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小泉今日子 原宿百景 の商品レビュー

3.5

17件のお客様レビュー

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2012/01/09

うまくて昏い素人だった中学時代に通い、アイドル時代には住んでいた思い出の街、原宿を舞台に予想外に仄暗い過去を振り返るフォトエッセイ。大前提として文章がまず達者だし、きれい。歌詞を書くだけあり、リズミカルに、淡々と、それでいてしっかりと緩急をつけて日々を綴る。なにより、キョンキョン...

うまくて昏い素人だった中学時代に通い、アイドル時代には住んでいた思い出の街、原宿を舞台に予想外に仄暗い過去を振り返るフォトエッセイ。大前提として文章がまず達者だし、きれい。歌詞を書くだけあり、リズミカルに、淡々と、それでいてしっかりと緩急をつけて日々を綴る。なにより、キョンキョンという偶像との距離感が絶妙。自分がスターであることを、アイドルだったことを忌避せず、嫌悪せず、礼賛せず、固執もしない。非常にフラットに、アイドル、スターの自分と接することができていて、当時のことを振り返るのに、妙な自意識が介在しない。彼女しか書けない傑作たぶん出版社の志向のせいだけど、対談部分がサブカルに寄りすぎて、ある種専門的な内容になっているのが非常に残念。

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2011/06/18

キョンキョンの原宿の本の、あまりの文のうまさと、あまりの暗さに驚く。アイドルになるっていうことは、大きく人生が損なわれることなんだ・・・そこを抜けてきたキョンキョンはほとんど無敵の存在だ。byばななさん。

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2011/02/27

小泉今日子はやっぱりアイドルだ。 正統派ではない「やんちゃなアイドル」。 この系譜は、後にも先にも小泉今日子しか未だいない。 和田誠との対談にあるように、生意気なんだけど正しいことを言う。 だから大人は「おお!」と簡単に虜になっちゃう。 そんなアイドルだ。 数多くの、そんな大人に...

小泉今日子はやっぱりアイドルだ。 正統派ではない「やんちゃなアイドル」。 この系譜は、後にも先にも小泉今日子しか未だいない。 和田誠との対談にあるように、生意気なんだけど正しいことを言う。 だから大人は「おお!」と簡単に虜になっちゃう。 そんなアイドルだ。 数多くの、そんな大人に囲まれて育て上げられたアイドルの「育ち」が原宿という街を舞台に語られている。

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2011/02/26

ことばのテンション 一冊を通して感じる、テンションが好きです。 写真には、人と場所との距離感がそれぞれあって心地よいです。

Posted byブクログ

2011/01/08
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

諦観の女(ていかん の ひと) 「小泉今日子 原宿百景」 諦観(てい-かん) 〔名〕(スル) 1 本質をはっきりと見きわめること。諦視。 2 あきらめ、悟って超然とすること。 -大辞泉より- 「仕事なんて辞めたいぐらいが丁度いいんですよ。 だって、大好きで仕方がないものに失望するよりは… それに、仕事なんてそんなに大したものじゃないんですよ」 正月三が日の最終日。 タレントのYOUと女装のコメンテーター、マツコ・デラックスと 箱根温泉を旅するという番組で、小泉今日子はそうつぶやいた。 そこにいた誰もが─ブラウン管の中も外も─、一瞬ぎょっとしたと思う。 アイドルとして一時代を築いた人、そして40代半ばでまだ十分に 若く美しい女性の語り口としては、あまりにも淡々としていたから。 尼さんみたいな女(ひと)だな と、思った。 高級旅館の瀟洒なダイニングルームで、ほどよく酔ってはしゃぐ2人を よそにもくもくと料理を口に運び、問われたことに言葉を選びながら 答える。 浴衣姿の彼女はたっぷりのお湯でゆがいたように、清浄だった。 髪を刈り上げ、キョンキョンと呼ばれ、「なんてたってアイドル」と歌った 彼女と、今の彼女は明らかに違う。 20数年の間に、何があったんだろう? ぐっと引きこまれ、本書を手に取った。 本書は「小泉今日子 原宿百景」と題されたフォトエッセイ。 33個の原宿の風景とそこにまつわるエッセイおよび対談から成る。 自然光の中で撮影された小泉今日子は、いつも静かに微笑んでいる。 そして、小泉今日子によって書かれたエッセイは、どれも不思議な暗さと 明るさに満ちている。 原宿という町を通して、彼女のこれまでが描き出される。 そこには、はげしい感情のようなものはない。 父親の会社の倒産と、家族解散。 普通の女の子が芸能界に入り、アイドルという商品になっていくこと。 空を飛んだ後輩のこと。 両目を失った黒猫のこと… 引き返せない人生の変化の中で、起こる出来事をありのままに 受け止める事を自らに課してきたひとなのかもしれない。 嘆きや後悔ではなく、ただありのままに見つめ、受け入れる事が、 人として生きていくための知恵だったのかもしれない。 何かを諦めたとき、静かな境地に達することがある。 それを希望ということもある。 「原宿百景」の中の「キョンキョン」の目は、何もかも見通すように、静かにそして澄んでいる。

Posted byブクログ

2010/10/11

タイトル通り原宿での写真&対談&エッセイ エッセイは原宿だけではなく若かりし頃の憧憬や想いで面白かったが 対談は知らない人の身内の昔話にはあまり興味が持てなかったので一部とばし読み。 【図書館・初読・10/11読了】

Posted byブクログ

2011/07/24

小泉今日子は変わりません。いつまでもキョンキョンです。少女時代からの生活、アイドル時代、それぞれの時が原宿とともに描かれていています。我が原宿とはずいぶん異なります。

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