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社会保障の「不都合な真実」 の商品レビュー

4.1

21件のお客様レビュー

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2011/11/12
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

少子高齢化の社会構造の中で、年金問題、医療問題、介護問題、国の予算の問題。日本に生きる我々の生活に本当はシビアに直結している問題なのけれど、身内でそういうことに直面しない限り、あまりピンとこない問題。こういう問題をちゃんと考えなければイカンです。

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2011/10/18

同じ著者の「財政危機と社会保障」 (講談社現代新書) を読んで、興味をもったので、本書も読んだ。 子でも手当、貧困、年金、介護、医療の各分野と、全体像と最後に財政危機の本質を書いてある。 それぞれの分野には専門家がおり、週刊「東洋経済」と週刊「ダイヤモンド」の考えが、なぜ異な...

同じ著者の「財政危機と社会保障」 (講談社現代新書) を読んで、興味をもったので、本書も読んだ。 子でも手当、貧困、年金、介護、医療の各分野と、全体像と最後に財政危機の本質を書いてある。 それぞれの分野には専門家がおり、週刊「東洋経済」と週刊「ダイヤモンド」の考えが、なぜ異なるのかについても述べている。 最終的には、今の制度を構築した時代には想定していなかったことがいくつも起こり、制度を存続するためには、制度を設計しなおすことが必要に感じた。そのためには、有権者も自分の利益だけではなく、国の方針を考えて、代議士を選ばなければならない。 とは、わかっているんですけどねえ。とにかく、全体像がよくわかるので、ぜひ一読しておくとよいと思います。

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2011/07/10

社会保障に関する論点をほぼカバー。 挙げられている対応策が具体的なのがよい。 難点は、 ・全体像の話があまりないので、1つ1つがなぜこのトピックを選んだのかがわかりくにい。 ・学者の論文の形式らしく、詳しくは、他書または他の研究で、という感じで、あまり解説なくスルーしているとこ...

社会保障に関する論点をほぼカバー。 挙げられている対応策が具体的なのがよい。 難点は、 ・全体像の話があまりないので、1つ1つがなぜこのトピックを選んだのかがわかりくにい。 ・学者の論文の形式らしく、詳しくは、他書または他の研究で、という感じで、あまり解説なくスルーしているところがかなり多い。 というところでしょうか。

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2011/05/28

「財政危機と社会保障」と両方読みました。2010年の7月、9月と同じ時期に出版されています。この本の方がより広い範囲について論じています。   この本のメリットは、一人の学者が、年金、医療、介護、保育所、生活保護という社会保障全般について論じていることである。通常はそれぞれの専門...

「財政危機と社会保障」と両方読みました。2010年の7月、9月と同じ時期に出版されています。この本の方がより広い範囲について論じています。   この本のメリットは、一人の学者が、年金、医療、介護、保育所、生活保護という社会保障全般について論じていることである。通常はそれぞれの専門家が独自の視点で書いているので、社会保障に含まれている共通した課題がわかりにくいし、細部にこだわりすぎて論点が不明確になっているものも多い。是非、多くの人がこの本を読んで、社会保障関係費を抑えないと日本が破綻することに気がつくべきだ。

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2011/04/15

社会保障を経済学の観点からみているもの。まやかしのように社会保障の拡充を訴えるだけではなく、本当に今後の日本財政の視点からみていかなくてはならないのではないでしょうか、と思った。 未来の日本の幸福とは、にも興味が。

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2011/02/27

取ってつけたようなタイトルで損をしていると思う。専門家の書いた社会保障入門で、よくまとまっている。サラリーマンは読むときっと頭に来る。

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2011/01/09

社会保障に関して話題となっている近時のトピックスを取り上げて分かりやすく解説している本書。一貫して「経済学の視点」から問題を捉えているものの、経済学特有の数式や統計は極力使わないという配慮がなされており読みやすい。 内容については少子高齢化の影響で人口構成に歪みが生じた我が国の年...

社会保障に関して話題となっている近時のトピックスを取り上げて分かりやすく解説している本書。一貫して「経済学の視点」から問題を捉えているものの、経済学特有の数式や統計は極力使わないという配慮がなされており読みやすい。 内容については少子高齢化の影響で人口構成に歪みが生じた我が国の年金•医療が時代を乗り切る為の方策として積立方式を提唱されている点が気になった。 確かに積立方式は個々人の持ち分が明確になる事から納得性が高く、そもそもの給付と負担のバランスの問題は生じなくなるという点では評価できる。 ただ、年金に関しては既に民間の個人年金やDCなどでその役割は賄えているのではなかろうか。 個人勘定を明確にした積立方式を望むのであれば個人でそういう制度を利用すべきであり、公的年金に関しては世代間の助け合いの仕組みは是が非でも維持すべきだ。 医療に関しても国保は勿論、多くの健康保険組合も赤字となりその穴埋めをしている現状で、保険料と別途に積立金を積み立てるということが果たして可能なのだろうか。疑問である。 全体を通して見れば間違い無く良書ですが、これらの点に関してだけは納得いかなかった。

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2010/12/22

年金や子育て、医療などの社会保障全般にわたる問題点を平易に書き記した本。 この本を読んでみて、「社会保障の不都合な真実」とはまさに言いえて妙であると感じた。待機児童や介護難民、貧困ビジネスなど、今日の多くの問題には既得権益が大きく関与しており、既得権益をもった人々が問題に向き合お...

年金や子育て、医療などの社会保障全般にわたる問題点を平易に書き記した本。 この本を読んでみて、「社会保障の不都合な真実」とはまさに言いえて妙であると感じた。待機児童や介護難民、貧困ビジネスなど、今日の多くの問題には既得権益が大きく関与しており、既得権益をもった人々が問題に向き合おうとせずにいることが深刻さを助長させていることがわかる。 少子高齢化が進み、投票率が相対的に高い高齢者人口が増加している現代、何もしなければ自然と高齢者が得する世の中になるだけである。そのため、世間に無関心で内向きな若者に読んでいただきたい本であると感じた。

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2010/12/15

県立 元 保護の仕事に少し関わったので、著者の鋭さがわかる 読み進むに連れて説得力ある 社会保障とは 財政とは考えさせられる

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2010/10/23

年金・医療についての問題点を経済学的観点からまとめています。基本的にネガティブ、というと言葉は悪いですが、日本の将来はこのままでは明るくないという主旨です。それを目の当たりにして、根拠のない「大丈夫」という言葉で濁していると、とんでもないことになると。一度読んでおいてもいい本だと...

年金・医療についての問題点を経済学的観点からまとめています。基本的にネガティブ、というと言葉は悪いですが、日本の将来はこのままでは明るくないという主旨です。それを目の当たりにして、根拠のない「大丈夫」という言葉で濁していると、とんでもないことになると。一度読んでおいてもいい本だと思いました。こういう問題は個人個人がちゃんと意識を持っていくのが大事だと思うので(それでも行動はしないと思いますが) 読み通して思ったのが、改善を阻害している根源は「既得利権」ですね。どの問題にも、「既得利権」を得る人たちが囲い込みを行っている以上、正常な改革は不可能であるということだそうです。確かにそのとおりでしょうね。また、「既得利権」を死守しているのは裕福層のみならず、貧困層にも十分に含まれているようです。(生活保護の不正受給など) 解決策も示してありますが、このような「既得利権」を持つ人を崩さない限り、どうにもならないと思います。そして、それは裕福層・政治家だけでなく、弱者と言われる貧困層側(及び、貧困層に)にも存在する、という点を踏まえていく必要があるのでしょう。 どうも日本人は「誰かが何とかしてくれる」と楽観的な憶測を持っているみたいですが、本気で考えないと破綻は目の前だということは認識すべきと思います。で、利権者を切り崩す方に動かなければ...(それが一番難しいと思いますが) ラストで日本の財政破綻について触れていますが、IMFを含む支援(という名の急激な財政改革)による支援が一番ありえるシナリオだとのこと。 >日本人は、このような「黒船」「外圧」によるハードランディングでしか、改革を行うことができないのかもしれない。 と述べていましたが、全くそのとおりと思います。危機感が無いところで改革なんて起こりえませんからね。今の日本人は政治無関心とかいって、色々投げ出している人も多いので自浄作用による改革は起きないと思っています。一回潰れて、どうしようも無い状況にまで堕ちてから再建を図るのが一番良い立て直し方法なのかもしれないですね。

Posted byブクログ