孤高の提督旗(15) の商品レビュー
今のところ、このシリ-ズの最高傑作。とにかく面白い。前後の事情を知らなくても全然平気。17章「死闘、1対3」18章「勇者ら、いかに瞑るや」で一気に燃え上がる。この壮絶なる海戦の凄まじたるや、圧巻である。 勇者ら、いかに瞑るや、 海原(わだつみ)の底に憩いて、 国民(くにたみ)...
今のところ、このシリ-ズの最高傑作。とにかく面白い。前後の事情を知らなくても全然平気。17章「死闘、1対3」18章「勇者ら、いかに瞑るや」で一気に燃え上がる。この壮絶なる海戦の凄まじたるや、圧巻である。 勇者ら、いかに瞑るや、 海原(わだつみ)の底に憩いて、 国民(くにたみ)のこぞりて願う 神の祝福うけなばや! ウイリアム・コリンズ(1721~59年、英国詩人) (1746年の頌歌より)
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アミアンの和約でつかの間の平和にある英仏間ですが、ボライソーはまた便利使いのように命令を受けます。引き換えに職位は海軍中将に(44歳なのにすごい)。出産間近の妻を置いて(34歳の初産は当時としてはきついでしょうに)、甥を副長に、またもやカリブ海を目指します。 というわけで、今回は...
アミアンの和約でつかの間の平和にある英仏間ですが、ボライソーはまた便利使いのように命令を受けます。引き換えに職位は海軍中将に(44歳なのにすごい)。出産間近の妻を置いて(34歳の初産は当時としてはきついでしょうに)、甥を副長に、またもやカリブ海を目指します。 というわけで、今回は政治的な駆け引きになる場面もないわけではありませんが、やはりそこはイギリスから見れば辺境。いろいろあります。アダムもオールデーもつらい目にあったりして。 毎回思いますが、ボライソーは個人的には情が豊か過ぎ。指揮官としてどうよ、と思わないでもないけれど、それはこちらが最近のハードボイルド系の指揮官になれているせいかも。そしてファンはそこがいいのでしょうね。 ラストでようやくボライソーにもイギリス階級社会での日が当たります。
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