もしも8歳のこどもが大統領に選ばれたら の商品レビュー

加納眞士【著】,ボビーオロゴン【画】

2015/09/12

もしも8歳のこどもが大統領に選ばれたら2010/7/7
加納　眞士、 ボビー・オロゴン

著者はこども環境教育研究所主宰。作家。児童文学者。翻訳家。事業コンサルタント。主な著書に「ヒーリング・バイブル」「魂の旅路」等多数。

物語の舞台は、東の海の果てにあるタチツテット国という小さな島国。
「ガイア」という光量子解析スーパーコンピューターによってタチツテット国の初代大統領が決められることに。

「ガイア」が選び出したのはなんと8歳の男の子。
そしてその男の子が最初に決めたことは「軍隊制度を廃止する！！」
果たしてこの決め事は成功するのか。タチツテット国の行く末やいかに・・。

元々は単純な事であったことも、色々な偉い人の考えが混ざっていくととてつもなく難しいことに変わっていく。しかし、それは表面上がそうなだけであって本質的なところでは何も変わっていない。

8歳の大統領が決めた「軍隊の廃止」
「軍隊の廃止」＝「戦争がなくなる」
なかなか難しい。
しかし、それを巡って大の大人が８歳の男の子に翻弄！？されながらも新しい答えを導き出そうと奔走する。

正しいことは正しい。
間違っていることは間違っている。

言うのは簡単。
しかし、実行するのは難しい。
でも言わなければ始まらない。

色々なことを気づかせてくれる作品。

2014/11/17

はたしてこれは児童文学と言っていいのか、と言うと、違和感はある。大人のために書いた寓話的な・・・。

賢いコンピューターで選んだ大統領は、8歳の子供ミックモックだった。ミックモックがはじめにやった仕事は、軍隊をなくすこと。

大人って、口ではもっともらしい事を言うけど、世界では戦争が続いている。軍隊を無くしたら、国はどうなる？

2013/10/20

息子の夏休みの読書感想文の題材として購入。
実は私も気になってたので、息子が読み終わった後に拝借。

軍隊を持たないのがいいと言う大統領に対して、攻められたらどうするの？という大人達。

誰が攻めてくるの？
敵って？
やられたらやり返すの？

疑問が続く中で大人も何かに気づき始める。

子供向けの本と括るのはもったいない。ぜひいろんな年代の方々に目にしてほしい作品ですね。

2013/10/06

戦争をなくすためには、素直な気持ちで考えると、これが最善の方法かも知れない。歴史ではなく良心にしたがい、正しいと思う事を相手より先に行う。さらに恩を売る事で、相手を国際世論で拘束する。すごい戦略的！
これはやはり、しがらみのない子どもにしかできない芸当なのだろうか。でも暖かい気持ちになり、素敵です。
子ども向けだが、歴史を知っている大人の方が心打たれるかも。

2011/07/28

子ども向けの本なのでしょうか、さらっと読めてしまいます。けれど、なんだか大人でも考えさせられます。
子どもよりも大人が読むべきなのかもしれません。

2010/10/29

戦争はなくならない

国同士の争いは、

複雑すぎて、恨みも深すぎて、

それを癒す方法も見いだせず、

これからさき何百年も争いは続くと思う

でも、こんなふうに大人が、

戦争はなくならないと思っていたら

ほんとうになくならないだろう

戦争がなくならないのはいやだけど、

自分がどうしたらいいかわからないから

とりあえず無関心

2010/09/30

イラストが可愛い。
色合いがきれいで、温かみのある絵だなと思いました。

ミックモックの発想がすごい。
確かに！
と思いてしまうものばかり