大自然の仕組み 放射線ホルミシスの話 の商品レビュー

藤野薫 (編者)

2024/03/10

日本にはラジウム、ラドンの含有量が多い温泉がある。東日本では玉川温泉、西日本では三朝温泉が有名だ。

ラジウム温泉には病気に対する効果があることが認められているが、ラジウムは自然放射性核種で天然に存在する固体金属であり、ラドンはラジウムが崩壊して生じる放射性ガスである。ラジウム温泉で療養することは、このラドンという放射性ガスを体内に取り込むことを意味している。

なぜ、ラジウム温泉に生体に対する効果が期待できるのか。そこには、「放射線ホルミシス」現象がある。

本書は、「放射線ホルミシス」について科学的な説明が記述されている。

温泉療法の特徴は、温泉などを利用した物理療法で、薬で治らない病気を治すことができる点にある。都会で薬漬けになった重症の慢性患者でも、温泉物理療法で免疫機能を回復し、完治が望める。

●玉川温泉(秋田県田沢湖町玉川)
●畑毛温泉(静岡県田方郡函南町)
●増富温泉(山梨県北巨摩郡須玉町)
●三朝温泉(鳥取県東伯郡三朝町)
●奈女沢温泉(群馬県利根郡月夜野町上牧)
●関金温泉(鳥取県東伯郡関金町)
●湯の島温泉(岐阜県恵那郡福岡町)
●栗本温泉(岐阜県恵那郡福岡町)