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東條英機 歴史の証言 の商品レビュー

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4件のお客様レビュー

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2024/04/25

東條英機は大東亜戦争をアメリカに物資を断たれた 自衛戦と言っている 天皇に関しても開戦の決定権はなかったと発言している 証言台に立った時点で極刑は免れないと覚悟しているので嘘の発言はないと思う 東條英機の知る、名誉回復を願う本となった

Posted byブクログ

2023/05/07

個人的に日本史上で"織田信長"と同じぐらい誤解をされている人物だと思われる 大東亜戦争は、5.15事件や2.26事件などから続いていた軍部の暴走を止められなかったことや、外交において楽観視し過ぎていた点譲歩し過ぎて行動が後手後手に回ってしまった閣僚の問題もあ...

個人的に日本史上で"織田信長"と同じぐらい誤解をされている人物だと思われる 大東亜戦争は、5.15事件や2.26事件などから続いていた軍部の暴走を止められなかったことや、外交において楽観視し過ぎていた点譲歩し過ぎて行動が後手後手に回ってしまった閣僚の問題もあるが、侵略ではなく"防衛"のための戦争であるということが、本書を読むと伝わってくる 他にも学校で習っていた捕虜に対しての問題行動も、日本軍の行動においても日本人が良かれと思って行った行動が、外国人に受け入れられなかったということなど捉え方でまた違った考えになるのだと思った 今大東亜戦争において批判している人は、違った視点を見るという点においても、本書を購読してみると良いかもしれない

Posted byブクログ

2021/01/24

東條さんの供述書はやはり読むべき。渡部さんの解説部分と供述書本文は、どちらかだけでも構わないとも思うけれど、そこは読者の好きにすればいいと思うので減点はしませんでした。

Posted byブクログ

2020/02/12

東條英機の曾孫であり一般社団法人 国際教養振興協会の代表理事でもある東條英利氏が主催した、東條英機をテーマにした勉強会に参加し、東條英機という人物をよりよく知るための書籍ということで本書を紹介されたので、2019年の夏休み図書として購入。 参加した勉強会において、自分が抱く&q...

東條英機の曾孫であり一般社団法人 国際教養振興協会の代表理事でもある東條英利氏が主催した、東條英機をテーマにした勉強会に参加し、東條英機という人物をよりよく知るための書籍ということで本書を紹介されたので、2019年の夏休み図書として購入。 参加した勉強会において、自分が抱く"東條英機像"というものが実際とは全く異なるものであるものであることを知り、より深く理解したいと思ったのが本書を手にした正直な想いであった。 というのも、昭和40年代生まれの自分がこれまで抱いてきた東條英機という人物像は、大学入試で日本史を選択したにも関わらず、半ば"独裁者"に近いものであったからである。 事実、東條英機は太平洋戦争開戦時の内閣総理大臣かつ陸軍大将であり、加えて陸軍大臣および内務大臣も兼務し、後には参謀総長も兼ねるほどの強い権力を有し、かつヒトラー率いるドイツと軍事同盟を締結したほどの人物である。 そのような"超"権力者が、終戦後は東京裁判でA級戦犯とされて絞首刑を言い渡された存在だったわけであるから、自分と同様のイメージを持っている日本人は少なくないのではあるまいか。 にも関わらず、勉強会で語られた東條英機という人物は独裁者とは程遠いものであった。 このギャップは何なのか。 その疑問に対する答えが、東條英利氏が薦めた本書にあるのかと想像しながら読み進めることができた。 本書は、元々存在していて占領軍に「発禁第一号」とされた東京裁判での東條英機の宣誓供述書に対し、日本を代表する保守派論客である故渡部昇一氏が旧文体で書かれた本文を現代語で補足説明する形で著され、読者の理解を助けている。 また著者はまえがきにおいて、太平洋戦争に関する研究成果や文献は多々あるものの、東京裁判での法廷文書として扱われるほどの第一級資料である東條英機の宣誓供述書が、なぜこれまで顧みられなかったのかという問題提起を出発点としている。 歴史教科書問題において、日本の教育現場で使われている日本史の教科書に通底する"自虐史観"が取り上げられて久しいが、そもそも、当時支那事変および旧ソ連の南下に対応しなければならず、かつ国力に余裕の無かった史上希にみる重要な時期に、なぜ太平洋戦争に踏み出さなければならなかったのか。 この単純かつ核心的な疑問に対し、義務教育で扱う教科書はもちろんのこと、高等学校の日本史教科書ですら根本理由は明記されておらず、ましてや大学入試で問われることもない。 その真因を明らかにしつつ、一人でも多くの日本国民に伝えることこそ渡部氏が抱いた本書の出版目的であったのだと、読了して改めて感じた次第である。 また、御前会議、統帥権、八紘一宇、大東亜共栄圏、A級戦犯等々、教科書レベルの用語については知っているようで実は真の意味を理解していなかったと心底思い知らされた。 同時に、戦中・戦後の昭和期を生きた、いわば生き証人がまだ多く存在する現代においてさえも、当時の事実が戦勝側のみならず様々な「敗戦利得者」によっても歪められているということも理解でき、歴史的事実の報道や歴史教育の難しさも痛感した。 日本現代史の出発点ともいえる昭和史は、大きく戦前・戦中・戦後と、太平洋戦争(当時の日本国内の言い方では大東亜戦争)を軸にした括りで述べられることが通例である。その昭和史を理解する上では絶対に避けては通れない当該戦争の開戦に至る経緯と開戦原因、そして敗戦責任の所在について、歴史エンターテインメント的アプローチではなく、あえて公式な第一級資料を基に学ぶことの意義は大きい。 なぜなら、21世紀を迎えてから20年目の今日、グローバリズムやダイバーシティの名の下に価値観の多様化が叫ばれる時代にあるからこそ、日本現代史のターニングポイントとなった事例については、戦後の昭和期から平成の時代まで日本国民心情に連綿と受け継がれてきた自虐的な"敗戦国心理"ではなく、"真っ当な公式記録"を基に理解し直した上で後の世代に伝えていかなければならないと感じたからである。 本書は文庫本とはいえ、旧文体の記載箇所を含め500ページを超える分量であったため読了するまでに約半年を要したが、時間のない読者は現代語による渡部昇一氏の解説部分だけでも十分に読む価値があるといえる。 全ての日本国民とは言わないまでも、自虐史観に染まっている世代には是非本書を手に取り、自身の"昭和史観"をアップデートしていただきたい。

Posted byブクログ