三千枚の金貨(下) の商品レビュー
久々の宮本作品。 三銃士同様、金貨の行方、芹沢の調書に引き込まれました。 芹沢の幼少時代から小説として、読みたい。こちらの方が面白そう。 ゴルフ話は、興味が全然ないので、ほとんど飛ばしてしまった。 あの長さは不要では。 お蕎麦に、おでん、居酒屋、美味しそう‥。 金貨については...
久々の宮本作品。 三銃士同様、金貨の行方、芹沢の調書に引き込まれました。 芹沢の幼少時代から小説として、読みたい。こちらの方が面白そう。 ゴルフ話は、興味が全然ないので、ほとんど飛ばしてしまった。 あの長さは不要では。 お蕎麦に、おでん、居酒屋、美味しそう‥。 金貨については、皆で決めた結論で良かったと思います。
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ため息をつくほど美しい桜の木の下に、メープルリーフ金貨を三千枚埋めた。 見つけたら、あんたにあげるよ。 見知らぬ男からいきなり言われた斎木。 数年たち、そんなことは失念していた斎木だったが、ふとしたことから同僚の宇津木、川岸、バーのママの室井とその金貨を探すことになる。 な...
ため息をつくほど美しい桜の木の下に、メープルリーフ金貨を三千枚埋めた。 見つけたら、あんたにあげるよ。 見知らぬ男からいきなり言われた斎木。 数年たち、そんなことは失念していた斎木だったが、ふとしたことから同僚の宇津木、川岸、バーのママの室井とその金貨を探すことになる。 なぜ、男は金貨を埋めたのか。 なぜ、全く知らない斎木にそのことを告げたのか。 その男はどんな人生を歩んできたのか。 40代の主人公たち。 不惑の年…なんて言うけど、少年のようだったり、少し情けなかったりしつつも、やはり、宮本作品の登場人物。人間に品があるんですね。かっこいい。 室井さんや奥さんたちは更に強くてかっこいい。 20年後、桜の下でお花見をしている4人がおもいうかびます。 でも、ゴルフの話とか余計に感じました。
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三千枚の金貨はきっと20年後に掘り出すのだろう. 満開の桜が咲き誇る中で. 4人は花見酒を飲みながら、お弁当をつつきながら20年前と変わらない部分と変わった部分を抱えながら同じ時間を過ごすのだろう.
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桜の古木の下に埋めたという三千枚の金貨を探す中年の男たちの話。 斉木のシルクロードの旅の話や、芹沢の幼いころを語った人々の話など、一つ一つのエピソードはすごく魅力的なのに、全体の芯になるべき部分が散漫な感じがして、全般的になんとなく入り込めなかった。まるで連作短編を読んでいるよ...
桜の古木の下に埋めたという三千枚の金貨を探す中年の男たちの話。 斉木のシルクロードの旅の話や、芹沢の幼いころを語った人々の話など、一つ一つのエピソードはすごく魅力的なのに、全体の芯になるべき部分が散漫な感じがして、全般的になんとなく入り込めなかった。まるで連作短編を読んでいるような、物足りないような、尻切れトンボのような、消化不良な感じ。 正直、ストーリーに集中できなくて、読了に3日もかかってしまった。 どう収拾をつけるんだろう、どこへオチをもっていくんだろうと不安にすらなったが、終盤の7章8章がとてもよく、読み終えてみれば、ああそうだ、著者はこういうふうに話をまとめる人だったなあと納得の、何か温かいものが胸に広がるような、しみじみと味わい深い作品であった。 悪くない、とは思うが、やや盛り込みすぎかな…。もっと絞ったほうがより良さを感じられたかも。
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本格ミステリかと思えばそうでもなく、ただのミステリだった。 4人は三千枚のメープル金貨という夢と覚悟を手に入れた。 こういう終わりかたは悪くない。 しかしおじさんばかり出てきて本当に読みにくかった…
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後半も、たいして盛り上がりもなく、寄り道、寄り道してたら、いつの間にか着いちゃった、という感じ。 前篇で、思わせぶりな展開も、後篇では、あれはなんだったの?という感じ。 いらないところ削ったら、前後編2冊に分ける必要は全くないのでは?
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下巻に入りやっとこ面白さが出てきました。 芹沢由郎の生い立ちを興信所か何かで調べられている資料で 過去への遡っている所、 なぜ?芹沢由朗は、金貨の話を斉木光生に話したのか・・・ そして、桜がある古民家200坪を200万で共同購入してしまう 三銃士+室井。 お~なんだか夢があるな~...
下巻に入りやっとこ面白さが出てきました。 芹沢由郎の生い立ちを興信所か何かで調べられている資料で 過去への遡っている所、 なぜ?芹沢由朗は、金貨の話を斉木光生に話したのか・・・ そして、桜がある古民家200坪を200万で共同購入してしまう 三銃士+室井。 お~なんだか夢があるな~と思いました。 20年を待てたら 大きく成し遂げている!
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オヤジ三銃士による宝探し。宮本さんの本は初めてです。キャラも個性的で、内容的にも惹かれるものがあるのですが、どうも私には合いませんでした。たまたまこの本だけなのかもしれませんが、途中から斜め読み炸裂です。何故だか良く分かりません。他の作品も読んでみます。
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いつもの宮本ワールド。普通の人々、でもそこに起こるちょっと不思議な出来事。それをめぐって人々は、人間の良心や勇気や希望など、著者が多分一貫して小説に描きたいと思っているであろうテーマを登場人物たちに込めて、物語を進める。最後は、希望と悟り。すべてを読者に託して切り取るように終わる...
いつもの宮本ワールド。普通の人々、でもそこに起こるちょっと不思議な出来事。それをめぐって人々は、人間の良心や勇気や希望など、著者が多分一貫して小説に描きたいと思っているであろうテーマを登場人物たちに込めて、物語を進める。最後は、希望と悟り。すべてを読者に託して切り取るように終わる物語や、性悪説をつらぬく小説などが頻出している現代に、こういう終わり方も逆に新鮮でいいといつも思う。一歩だけ踏み出して終わるのだ。
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