三千枚の金貨(上) の商品レビュー
タクラマカン砂漠、シルクロード、乾河道(かんがどう)・・・ 起業したマミヤ文具の三銃士のひとりである 光生がどうしても 斉木光生と書かれていると“先生?”と 見間違えてしまった。 ちょっとなかなか入り込みづらかったかなぁ。
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なんでだろう。 10年ぐらい前まで、宮本輝の作品が好きだった。 今でも、気になって、読んでない本を見かけると、やはり手に取ってしまう。 でも、残念ながら、この数年、宮本輝の作品を読んで、面白かった、と満足できる作品がない。 自分の好みが変わったからなのか?、宮本輝の作風が変わった...
なんでだろう。 10年ぐらい前まで、宮本輝の作品が好きだった。 今でも、気になって、読んでない本を見かけると、やはり手に取ってしまう。 でも、残念ながら、この数年、宮本輝の作品を読んで、面白かった、と満足できる作品がない。 自分の好みが変わったからなのか?、宮本輝の作風が変わったからなのか? 今回の話も、入りはよかった。 期待感を持って、読み進めていく。 ところが、だんだん違う話が、どんどん割り込んでくる。 こちらは、本編が気になっているんだけど、なんか別のところにとんだ話で、どんどんページが進んでいく。 多分、これだろうと思った。 読んだ後に、なんか物足りなさが残ってしまう。 昔に読んだ話が、正直そういう形式だったのか、はっきり覚えていない。 だが、最近の宮本作品に共通して感じるのは、読後の物足りなさ感、不満足感が残ること。 宮本作品とは、こういうものだと割り切らなければいけないのかも。 後半の展開に、一応期待する。
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「骸骨の庭」以来の宮本輝、やはり、いい。シルクロードの記述は「ひとたびはポプラの~」の実体験から、どうしても作品(小説)の中に落とし込みたかったのだろうと思っていたが、落とし込みたかったというより、着想がそこにあったのかと読後にじわっとくるところが、実に巧く書けている。 入社20年、それなりに責任ある仕事があり、病気をしゴルフもし、親族の葬式、親孝行、家庭サービスもする、そういうありきたりの人生を送る中にも、ちょっと胸躍るエピソードが舞い込んでくるかもしれない、というささやかな希望の灯がともる温かい作品である。 シルクロードはもとより、東京、京都、福井、和歌山 etc.日本全国に話が拡がっていくところも、「骸骨~」と違って面白い点だった。
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2011.5 マミヤ三銃士はいい。きっと本当に仕事ができる人たちなんだろうなぁ。社長もいかしている。内容としては、ちょこちょこ脇道にそれる気が。
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例えばグリーンの歌やコブクロの歌が全部同じに聞こえるように、宮本輝の小説も、独特のトーンがある。言ってみれば、人生に対する悲しさと優しさとひたむきさのようなもの。魅力的だが欠点だらけの人々が、かかわり合いながら、模索しながら、普通の日々を生きる様子が、淡々と語られる。そこにいかな...
例えばグリーンの歌やコブクロの歌が全部同じに聞こえるように、宮本輝の小説も、独特のトーンがある。言ってみれば、人生に対する悲しさと優しさとひたむきさのようなもの。魅力的だが欠点だらけの人々が、かかわり合いながら、模索しながら、普通の日々を生きる様子が、淡々と語られる。そこにいかなる仕掛けが入ろうとも、最後にはまた普通の日々が続く。著者の人間温度が低いのか、幸福j享受能力が薄いのか。以前は大好きだったが、この頃はあとひとつパンチがほしいと思うようになった。それだけ、私の日常が守りに入ったということだろうか。いずれにしても、ストーリー展開はさすがで、飽きさせない。下巻を待っている。(図書館に予約中)
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三千枚の金貨を埋めた。ひょんなことから聞いた金貨の隠し場所のヒント。文房具を扱う会社の社員と、バーを切り盛りする女性、そして金融会社。 イスラムの旅の風景と、現実の世界、宮本輝の得意な心の機微が微妙な時間の差をもちながら徐々に重なり合ってゆく。三千枚の金貨の行方はまだわからな...
三千枚の金貨を埋めた。ひょんなことから聞いた金貨の隠し場所のヒント。文房具を扱う会社の社員と、バーを切り盛りする女性、そして金融会社。 イスラムの旅の風景と、現実の世界、宮本輝の得意な心の機微が微妙な時間の差をもちながら徐々に重なり合ってゆく。三千枚の金貨の行方はまだわからないが、その背後にはる人生とその金貨を求め始める主人公達のそれぞれのドラマが非常に豊かな空間を持っている。特に、バーMUROYの沙都と、斉木光生の会話の中になんとなくリアル暖かなものを感じる。 桜の満開の時分にそこに立つと、背後から昇ってきた日の出によって長く伸びた自分の影が、正面の低い山の麓にあるたった一本きりの桜の木を覆う。。。。なんとも素敵な本の始まりだと思う。ちょうど旅行したばかりの和歌山。桜の木はどこにあるのか、下巻もすぐに読み始めるだろうな。
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金貨探しが目的の話だと思いきや、金貨に関してはほとんど進展せずの上巻。旅の描写がすごく魅力的で何故かこっちにひきこまれるという…。
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主人公たちの細かい心情がよく書かれていて、読んでいるとどんどん引き込まれる。 現代の宝探しをすると共に、現代の人々がどのように考え、生きているかがよくわかり面白いし、奥深さがある。 主人公がイスラマバードで体験した不思議な出来事らも、なんともいえない雰囲気を演出している。
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正直、読んでちょっとガッカリ。 盛り上がる場面がなくて、どこが話のメインだったのかよくわからない。 金貨も結局どうなうrのか、はっきりしないし。 書評★(啓)
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『にぎやかな天地』で取材に和歌山を訪れた際、見かけた桜の木がこの本を書いたきっかけらしい。 地元ということで読んでみました。
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