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ふたたび の商品レビュー

2.9

10件のお客様レビュー

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2017/07/20
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

分類をミステリーとしたが、ミステリーかどうか自信がない。 ラヴストーリーのジャンル分けになっていたりもするが、ラヴストーリーでもない気がする。 引きこもりの高校生が観察していた近所の女性と全く関係のないところで知り合い物語が進んでいく。 この主人公の高校生ヒロトにはハンセン病で居ないことになっていた祖父と対面することになり祖父と祖母の墓を探すことになる。 それに図書館で働いている観察していた女性 通称ゴミ子がからんでくる。

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2014/10/22

映画『ふたたび』の原作。小説がいかにして「惜しい」映画になるのか? の勉強のために。 結論からいうと、小説のほうが映画よりもストーリーとしてはよかったのに、映画のほうがおもしろかった。 それは主人公の魅力によるものだと思う。 あと、小説のほうは(映画もだけれど)なにもかもが都合良...

映画『ふたたび』の原作。小説がいかにして「惜しい」映画になるのか? の勉強のために。 結論からいうと、小説のほうが映画よりもストーリーとしてはよかったのに、映画のほうがおもしろかった。 それは主人公の魅力によるものだと思う。 あと、小説のほうは(映画もだけれど)なにもかもが都合良くいきすぎ。 なかなか難しいものだ。

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2012/12/04

ラブストーリーですね。大翔とゴミ子、健三郎と百合子、由紀夫と百合子のラブストーリー。それから家族の愛の物語かな。ハンセン病で55年間隔離生活を送っていた健三郎の辛さがちょっと軽く語られていたかなと思う。

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2011/09/28

最初は主人公の大翔に不快感しか覚えなかったが、祖父が登場してから不思議と共感して読めた。 とはいえ、主人公がゴミ子観察日記をブログで公開していた事実を知ったゴミ子の反応はご都合主義という印象もあり、主人公とゴミ子の恋愛に関する部分ついては、あまり共感できなかった。

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2011/05/21

ハンセン病のおじいちゃんと、引きこもりの少年と、図書館のゴミ子さんのお話。 恋愛小説として読んだら物足りないかも。 だけど、なんだろう あたたかい。

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2011/04/12

私は好きです。近すぎる、親子のような存在よりも、祖父と孫くらいの関係の方が上手くいくのですね。何だかわかる気がします。切ないんですけど、心が温まりました。人生には、それぞれ何か目標が必要ですね。

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2011/03/10

「開かれた扉」も読んだところだし、 もう少しじいちゃん側の苦しみを読んでいきたかったところではある。 が、孫の再生、祖父の思い、 そういったものは丁寧に描かれていると思った。 少々予定調和的なストーリー展開かとは思うが、 この枚数ならやむなし。

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2010/11/27

かつてハンセン病を患い、55年間隔離生活を送っていたおじいちゃん。かたやブログで近所のお姉さんを観察する孫。戸惑いを境に置きつつ、少しずつ近付くふたり。おじいちゃんのかつての恋人のお墓参りをきっかけに、止まっていた時が動き出す。変えられない過去と、選べるいくつもの未来の中で、広が...

かつてハンセン病を患い、55年間隔離生活を送っていたおじいちゃん。かたやブログで近所のお姉さんを観察する孫。戸惑いを境に置きつつ、少しずつ近付くふたり。おじいちゃんのかつての恋人のお墓参りをきっかけに、止まっていた時が動き出す。変えられない過去と、選べるいくつもの未来の中で、広がる現実と向き合っていく。前半のゴミ子観察ブログは正直嫌悪するくらいいただけないし、展開が早すぎる感も多少はありましたが、それを引っくり返しちゃうくらいに、おじいちゃんのほうに感情移入してしまいました。

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2010/10/06

<日本ラブストーリー大賞エンタテインメント特別賞受賞作品、待望の文庫化。高校三年生の宏人は不登校になり、半引きこもり状態。部屋の窓から目撃したゴミを捨てる女性に惹きつけられ、彼女を「ゴミ子」と命名し、観察日記をブログに載せる毎日……。そんな宏人の家にハンセン病療養所から祖父の健三...

<日本ラブストーリー大賞エンタテインメント特別賞受賞作品、待望の文庫化。高校三年生の宏人は不登校になり、半引きこもり状態。部屋の窓から目撃したゴミを捨てる女性に惹きつけられ、彼女を「ゴミ子」と命名し、観察日記をブログに載せる毎日……。そんな宏人の家にハンセン病療養所から祖父の健三郎が55年ぶりに帰ってきた。突然の同居に反発する宏人だが、健三郎のペースに巻き込まれ、父親を産んですぐに死んだ祖母の墓を一緒に探すことに。>人に借りといてなんだけど、作品として出来が甘いなぁと感じた。「ウザイ」を三人称で使うなど、なんだ?‥と思う日本語があったのも残念。

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2010/08/07

 公衆衛生学徒としてはハンセン病が登場する小説というので手にとる「べき」だと感じて読み始めた。病のつらさよりも、ハンセン病対策の理不尽さ、病に対する誤解やいわれのない差別が底流にあることはたしかだが、パニック障害(たぶん)、ひきこもり、ブログ、携帯、など、登場する「小道具」は21...

 公衆衛生学徒としてはハンセン病が登場する小説というので手にとる「べき」だと感じて読み始めた。病のつらさよりも、ハンセン病対策の理不尽さ、病に対する誤解やいわれのない差別が底流にあることはたしかだが、パニック障害(たぶん)、ひきこもり、ブログ、携帯、など、登場する「小道具」は21世紀的なものである。しかしラブストーリー大賞の特別賞を受賞しただけあって、物語の核は愛にはちがいない。愛の物語としては、あまり「ため」のない、サスペンス感も少ない、ある意味ではちょっとあっけない面はあるかもしれない。でも、私にはこのくらいの起伏がちょうどいい。涙がちょっとにじんで、微笑めて、読後感がさわやか。それで十分である。  ハンセン病の「隔離」政策が、隣に見えていれば大したことがないのに、見えないがためにとんでもない化け物を妄想させた罪を確認させてくれる。共生のためには見えていることが第一歩である。その意味で、不登校、引きこもり中の孫の大翔が、長年隔離生活を送らされてきた祖父の健三郎に初めてであってから心が通じ合っていくまでのやりとりは、ほっとする。

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