長崎の鐘 の商品レビュー
原爆を体験した方から話しを聞く機会は日々少なくなりますが、本なら読むことができます。忘れてはいけない事実です。
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独特の表現でとっつきにくいが原爆投下爆心地付近の惨状が細かに描かれていて衝撃を受ける。なんとしても最大限に救護しようと尽力する永井隆さんの姿に執念を感じる。生々しいが知らなければならない事実。
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※このレビューにはネタバレを含みます
2010年 「平和文庫」が出版された。 現在5巻 長崎で被爆した永井隆教授の著書 一度読みたいと思ったいた 自身が被爆し重傷を負いながら献身的な救護活動 残酷すぎる現実を冷徹な科学者の目とキリストへの信仰で見つめる たった二畳の「如己堂」での執筆 昭和24年(1949年)の発行 この文庫が継続されますように ≪ 浦上の 鐘が響いて 原子野に ≫
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爆心地に近い病院にて被爆し、自ら危うい状態になりながらも働いたお医者さまの記録。 他の図書と違い、宗教のオブラートで美しく表現されている節があるものの、それでも惨状は覆い隠せない。 原子力、放射能に関しての基礎知識があったおかげで、他のお医者さまの文献に比べ焦燥感がなく、全面にこ...
爆心地に近い病院にて被爆し、自ら危うい状態になりながらも働いたお医者さまの記録。 他の図書と違い、宗教のオブラートで美しく表現されている節があるものの、それでも惨状は覆い隠せない。 原子力、放射能に関しての基礎知識があったおかげで、他のお医者さまの文献に比べ焦燥感がなく、全面にこれでもかと出される宗教から、現実が薄れて見える気がするのも、他の図書と違います。 共感しかねる点はあるものの、戦争は駄目との思いは強く同感です。
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長崎に原爆が落とされ、原子野となった浦上での永井博士の記録。 妻も家も失い、自身も被曝しながらも、人々への懸命な治療を行う。放射線を専門とし、敬虔なカトリック信者ならではの言葉が並ぶ。浦上は神の子羊として捧げられたのだという言葉には、ただただ頭を垂れるしかない。
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永井博士が長崎被爆当時を記録した本。 先日読んだ、『この子を残して』ほどキリシタン色は強くなく、こちらはただ淡々と(ときに自己の感想を織り交ぜながら)、長崎原爆の日からの長崎医科大学のスタッフたちがいかに懸命に人命救助、原子病研究にあたったかについて描かれている。 それ...
永井博士が長崎被爆当時を記録した本。 先日読んだ、『この子を残して』ほどキリシタン色は強くなく、こちらはただ淡々と(ときに自己の感想を織り交ぜながら)、長崎原爆の日からの長崎医科大学のスタッフたちがいかに懸命に人命救助、原子病研究にあたったかについて描かれている。 それにしても、先日読んだ『ヒロシマ日記』と比べると、原子力(放射線)の知識についての有無でここまで治療に差があるものなのだろうか。と感じさせる点が多々あった。『ヒロシマ日記』の蜂谷氏は患者に次々と襲ってくる未曾有の症状にたいして、行き当たりばったりで対処療法を行うしか術がなかった。 それに対して、永井博士は元々放射線を専攻しており、被爆直後の米軍のビラで原子爆弾であることを知るや否や、大学のスタッフたちと「アメリカではどのような研究が進められているのか」「今後どのような症状を起こす患者が増えるのか」について、ある程度予測し、治療しつつ研究に当たっている。 持つべきものは、文献や資料、宝物などではない。人間、本当に身動きが取れなくなったときに、財産となるのは知識と技術だと感じさせられた。 やはり、どの職業においても、専門職である人間は日々の自己研鑽を積むべきである。 それから、家族についての記述が見つからなかったのが意外だった。
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