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ディオクレティアヌスと四帝統治 の商品レビュー

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2件のお客様レビュー

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2021/07/09

訳者が「四分」ではなく「四帝」と訳したのには理由があった。本書を読めば、それが非常に優れた訳語であることに気づく。ディオクレティアヌス本人のルーツはもとより、その政策のルーツ、そして四帝統治の推移がコンパクトにまとめられている。本書の後、同じ訳者の『コンスタンティヌス-その生涯と...

訳者が「四分」ではなく「四帝」と訳したのには理由があった。本書を読めば、それが非常に優れた訳語であることに気づく。ディオクレティアヌス本人のルーツはもとより、その政策のルーツ、そして四帝統治の推移がコンパクトにまとめられている。本書の後、同じ訳者の『コンスタンティヌス-その生涯と治世-』もセットで読むとより理解が深まる。

Posted byブクログ

2017/07/05

ディオクレティアヌス帝期の簡単な通史と、諸制度、政策の概説。 本シリーズにありがちな、制度の話中心に広く浅くこの時代を解説するスタイル。 通史、四帝統治の理念ときて、皇帝の役割、行政、税制・財政、軍制、宗教・・・と当時の諸制度がどうであったかが解説される。 この時代について簡...

ディオクレティアヌス帝期の簡単な通史と、諸制度、政策の概説。 本シリーズにありがちな、制度の話中心に広く浅くこの時代を解説するスタイル。 通史、四帝統治の理念ときて、皇帝の役割、行政、税制・財政、軍制、宗教・・・と当時の諸制度がどうであったかが解説される。 この時代について簡単な調べ物をするのにはいいが、通読しても眠くなるばかり。 とにかくディオクレティアヌス帝期のローマについて強い関心を持っていないと、なかなかのめり込めない一冊ではなかろうか。 テトラルキアは、あくまでディオクレティアヌスをボスとした分業制であり、帝国分裂の意図や傾向はディオクレティアヌス帝在位時には全くなかった、という点だけは頭に残った。(集中力がそこまでしか持たなかったとも言う)

Posted byブクログ