材料力学 の商品レビュー
難易度はそれほど高くなく、読者にイメージでつかみとらせようとしているのかなと思います。材料力学は、建築などの「構造力学」とも関連が強いので、構造力学→材料力学の流れの方が分かりやすいかもしれません。「構造力学」の方が、建築物という、より具体的なものがありますから。その解法などは、...
難易度はそれほど高くなく、読者にイメージでつかみとらせようとしているのかなと思います。材料力学は、建築などの「構造力学」とも関連が強いので、構造力学→材料力学の流れの方が分かりやすいかもしれません。「構造力学」の方が、建築物という、より具体的なものがありますから。その解法などは、「材料力学」を理解するにも生かせます。 本書の内容は、概論、応力と変形、梁と柱、ねじりと組み合わせ応力、骨組み構造と連続構造(トラス構造、ラーメン構造等)、コンピューターシュミレーションなどの流れです。
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材料力学は大学の専門課程に入って勉強しましたが、仕事に使うこともなく殆ど細かいことは忘れていましたが、単語だけはかすかに記憶があったので、読み物としては楽しく読むことができました。今の仕事で敢えて関連があるといえば、圧力の単位(Pa,kgf/mm2)あたりでしょうか。 以下は...
材料力学は大学の専門課程に入って勉強しましたが、仕事に使うこともなく殆ど細かいことは忘れていましたが、単語だけはかすかに記憶があったので、読み物としては楽しく読むことができました。今の仕事で敢えて関連があるといえば、圧力の単位(Pa,kgf/mm2)あたりでしょうか。 以下は気になったポイントです。 ・工学単位で一般に使用される圧力の基準単位は1kgf/m2である、SI単位では面積1m2当りに1Nの力が作用しているとき、これを1Paと定義(1Pa=1N/m2)している(p22) ・日本の計量単位は、1951年までは尺貫法(例:1尺≒30.3cm、1貫≒3.75kg)、1999年までは計量法(フランスで発祥したメートル法:kgf,kgf/cm2等)、1999年以降は新計量法であるSI単位に基づく(p23) ・材料強度を高める(バネ定数=AE/L)には、サイズ(A)を大きくする方法と、縦弾性係数=ヤング率の高い(E)材料を使う方法がある(p37) ・材料が軸荷重を受けると、垂直ひずみと横ひずみが同時に生じる、ポアソン比とは、垂直ひずみ:εと、横ひずみ:ε’の比(p50) ・細長い棒に軸方向の圧縮力を加え続けると棒の中央部が曲がり始める現象を座屈という、座屈現象は材料の圧縮強度に比べてはるかに小さい荷重で生じる、エンタシス(パルテノン神殿、法隆寺)によって中央部を補強する(p79) ・トルク:Tとは、軸にかかるねじりモーメントのことで、T=距離×力で示される(p115) ・炭素鋼には、炭素のほかに、ケイ素、マンガン、リン、硫黄が含まれ、これら5元素が炭素鋼を構成する主要5元素である(p178) ・炭素鋼には、主要5元素が含まれる割合によって、SS:一般構造用圧延鋼材、SC:機会構造用炭素鋼鋼材、SK:炭素工具鋼鋼材、SM:溶接構造用圧延鋼材がある(p178) ・プラスチックを実用面から分けると、汎用プラスチック、エンジニアプラスチック、高級プラスチックに大別される(p190) 2010/10/10作成
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