモテる(?)女が主人公なのは不思議な感じ。 朝倉かすみが書く女は、計算高くて(それが功を奏しているかは別として)、黒い部分がばーんと描かれていて、怖くもあるのだけど、何故だか憎めない。 そうそう、そういう風に考えちゃうんだよねーと共感したり、私はこの人よりはましだわ、と安堵したり。笑 でも登場人物の印象が読んでるうちにグングン変わっていく。 今作では、鳩子の歴代元カレたちや新たな恋も出てくるが、正直男たちの印象は薄い。 それよりも、鳩子や妹の塔子、図書館の同僚、(母も含め)、女たちがみんな強烈だ。 鳩子と塔子の対比、そして誰かも書いていたけど、どこかから二人の印象がガラリと入れ替わっていくのが興味深い。 朝倉さんの言葉使いや「間」の感じは好きだけど、 特に好きな作品とはならなかったかな。
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珍しく、まともな(?)恋愛小説。 家族モノのエッセンスあり。 両親に挨拶までした婚約者に捨てられた上、会社も倒産してしまった主人公・鳩子。 大災難を経つつも図書館の臨時職員の職を得て、 妹・塔子の知り合い午来くんとほのかな恋愛がはじまる。 けれども自分の昔の男関係をかぎまわる探偵が現れ、 元彼たちと再会してしまう。 恋愛モノ~? と思って読んでいたら、だんだんベクトルが変化していき、 妹・塔子の歪んだ思考が発露してからは精神ホラーの寒気を感じる展開に。 主人公・鳩子は堅実な性格で地味ながらもしっかり恋愛遍歴を重ねている。 妹・塔子は変わり者の自由人で、実はオクテ。 姉妹の対照性は最初の頃、 主人公のいかにも女性的な厭らしさが前のめりになるから、 妹の方が自分らしくのびのび生きている印象を強める。 それがいつの間にかぱたりと逆転していて、 登場人物たちのイメージが塗り変わる。 読んでいて不思議なほど世界観が変わっていった。 これを表現するのは私の筆力では厳しい。 展開も、小ズルイ主人公も、ぶっ飛んでるけどその狂いが納得できる妹も魅力的だけれども、 出てくる男性たちがいまいち現実感がなかった。 この作品に出てくる男たちは女が想像する卑小で、可愛い男だと思う。 たとえば、 理由もなく私に恋に落ちたり 別れた後も私を求めていたり。 自分が一番可愛くて、悪いのはすべて女のせいにしたり。 だから男性が読んでも共感が薄いのではないかな~と思ふ。 そこが少しどうだろう、と思ったけれど、 主人公と妹の関係はすごく興味深くて、親子の物語でもあり、 色々な面で楽しめる話だった。 物語の季節はちょうどいま、お正月だし。 ハッピーエンドなのも珍しくてよいと思います。
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なんだか、言葉の選び方がとってもツボに来る!とて わくわくしながら読み進めました。 話が進むにつれて、その言葉の新鮮味はうすれていったのですが…(なじんだ?) キャラクターも、なんか好きでした。 こういう、ちょっと変わった子が私の周りにもっといればいいのに。 姉妹、変わってますよ...
なんだか、言葉の選び方がとってもツボに来る!とて わくわくしながら読み進めました。 話が進むにつれて、その言葉の新鮮味はうすれていったのですが…(なじんだ?) キャラクターも、なんか好きでした。 こういう、ちょっと変わった子が私の周りにもっといればいいのに。 姉妹、変わってますよね。 地味そうでいてそうでもなくて、 目立って変人でもないけどいたら「あっ、おもしろい人だ」って 友だちになりに行っちゃいます。私なら。 家族のあたたかさが後半ちょっとだけじわっとでてきた。 恋愛の話は、八人めの男がなかなか活躍しなくて ようやく最後結ばれた(性的な意味で)。 でも望んだ結末です。 いまいち先の見通しが立たないような人ばかりが登場するけど、 そんなのが今の気分です。 日本全体もそうなのかしらね。ゆるっと今を生きている、と。 さて、この人の次の作品をサーチしましょ(わくわく) ※解説もまずまずよかった。
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タイトルを裏切る結末。話はまあまあだけど、表現の仕方がうまいなあって文章がところどころにあって、面白かった。
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社会的にも家庭的にも恵まれている姉妹なのに、二人ともなにかが欠落しているところがある。泥沼化もせずに最後には仲直りで、中途半端な気がする。
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計算高い女の計算間違い。姉妹ってこんな風にお互いを思っているかと思うと怖い。 朝倉さんは、男を描くと「田村」のようにかっこいい!のに、同性に対しては非常に厳しく容赦ない。
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