トムラウシ山遭難はなぜ起きたのか の商品レビュー
第1章は遭難に至った経緯を生存者の証言等でまとめたドキュメントで、「ドキュメント気象遭難」等の他の遭難ドキュメント本と同じような内容なのですが、これは普段の自分の山行の装備や判断、過去の経験と照らし合わせて読むことで相変わらず興味深く面白く読めます。 第3章、第4章、第5章がそれ...
第1章は遭難に至った経緯を生存者の証言等でまとめたドキュメントで、「ドキュメント気象遭難」等の他の遭難ドキュメント本と同じような内容なのですが、これは普段の自分の山行の装備や判断、過去の経験と照らし合わせて読むことで相変わらず興味深く面白く読めます。 第3章、第4章、第5章がそれぞれ気象条件、低体温症、運動生理学についてまとめた論文形式のレポートなのですが、特に第4章の低体温症についてはこれまであまり本などで紹介されていなかった内容で、全ての登山者が知識としてぜひ持っておくべきだと思いました。必読です。夏でも気象条件その他要因によって低体温症となり、適切な対応をとらなければ極めて短時間のうちに死に至るということがよくわかりました。 一緒に山に登る仲間には同知識の共有ということでぜひ「トムラウシ山遭難はなぜ起きたのか」を読んでほしいと思いました。
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遭難 事故 は、惨事。その惨憺たる様は、隠してはならない。後に残された者の轍として、残されねばならない。特に、生き残ったガイドの人の証言が、そのことを端的に表している。
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