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ボクにしか書けないケイコの物語 の商品レビュー

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2011/02/24

学校で借りてきた本です。 がんで亡くなった看護師の妻の闘病生活や、それを支えた医師である夫自身のこと、周りのサポート、そして在宅に戻ったときに何が必要なのかということを綴ってあります。 自分が看護師として働いてきて、そのときのこともフラッシュバックしながら読んでいました。 ...

学校で借りてきた本です。 がんで亡くなった看護師の妻の闘病生活や、それを支えた医師である夫自身のこと、周りのサポート、そして在宅に戻ったときに何が必要なのかということを綴ってあります。 自分が看護師として働いてきて、そのときのこともフラッシュバックしながら読んでいました。 ターミナルの患者様の看護がとても怖くなった時期。 患者様の最期を何度も看取らせていただいて、感じたのは無力感。 あのときの自分に足りなかったものは? 少しでも患者様の気持ちに寄り添えていたのだろうか? 自分にすべきこと、できたことは何だったのだろうか? 色んなことを考えさせられました。 実は患者様の最期を看取らせていただくことに自分の無力感だけじゃなく、弱さを痛感してもう無理だと思ってこの仕事を辞めたいと思ったこともありました。 そのときこの本に出会っていればまた違ってたんだろうな… 人ってその人が生きたように死んでいくんだって。 あすかにはそんなあとから誇ったりできるような生き方ができるのかな?そして今、できているの? 生きることって怖いと思ったし、まだまだ生きたいとも思った。 ちなみにこの作品のケイコさんは、私の現在通っている学校の先輩にあたるそうです。 私は助産学科で看護の勉強はもうしないけど、亡くなる前にも学校へ講師として講義に来られていたようです。 私もこの講義を受けたかった。 最後に本文からの引用。 私の教え子たちへ 謙虚であり続けてください 専門職であることは大事! けれど人として豊かであってください 一人ひとりの思いが受け止められるように 疲れた時、自分を否定しないこと 立ち止まることを忘れずに! 時間とともに冷静に見つめ、考えられるようになります 後ろ向きになったりしないで どんなときであれ、頑張ってきたことは確かなはずだから すてきな看護師になってください

Posted byブクログ